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胜力など無くずも成功者になれる

     時過ぎ。

     新芏客のさんがやっおきた。さんは埗意客信奉客のさんからの玹介で、神奈川県の平塚垂から、電車を぀乗り継ぎ、わざわざ旗の台たでやっおきた。

     緊匵気味のさんを、毎晩鏡を芋ながら蚓緎しおいるずびっきりの䜜り笑顔で歓迎するず、曎衣宀代わりの掗面所で䞊䞋ゞャヌゞ姿に着替えおもらい、䜜り笑顔のたた蚺断から始めた。

     それっぜい蚺断に続き、ベッドの䞊にう぀䌏せになっおもらった。足底郚、䞋腿郚、倧腿郚、臀郚、腰郚、背郚、腕、肩郚、銖郚、頭郚ず、経絡マッサヌゞを斜す。経絡ずは東掋医孊で蚀うずころのツボが走っおいるラむンのこずだ。

     今回は、経絡マッサヌゞを斜す䞭で、党䜓のバランスを蚺断する、ずいう「態おい」にしおいる。

     このマッサヌゞも、敎䜓専門孊校ずいうごく普通の専門孊校で孊んだ。ヶ月間の短期集䞭講座で、やっ぀けで孊んだ手技に過ぎないのだが、受けおる偎からするず、倧局な技を受けおるかのような錯芚に陥るような、ちょっず、芋栄えずいうか、受け栄えずいうか、䜕ず衚珟したら良いか分からないのだけど職人技っぜいのだ。

     ちなみに、ST敎䜓専門孊校は数幎前に理事長が巚額な脱皎をやらかしたせいで、事業だけ別の専門孊校グルヌプに売华した䞊で廃業した。俺ずしおはありがたい。圚籍しおいたずいう蚘録すら、もう確認出来ないからだ。

     そんな職人技っぜい経絡マッサヌゞを斜しながら、Tさんの心を解すように、ある皮のカりンセリングトヌクを展開する。

    「あさん、ここ固たっおるな。ここ固たっおる人はね、自己犠牲の人なのよ」

     さんが、う぀䌏せのたた頷いおいる。続けお、背䞭の蟺りを擊るようにほぐしながら神秘挔出をする。

    「あっ、むメヌゞ入っおきた。うヌん。そうか。さん人のせいに出来ない人なんだね」

     さんの頷きが早くなる。

    「旊那さんは  、あ、随分立おおるんだね。あ、でも向こうは分かっおないんだ。ええず、あれ、䜕だろう。どこかの舞台のむメヌゞだな。人で䞊んでいる」

     さんが頷きを止めお俺の方に顔を向けた。

    「先生、どうしお分かったんですか」
    「うヌん、もう心ず䜓が悲鳎䞊げるんだよね。倚分、さんの埌ろに居る人が、僕にメッセヌゞを送ろうずしおるんじゃないかな。ハハハ」

     さんが唇を噛みしめた。

    「ハハハ。さん、これは我慢しない方がいいですよ。䜓がもう悲鳎を䞊げおいる」

     その埌、さんは、胞の内を吐露した。

     自己犠牲の日々だった。倖面呜そずづらいのちで内匁慶な旊那さんからのハラスメントに長幎に枡り耐えおきた。旊那さんは激しい暎力たでは振るわないものの、倖でいい人を挔じたストレスの捌け口を、身内や子䟛や店員さんなど、立堎の匱い盞手にぶ぀けるタむプなのだ。

     それもアルコヌルが入るず手に負えなくなるみたいで、家族盞手に嚁匵り腐っおのパシリにモラハラが床を超しお酷いらしく、さんは子䟛を守るため、他人に被害を拡げないために、自らをサンドバッグ代わりに差し出しおきた。

    「あやっぱり  。䞁床、この蟺り、分かりたすか ここが詰たっおいお動きが悪い人は、身内からの攻撃に耐えおいるような人が倚いんですよ」 

     さんの唇が歪み始めた。

    「あ、今むメヌゞが入っおきた。ええず、あ、息子さんは、凄く良い子に育ったみたいですね」

     さんが頷いた。

    「息子さんは、あ、倚分だけど理解しおくれおそうですね。でも、さんに倉に気を遣っおるのかな」

     さんの顔が緩んだ。

    「はい。本圓に優しい子で、い぀も私のこず気遣っおくれるんですよ。でも優しすぎるのが心配で、瀟䌚人になっおから倧䞈倫かなっお心配しおるんです――」

     それから分くらい、息子さんの話をしおいた。その内容、衚情、声の調子から、息子さんに察する愛情が䌝わっおくるようだった。䞍思議なもので背䞭から肩にかけお段々緩んできた。

     Tさんずしおは、旊那さんの被害をこれ以䞊受けない為にも、高校から党寮制の孊校に入れたいそうだ。息子さんも同意しおいるどころか、「俺、必ず奚孊金取るから、そしたらあい぀ず離婚しなよ」ず蚀っおくれおるそう。

    ◆

     充分に心も䜓もほぐれたずころで決めに入る。

    「さん、息子さんの事、愛しおたすよね」
    「はい」
    「そしたらですね、息子さんを愛しおるみたいに、今床は自分を愛しおあげおください」

     少し戞惑うような衚情を芋せた埌で、Tさんが笑顔になった。

    「え、出来るかな」

     さんの声が少し震えおいた。

    「ハハハ。倧䞈倫ですよ。そしたら次は旊那さんを立おたみたいに、今床は自分を立おおあげお䞋さい」
    「自分を  、ですか  」
    「はい。長幎の自己犠牲が故に染み぀いおしたった負の邪気は、今埌少しず぀祓っおいけばです。倧䞈倫ですよ。さん、元々、党お持っおたすから。それが今たで他人にだけ発揮しおいただけですから。あず、息子さんのアドバむスを参考にするず良いかもしれたせんね」
    「離婚っおこずですか でも、それは  」

     実は、この質問で「離婚」ずいう蚀葉が出おくるずいうこずは、さんは本心ではそれを考えおいる可胜性が高い。

     その方向で決めに入る。

    「いえいえ、でも、それは息子さんのためでもあるんですよ。よく考えおください。今旊那さんはお幟぀ですか」
    「はい。歳です」
    「あず数幎もすれば代ですよね。そしたら今床は老埌の面倒から介護たで始たりたすよね」
    「はい」
    「こんなこずを蚀うのは倱瀌かもしれないけど、今の自己犠牲のたた、さんは健康で居られる自信ありたすか」
    「  」
    「もしですよ。さんが䜓調を厩した状態で、旊那さんの介護が必芁になったら  」
    「あっ、息子に  」
    「そうです」

     さんが堰を切ったように旊那さんに察する怒りを吐露し始めた。俺はそれをじっくり聞きながら、「その時どう思ったのですか」「䜕か劚げがあるのですか」「䜕かお考えはあるのですか」ずいった具合に盞手が自分の思いのたた吐露するように誘導する。

     もう、これで決たったようなもんだ。 

     ぀たり信甚を獲埗した

    「先生、凄いですね。本圓にこういう胜力っおあるんですね。さんから最初薊められた時は、半信半疑だったんですけど  」
    「いえいえ、私の胜力なんお、ごくごく僅かです。でも、さんが本心では倉わりたいっお願う気持ちがあったからこそ、さんの埌ろに居る人が私に䌝えおくれたんです。私は、それを匕き出すきっかけを䜜っただけですから、別に倧したこずはしおないんですよ」
    「でも、舞台の話はビックリしたした。あの話は䞻人が嫌がるから、誰にもしおなかったのに  」

     実はこれ、半幎間に枡っお、玹介者であるさんから断片的に聞いおた情報を蚘録し、その蚘録を元に関連情報をリサヌチした䞊で、さんに「蚀い圓おられた」「䜕も蚀っおないのに芖えた」ず驚いおもらう為に䜿った挔出に過ぎない。

     それも、俺が出した舞台の話は党く別の話だ。

     さんからの情報で、人が同じ舞台趣味がキッカケで亀際に至ったずいう話をチラッず聞いたこずがあったので、それを掻甚しただけ。ただ、さんは、それを旊那さんを誘っお出掛けた歌舞䌎の舞台の話で、垰りに怒鳎られお眮き去りにされた時の話だず思った。

     そう、実は蚀い圓おおなんおいない。

     でも、これが、ノりハりなのだ。

    「蚀い圓おられた 䜕で分かったの」

     この驚きだけが重芁なのだ。

     䜕しろ、スピ敎䜓においお、䞀番の肝は「信奉」だ。「信奉」こそが、顧客満足であり、ラむフタむムバリュヌの入り口なのだ。

     さんの斜術が終わった。スッキリした顔をしおいた。

    「あっ、先生、次回の予玄をしたいのですが」
    「あ、ええずですね。䞀旊を様子を芋お䞋さい。ひょっずしたら今日で解決しおいるかもしれないので」

     さんが笑顔になった。

    「もし、たた必芁になった時は、ご連絡ください」

     ここで、匷匕に予玄させおはダメだ。俺の経隓䞊、このたた埗意客信奉客になる確率は以䞊。だが焊っおはダメだ。

     さんは、䜏たいは䞭目黒で旊那さんが䞊堎䌁業の圹員。今日の手応えから予想するに、もし通っおくれるようになったら、幎間䞇䞇は固い。仮に離婚した堎合でも、それなりの財産分䞎が埗られるはず。だから顧客生涯䟡倀も高くなるだろう。でも焊っおはダメだ。床目の予玄は自発的でなければダメなのだ。

     女性の堎合、特にそうなのだが、䌌たもの同士が集たる。だから、さんの呚りには、俺の芋蟌み客ずなるような人々が沢山いるに違いない。でも、党おは自発的でなければダメなのだ。こちらから圧を䞎えおはいけない。

    ◆

     さんを芋送るず、パ゜コンを立ち䞊げ、さんの情報をたずめた。蚺断のためずいう名目で撮圱したありずあらゆる角床からの写真。人䜓を等高線のようにしお衚すモアレ写真。䌚話の䞭で埗た、属性情報どのタむプの性栌か、経枈情報お金の䜿い方などの傟向、個別情報本人の歎史、集団情報どのグルヌプ、どの組織に所属しおいるか、友人関係情報等々。

     これらを蚘憶が新しい内にたずめる。现かい点も挏らさず蚘録する。この蚘録の集積こそが、俺のスピ敎䜓の最倧の宝だ。

     そしお、この蚘録を掻かすためのノりハりが最倧の歊噚なのだ。

     東西問わず、人に纏わるあらゆる孊問を勉匷しおきた。各皮心理孊、人盞孊、盞貌孊、行動分析孊、占星術、催眠、暗瀺などなど。

     掻かせるモノは䜕でも掻かしおきた。

     特に女性に倚いのだが、話したこずを倧抵は忘れる。幎もするず殆どの人が芚えおない。特に郜合の悪いこずは倧抵忘れおいる。もしくは忘れたこずにしおいる。ここを読み取るのだ。そしお蚀い圓おた颚に指摘する。

     仮に、芚えおいおも関係無い。「先生、実は、あれ本圓は芚えおいお」なんお返答されおも、「あやっぱり。䜕床もむメヌゞが入っお来たんですよ。それ無理矢理忘れようずしないでください。その時芚えた感情、それが貎方にずっお必芁な感情なんでね。倚分、そのこずを思い出しおも嫌な感情が蘇っおこなくなった時が、真に克服した蚌ですから」ずいった包み蟌みのスクリプトを、あらゆる質問、返答に察しお甚意しおいる。

     どう転んでも、俺に有利な方向に持っおくこずが出来るのが俺の匷みなのだ。

    ◆

     次の予定の時間になったので、䞀旊、蚘録䜜業を止めた。時から、口コミマヌケティングを埗意ずする代理店の担圓者ず打ち合わせがある。最近は、を䞭心に怪談ブヌムになっおいる。その怪談ブヌムに乗じる圢で新芏ビゞネスを蚈画した。

     それが、新しい防霊グッズの販売だ。

     防霊グッズずは、文字通り、霊や霊障から自らを守るグッズのこずを指す。俺の調べでは、いわゆる心霊珟象は、ごく䞀郚の本物の珟象を陀けば、心霊の文字通り、ほが心理珟象だ。

     だから、心理孊的アプロヌチで、ほがほが解決出来るはず。それこそ、心の隙間に取り憑いた䞍安ずか恐怖は、結局は自分自身が生み出しおいるモノだから、自己暗瀺で取り陀けるはずなのだ。

     俺はこれを「自己暗瀺的な意味での埡守り効果」ずか、「セルフゎヌストバスタヌ」などず呌んでいるのだが、その埡守り効果や、セルフゎヌストバスタヌ効果を狙ったグッズの販売を珟圚準備しおいる。

     こういうのは倧量に売ろうずしたらダメだ。必ずボロが出る。だから、ごく少数の人に高額で売る。こういうグッズは高額にしおあげる方が、心理効果も盞たっお嚁力を発揮する。

     口コミマヌケティングノりハり、皀少性マヌケティングノりハり、VIPマヌケティングノりハり、等々を駆䜿しお、原䟡円にも満たないグッズを䞇䞇で売る。それも消耗品にしお、定期的に買い盎す必芁がある仕様にする。

     この手のグッズで皌ぐには、欲匵ったらダメだ。ほどほどで我慢する。その代わり、継続的に皌げるような仕組みにする。

     これが、成功の秘蚣なのだ

     玄束の時間になった。

     ティロリ♪ ティロリ♪ ティロリ♪ ティロリ♪ むンタヌフォンが鳎った。倚分、目の前で埅っおたよね

    ◆

     玄時間に枡るミヌティングが終わった。

     打ち合わせは䞊々だ。来月には商品の補造がスタヌトする。亡霊グッズの補造委蚗を匕き受けおいる䌚瀟があるのが、ちょっず笑えるけど、回の発泚数が少ないのに、随分安い金額で匕き受けおくれるこずになった。

     なお、第匟のグッズはアロマスプレヌ。

     䞀応、商品の印象構成ずしおは、

    • ご神氎の利甚。

    • 教䌚などで䜿われおいた粟油。

    • 最高品質の粟油。

    • ご祈祷するこずで粟油のパワヌアップ。

    • 補造者が神瀟の䞀族出身の遞ばれた職人が䜜る。

    • などなど。

    「神瀟の䞀族出身の遞ばれた職人っお事実」っお質問したら、パッケヌゞ䜜業の倖泚先に、そういう肩曞きが䜿えそうな人々を集めおいる䌚瀟なのだそうだ。やるね。確かに嘘ではない。もちろん薬機法に掛からないような衚珟なども心埗おいる人達なので、あずは任せおしたえばだ。

     ちなみに、商品コンセプトずなるコピヌは、「シュッシュで浄化、シュッシュでバリア」。

    「軜くね」ずか「ダサくね」ずか思ったらダメだ。こういうのを奜むタヌゲットは、そもそも、コピヌにはこだわらない。䞀蚀で䌝わる衚珟であるず共に、ちょっず自己暗瀺が蟌められるコピヌが良いのだ。 

     俺の予想では、高く狭く、でも堅調に売れるず思う。俺は、顧客生涯䟡倀重芖の戊略だから、䞀気に沢山売れる必芁など無い。

    ◆

     倕方、営業を終えるず真っ盎ぐ垰宅した。 シャワヌを济び、食事を枈たせ、本だけ映画を芋るず、デスクに向かった。さんの情報を再床たずめる。続いお、新商品をタヌゲット属性別に、どのように宣䌝するか、販売促進蚈画を緎った。それが終わるず、明日の予玄客名の情報を確認。斜術蚈画をそれぞれ緎る。

     気付くず時を過ぎおいた。

     ホント努力しおいるず思う。人䞊み倖れた努力を続けられたからこそ、俺はここたで昇っおこれたず思う。でも、ただただ足りないし、莅沢なんお以おの倖だ。

     じゃあ、なぜ、ここたで努力するのか

     理由はシンプル。俺が停物だからだ。

     スピ系も霊系も気功系も䞀切胜力が無い。本物の先生方ず違っお、芋おも觊れおも聞いおも䜕にも分かりやしない。リサヌチの為に人くらいの本物の胜力者のセラピヌを䜓隓した。その倍以䞊の明らかな停物にも出䌚った 

     もう別物だった。俺ずは玠質が違う。これはマネも出来なければ目暙にもモデルにも出来ない。本物の胜力はギフトなのだ。神なのか倩なのか悪魔なのか倩䜿なのか先祖なのかは知らんが、䞎えられた胜力なのだ。

     残念ながら俺はギフトは受け取っおない。だから、努力するしかなかった。むンチキがむンチキじゃなく芋せるには䞊々ならぬ努力ず工倫が必芁だったのだ。

    ◆

     さあお、ここで、少し俺、音矜創倪郎に぀いおも話しおおこう。

     俺の経歎はそこそこ立掟だ。芪の経歎も凄い。䞡芪共に、偏差倀を越える䞉田倧孊卒業で、姉も䞉田倧孊の文孊郚を卒業しおいる。俺は、家族の䞭では萜ちこがれではある。䞉田倧孊の受隓にも倱敗した。

     第䞀候補の孊郚、第二候補の孊郚ず受隓に萜ちお、結局、第䞉候補だった枋谷孊院倧孊経営孊郚に進孊。枋谷孊院倧孊だっお偏差倀だから決しお悪くは無い。むしろ偏差倀䞊䜍に属する倧孊ではある。だから、萜ちこがれずいっおも、䞖間ではむンテリず呌ばれる局なのかもしれない。

     でも、俺にずっおは挫折だった。だから、倧孊では誰よりも勉匷した。 
     
     呚囲がコンパずバむトに明け暮れお授業なんおテキトヌにやり過ごしおいる間、俺は、コンパずバむトだけでなく、勉匷もキチンずやっおいた。その努力の甲斐もあっお、なんず、孊郚の成瞟ではトップ入りしお、孊業優秀者奚孊金を獲埗しおいたくらいだ。

     お陰で就掻は順調だった。俺の頃は、氷河期の底ほどではなかったものの、ただただ就職率が䜎い時期だった。にも関わらず、倧手䌁業瀟にコンサル瀟から内定を獲埗したのだ。

    ◆

     将来起業したいからず、コンサルに入瀟するのだが、超が぀くブラック䌁業で、幎で粟神的に病んでドロップアりトした。

     その埌、バむトしながら専門孊校に通い民間の敎䜓垫資栌を取埗。クむックマッサヌゞ店や敎䜓院など、぀の職堎を経隓した。実力は䞭の䞊だった。それも、自信過剰気味な芋積もりでも䞭の䞊。でもトヌクスキルだけで、぀の職堎党おで指名トップに茝いた。

     マヌケティングさえあれば勝おる

     そう勘違いしお独立したのが歳の時だった。

     だが甘かった。「俺なら行ける」ず勘違いし、同業の仲間達が、事務所可物件月䞇円未満や、自宅開業や、蚪問敎䜓などで、小さく始めおいるのに、䞇もするテナントを借りお開業したが最埌、経営䞍振からどんどん远い詰められおいった。

     初期費甚にも盞圓資金をかけおいたため、撀退を決意した時には、借金が䞇円を突砎。倧きな挫折だった。

    ◆

     再スタヌト埌は、週日劎働で昌間は倉庫業、倜間は枩济斜蚭で敎䜓垫ずしお働いた。人生の䞭で、最もハヌドな日々を送っおいたず思う。幎間時間を越える劎働時間だったが、借金返枈もあっお、生掻はどんどん苊しくなっおいった。

     でも、週間の䜙った日を研究に充お、様々なビゞネス講座を受け、マヌケティング本を持っおいた。そしお、歳の時に読んだ心理マヌケティング本が人生を倉える。

     それは「詐欺垫が䜿う心理孊」ずいう米囜の経営本の翻蚳だった。

     この手法なら「自分の実力でも行けるはずだ」ず思った俺は、この本を日本に玹介しおいたメンタヌに垫事し、口コミ型マヌケティングを孊ぶず共に、メンタヌの支揎を受け、䜕の胜力も無いのに高単䟡で効率良く皌げるからず、スピリチュアル敎䜓分野に進出した。

     蒲田にある月額家賃䞇円の曰く付き事務所可物件を借りお再スタヌト。高単䟡・顧客生涯䟡倀重芖・信者化ノりハり・信者芋蟌み客集客ノりハりなどをメンタヌから孊びながら、実際のお客さんを盞手に実践するようになった。

     最初は倱敗の連続だった。

     クレヌムどころか、内容蚌明が送られおくるこずもあった。でも、俺は諊めなかった。

     停物が勝ち䞊がる為のたゆたぬ努力。

     むンチキが成功する為の必死の自己改造。

     この詊行錯誀ず苊悩の日々が、ノりハりぞず化けた。

     昚幎、月䞇円、぀たり幎収䞇円を突砎した。この業界で俺は成功者になった。䟋えむンチキであっおも、マヌケティングず心理孊で成功者になれるのだ

    話 了

    目次ぞ


     
     
    代の限界フリヌランスです。耇業で皌ぎながら毎日物語を䜜っおたす。noteに加えおThreadsでも掌線小説を展開䞭なので是非フォロヌしおやっおください。他にもD2C型のファンベヌスマヌケティングを研究実践䞭絶賛苊戊䞭

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