本気でふざけた5秒動画に、まさかの賞が届いた話
ダメ元で出したものに限って、あとから、やたら結果が気になってしまう。
こんにちは。たかっちです。
先日、「スキ動画コンテスト」というものに参加した。
ナオユキさんという方が主催している、note界隈の企画だ。
内容は、こうである。
5秒の動画で、記事を読んで「スキ」を押してくれた人に「ありがとう」を返す。
たった5秒に、感謝を込める。
そういう、やさしい夏の企画だ。
そこに、私も一本動画を出した。
出した直後から、いやな予感はしていた
ただ、応募ボタンを押した瞬間から。
うっすらと、いやな予感はあった。
私の出した作品が、我ながら、かなり異色だったからである。
他の人たちが、きっと心を込めて夏を描いているであろう、その横で。
私は、一体何を送りつけてしまったのか。
どれくらい異色だったかは、、、もう少しだけ、待ってほしい。
みんなの夏が、あまりに美しかった
そして、結果発表の日が来た。
私は、期待していなかった。
本当に、していなかった。
だって、他の参加者の作品がレベルが違ったのだ。
チラッと見ただけで分かる。
夜空に、光がふわりと舞う。
花火の最後の一粒が静かに落ちる。
浴衣の女の子が、はにかんで笑う。
、、、美しい。
みんな、5秒の中に「夏」を、まるごと閉じ込めていた。
もはや、芸術である。
一方、私の頭には自分が作ったあの5秒が、よぎっていた。
、、、うん。
方向性が、ちょっと違う。
というか、だいぶ違う。
「まあ、記念参加やな」
そう思いながら、私は結果発表の記事を下へ下へとスクロールしていた。
スクロールする指が、止まった
受賞者が、次々と発表されていく。
温かい作品。
幻想的な作品。
緻密な仕掛けのある作品。
「みんな、すごいなぁ」と、完全に他人事で眺めていた。
そのときだった。
スクロールする指が、止まった。
そこに、私の名前があったのだ。
「キヲさん賞 受賞:たかっち」
、、、え。
もう一回、見る。
やっぱり私だ。
受賞していた。
私の受賞作は、パンダだった
みなさんの夏とスキの作品。
うっとりするような、美しい夏だ。
では私の作品は、何だったか。
、、、パンダである。
正確に言おう。
夏の、波打ち際で。
パンダの被り物をした、なぜか筋肉質の男が。
パンツ一丁で。
こちらに向かって、フィンガーハートを飛ばしている。
5秒。
以上である。
蛍は、舞っていない。
浴衣も、着ていない。
パンツである。
パンツを、本気で受け止めてくれた人
この、字面だけで完全に事案の動画を。
本気で推してくれた人がいた。
キヲさんだ。
キヲさんは、「エモい愛」を届けているクリエイターさんである。
いつも、まぶしい絵文字と一緒に、全力で人を応援している方だ。
そのキヲさんが、数ある美しい作品の中から。
よりにもよって、パンツのパンダを、選んでくれた。
コメントを読んで、私は震えた。
「腹筋崩壊のあとに、感動が波のように押し寄せた」
みたいなことを、本気で書いてくれていたのだ。
そして、私のパンダに、名前まで付けてくれた。
その名も、「変態パンダ」。
、、、ありがとうございます。
たぶん、人生で一番うれしい「変態」だった。
なぜ、あの5秒が刺さったのか
冷静に考えると、これは事件である。
一人だけパンツで賞をもらった男。
でも、私はこの結果が、じわじわと、うれしかった。
うまく作れたから、ではない。
むしろ、逆だ。
たぶん、一番「私」だったから選ばれた。
「自己開示」という言葉がある。
自分を、そのままさらけ出すことだ。
人というのは不思議なもので。
うまく取り繕った相手より、ちょっとダサくても素を出している相手に親しみを感じやすい。
私のあの5秒には、言葉が一つもなかった。
説明も、演出も、かっこつけもなかった。
パンダと、パンツと、フィンガーハート。
それだけ。
つまり、あれは私にとって、究極の「自己開示」だったのだ。
「これが、私です」
たった5秒で、全力で、それだけをさらけ出した。
きれいに見せようとするより、まるごと自分を出したほうが、届くことがある。
、、、と、それっぽくまとめてみた。
要するに私は、賞を言い訳にして、パンツのパンダの話をしたかっただけである。
でもそれが、キヲさんのハートを射抜いたようだ。
ありがとうを、ちゃんと言わせてほしい
最後に、お礼を言わせてほしい。
こんな愉快な企画を作ってくれた、主催のナオユキさん。
たった5秒に、こんなにたくさんの「ありがとう」を詰められるなんて、知りませんでした。
私のパンツを、真正面から受け止めてくれたキヲさん。
あなたのまぶしい熱量に、パンダも私も救われました。
そして、真剣に一本一本を見てくださった審査員の皆さん。
、、、司会の政子さんに、私の作品を「パンダ、マッチョ、そしてパンツ」と、たった三行で要約されたときは、思わず笑ってしまいました。
ぐうの音も出ません。全部、事実です。
一緒に参加した、たくさんのクリエイターさん。
みんなの5秒が、この夏を、ちょっとだけ明るくしてくれました。
pollo AIさま。
、、、本当にありがとうございました。
P.S.受賞のご褒美に、賞金までいただけるらしい。
私は、パンツのパンダで賞をもらう男になった。
胸を張って、妻に報告したい。
、、、できない。
妻は、私がnoteをやっていることを知らないのである。
つまり私は、誰にも言えない賞金をそっと握りしめている。
パンツのパンダは、今日も静かに私を複雑な気持ちにさせる。
というわけで、最後に。
問題の受賞作を、置いておく。
心して、見てほしい。
例の、パンツのパンダである。

、、、で。
実は、これによく似た動画を、他にも大量に作っていた。
応募できるのは、一本だけ。
だから、選ばれなかった「控えの選手」たちが、まだ楽屋に残っている。
正直、受賞作より、ひどいのもいる。
そこで、こうした。
「スキ」を押してくれた人だけ、こっそり、そのうちの一本が見えるようにしておいた。
ベンチ入りだった、もう一頭のパンダである。
スキを、ぽちっと押すと。

暑い夏に、ほんの5秒の涼を。
いや。
5秒の、しょうもなさを。
感想は、受け付けています。
苦情も、たぶん受け付けています。
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