暗黒騎士団長リリス、古城で決闘を命ずる!
『Lilith’s 月夜のミッドナイト・チェンジ!🌙』
第8夜

ゴロゴロと雷鳴が轟き、紫の閃光が石畳の古城の庭園を切り裂く。
カボチャのランタンが怪しく揺れる中、金属がぶつかり合う鈍い重低音が響いていた。
「……リリス。今夜の呼び出し場所はここか」
漆黒のマントを翻して現れたOYAKATAが、周囲を警戒したまま眉をひそめる。
その後ろには、スティックの代わりに太い木刀を肩に担いだValcus。
「大嵐の夜に呼び出しておいて、この物々しさは何だ。敵襲でもあったのか?」
その時――。
ザッ、と石畳を重厚な鉄のブーツが踏み鳴らした。
闇の中から歩み出てきたのは、禍々しい漆黒のプレートアーマーに全身を包んだリリス。
右腕には紫に輝く魔剣、左腕には巨大なコウモリの紋章が刻まれた大盾を構えている。
足元には、お揃いの羽を広げたくろもちが「にゃ〜ん」と堂々たる足取りで侍っていた。
「Welcome to my little nightmare.」
小さな暗黒騎士は剣をシュパッと一閃させ、凛とした表情で二人を見据える。
「……ほぅ。今夜は騎士ごっこか」
思わず鼻で笑ったValcusに、リリスのピンクの瞳がギラリと光る。

「ごっこじゃないもん! 今夜のリリスは、闇の古城を守護する誇り高き暗黒騎士団長なの!⚔️」
「団長、ね。で、その団長殿が我々を呼び出して何の用だ? まさか城の警備を命じる気ではあるまいな」
腕を組むOYAKATAに、リリスはニヤリと小さな八重歯をのぞかせた。
「ふふっ♡ 警備? そんな退屈なことするわけないでしょ♪」
リリスは大盾をドンッと地面に突き立てる。
「この城の平和を乱す不審者を発見したの! 黒尽くめでトゲトゲの怪しい男と、棒を振り回す野蛮な狼男! ……つまり、お前たち二人よ!」
「「俺たちかよ!!」」

間髪入れずに揃った二人のツッコミに、リリスはご機嫌でくすくす笑う。
「騎士団長の命令は絶対なんだから! 悪夢の底に叩き落とされたくなかったら、リリスと全力で決闘しなさーい!♡」
「相変わらずの言いがかりだな……」
「やれやれ、最初から暴れる口実が欲しかっただけだろうが」
呆れ果てる二人に、リリスは愛用の大盾の裏から――いつもの超重量級ベースを引き抜いた。
剣を掲げるようにネックを握りしめ、雷鳴に合わせてアンプへプラグインする。
「Rock this gothic night!
Sweet and crazy, everything's all right!」
ズドォォォォンッ!!
雷を切り裂くようなスラップの衝撃波が、二人の足元を吹き飛ばす勢いで炸裂した。

「なっ……!? ベースの音圧で石畳が割れそうだぞ!」
「くっ、鎧を着ているくせに、いつもより音が重くて速い……!」
リリスは重たいアーマーをものともせず、くるりと身軽に跳ねてみせた。
「あははっ! 降伏する? だーめ♡ 逃げ道なんて全部叩き割ってあげるんだから! ほら、武器を構えて突撃ーっ!⚔️」
「……言われなくても構えてやる!」
OYAKATAが漆黒のギターを、スラッシュメタルの鋭利なリフで振り抜く。
「団長サマのお望み通り、このドラムで討ち取ってやるよ!」
Valcusの高速ツーバスが、古城の雷鳴を呑み込む勢いで連打された。
紫の稲妻が落ちる古城の庭園で、小さな暗黒騎士が率いる、スイートでクレイジーなバトルセッションが幕を開ける――。

「We are TEAM LILITH!」
See you next Saturday, 23:00.

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