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夜の詠み手

    夜を仰いで、言葉を綴り

    夜に身を置き、言葉を綴り

    夜を思って、言葉を綴り

    夜に憧れ、言葉を綴り

    夜にフラれて、言葉を綴り

    夜を慕って、言葉を綴り

    夜に反発して、言葉を綴り

    夜に寄り添い、言葉を綴り

    夜をふり返らず、言葉を綴り

    夜が恋しいと、言葉を綴り

    夜に…言葉を伝えたいのだと

    夜に…言葉を残したいのだと

    夜に…言葉を送りたいのだと

    夜に…言葉を届けたいのだと

    夜に…言葉を伝えねばと

    夜に…言葉を残さねばと

    夜に…言葉を送らねばと

    夜に…言葉を届けねばと

    夜に贈った詩が、届かない

    夜に贈った詩は、届いていない

    闇はこんなにも……私を、包み込んでいるというのに

    夜に愛が、伝わらない

    夜に心が、伝えられない

    ……夜が、明けてゆく

    私を置いて、明けてしまう夜

    私を置いて、夜が明ける

    ……ああ、今日も、夜に混じれなかった

    夜への慕情を胸に、私は…立ち上がり

    朝陽に背を向け、歩みはじめた

     
     
    ショートショート、短編小説を好んで書いています。毎日投稿が日課(*´−`) 自分の作品を動画にして公開したりもしてますが、ちょっとお休みしてますです~  X(旧ツイッター):https://twitter.com/takasaba_  YouTube:たかさば所

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