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民間委蚗しおも、自治䜓に技術職員が必芁な理由


    自治䜓の技術職員が䞍足しおいるずき、しばしば次のような考え方が出おくる。

    「珟堎䜜業は民間に委蚗すればよい」
    「盎営業務をなくせば、自治䜓には契玄事務だけが残る」
    「契玄事務なら事務方だけでできる」
    「蚭蚈や積算もコンサルに委蚗すればよい」
    「発泚者支揎やCM方匏を䜿えば、自治䜓偎に技術職員はあたり芁らないのではないか」

    䞀芋するず、これは合理的に芋える。

    点怜、軜埮な修繕、機噚曎新、道路補修、斜蚭修繕など、珟堎で手を動かす業務そのものは民間に委蚗できる。自治䜓が盎営の䜜業班を持たなくおも、民間事業者に任せられる範囲は倚い。

    しかし、ここで混同しおはいけないこずがある。

    盎営業務を委蚗するこずず、発泚者偎の技術刀断が消えるこずは別です。

    珟堎䜜業を民間に任せおも、自治䜓偎には「䜕を、どこたで、どの仕様で、どの数量で、どの䟡栌で、どの条件で、どう確認するのか」を決める仕事が残る。

    これが発泚業務です。

    公共工事や蚭備曎新の発泚業務は、単なる契玄事務ではない。仕様曞、蚭蚈曞、図面、数量、積算、予定䟡栌、入札方匏、監督、怜査、蚭蚈倉曎たで含む、技術刀断を䌎う行政行為です。

    公共工事品確法では、発泚者の責務ずしお、仕様曞・蚭蚈曞の䜜成、予定䟡栌の䜜成、入札契玄方匏の遞択、契玄盞手方の決定、監督・怜査、斜工状況等の確認・評䟡などを「発泚関係事務」ずしお適切に実斜するこずが求められおいる。぀たり、法埋䞊も発泚ずは「入札公告を出すこず」だけではない。


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    公共工事の品質確保の促進に関する法埋匕甚元e-GOV 法什怜玢

    囜の発泚関係事務の運甚指針でも、発泚関係事務は、発泚準備、入札契玄、斜工たたは履行、完成埌の各段階にわたるものず敎理されおおり、新蚭工事だけでなく維持管理に係る発泚関係事務も含むずされおいる。


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    発泚関係事務の運甚に関する指針 平成27幎月30日 什和幎月30日改正 什和幎月日改正 匕甚元公共工事の品質確保の促進に関する 関係省庁連絡䌚議

    したがっお、盎営業務を委蚗しおも、発泚業務は消えない。
    むしろ、委蚗が増えるほど、自治䜓偎には「委蚗する内容を定矩し、成果を確認する胜力」が必芁になる。

    1 発泚業務は、民間に頌む前に仕事を定矩するこず

    民間に仕事を頌むには、たず自治䜓偎が仕事の䞭身を定矩しなければならない。

    たずえば、ポンプを曎新する堎合を考える。

    「ポンプを亀換しおください」だけでは、公共工事ずしおは䞍十分です。

    既蚭ポンプの流量、揚皋、電動機容量、電源方匏、制埡方匏、盀ずの取り合い、配管や匁類ずの接続、基瀎、搬入経路、仮蚭、停止可胜時間、既蚭蚭備の撀去範囲、詊運転、䞭倮監芖ずの接続、停電䜜業の芁吊などを確認しなければならない。

    道路工事であれば、舗装構成、路盀厚、掘削深さ、残土凊分、亀通芏制、地䞋埋蚭物、近隣察応、仮蚭、安党察策が関係する。

    建築工事であれば、意匠、構造、電気蚭備、機械蚭備、法什、解䜓範囲、仕䞊げ、仮蚭、既存斜蚭ずの取り合いが関係する。

    電気蚭備工事であれば、受倉電、幹線、分電盀、制埡盀、保護継電噚、むンタヌロック、停電切替、仮蚭電源、詊隓、既蚭蚭備ずの接続が関係する。

    囜の運甚指針では、工事発泚準備段階で、地圢、地物、地質、地盀、自然環境、甚地、斜工に係る関係者など、工事斜工に必芁な情報を適切に把握するこずが求められおいる。たた、蚭蚈図曞の䜜成に圓たっおは、珟堎の実態に即した斜工条件を明瀺し、積算内容ずの敎合を図るこずも求められおいる。

    ここで必芁になるのは、契玄曞を䜜る胜力だけではない。

    図面を読む力。
    珟堎条件を想定する力。
    数量を拟う力。
    積算基準を圓おはめる力。
    工事の斜工手順を想像する力。
    蚭蚈図曞ず内蚳曞の敎合を確認する力。
    業者芋積の劥圓性を刀断する力。

    これらがなければ、そもそも「䜕を発泚するのか」を正確に定矩できない。

    2 事務方だけでできる仕事ず、技術刀断が必芁な仕事は違う

    発泚業務には、事務方が担える郚分が倚くある。

    入札公告、契玄手続、契玄曞䜜成、入札参加資栌、予算執行、支払、契玄倉曎手続、情報公開、入札結果公衚、監査察応、議䌚察応などは、事務方の力が䞍可欠です。

    公共工事の入札契玄制床では、入札・契玄過皋の透明性、公正な競争、適正な斜工、䞍正行為の排陀が基本ずされおいる。したがっお、契玄事務の正確性は極めお重芁です。

    しかし、事務方だけでは難しい郚分がある。

    それは、工事の蚭蚈ず工事内容の劥圓性確認です。

    • この数量は正しいのか。

    • この単䟡は劥圓なのか。

    • この歩掛を䜿っおよいのか。

    • この仮蚭は必芁なのか。

    • この斜工条件で工事が成立するのか。

    • この仕様では過倧なのか、過小なのか。

    • この蚭蚈倉曎は認めるべきなのか。

    • 完成時に契玄どおりの品質が確保されおいるのか。

    契玄制床だけを知っおいおも蚭蚈も刀断もできない。

    事務方ができないずいうより、仕事の皮類が違う。
    契玄事務は契玄事務で専門性がある。
    しかし、工事発泚には技術的専門性も必芁です。

    問題は、事務方ず技術職のどちらが偉いかではない。
    公共工事の発泚は、事務ず技術の䞡方が揃っお初めお成立するずいうこずです。

    3 業者䞋芋積は参考にはなるが、予定䟡栌そのものではない

    小芏暡な修繕や特殊な蚭備曎新では、業者芋積を参考にするこずがあるず思われる。


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    什和・幎床 北広島町小芏暡修繕等契玄垌望者登録制床 募集案内匕甚元北広島町

    これは珟実には必芁です。

    特殊郚品、メヌカヌ独自品、珟堎条件が匷い修繕、暙準単䟡では実態を衚しにくい工事では、芋積を取らなければ金額を把握しにくい堎合がある。

    しかし、業者芋積は正解そのものではない。

    業者芋積には、数量の拟い挏れ、過倧蚈䞊、仕様の誀解、珟堎条件の芋萜ずし、仮蚭の䞍足、単䟡の取り違え、逆に過剰な安党偎蚈䞊などが入り埗る。

    業者も人間です。
    発泚前の芋積は、必ず正しいものではない。

    囜の運甚指針でも、積算に甚いる䟡栌が実勢䟡栌ず乖離しおいるおそれがある堎合に芋積り等を城収するこずは瀺されおいるが、その堎合でも劥圓性を確認した䞊で䟡栌を蚭定するこずが求められおいる。぀たり、芋積を䜿うこず自䜓は吊定されおいないが、芋積を確認する発泚者偎の胜力が前提になっおいる。


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    発泚関係事務の運甚に関する指針 平成27幎月30日 什和幎月30日改正 什和幎月日改正 匕甚元公共工事の品質確保の促進に関する 関係省庁連絡䌚議

    公共土朚工事では、公平性・透明性を確保し、適正な予定䟡栌を算出するため、土朚工事費積算芁領や積算基準が定められおいる。


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    土朚工事工事費積算芁領及び基準匕甚元囜亀省

    公共建築工事でも、囜土亀通省は公共建築工事暙準単䟡積算基準を定めおおり、建築工事だけでなく、電気蚭備工事、機械蚭備工事、昇降機蚭備工事も察象に含たれる。

    したがっお、予定䟡栌は、単に業者芋積を暪に眮いお決めるものではない。

    図面、仕様、数量、斜工条件、積算基準、垂堎䟡栌、芋積の劥圓性を確認しながら組み立おるものです。

    4 予定䟡栌は高すぎおも䜎すぎおも問題になる

    発泚業務の難しさは、予定䟡栌を「安くすればよい」ずいう単玔な話ではない点にある。

    予定䟡栌が高すぎれば、皎金の無駄遣いになる。
    数量の過倧蚈䞊、䞍芁な仕様、過倧な仮蚭、芋積の粟査䞍足があれば、契玄額が割高になる。

    䞀方で、予定䟡栌が䜎すぎおも問題になる。

    必芁な仮蚭を芋蟌んでいない。
    珟堎条件を反映しおいない。
    材料費や劎務費の䞊昇を反映しおいない。
    工期が珟実的でない。
    蚭蚈図曞に抜けがある。
    必芁な安党察策費が入っおいない。

    このような堎合、入札䞍調・䞍萜、斜工䞭のトラブル、品質䜎䞋、受泚者の負担増、倉曎契玄の増加に぀ながる。

    品確法は、公共工事の品質確保の担い手が䞭長期的に育成・確保されるよう、適切に䜜成された仕様曞・蚭蚈曞に基づき、経枈瀟䌚情勢の倉化を勘案しお適正な額の請負代金で契玄するこずを基本理念に含めおいる。぀たり、発泚者は単に安く発泚するのではなく、品質ず担い手確保を螏たえた適正な䟡栌蚭定を求められおいる。


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    平成十䞃幎法埋第十八号 公共工事の品質確保の促進に関する法埋匕甚元e-GOV 法什怜玢

    ここでも技術力が必芁になる。

    高すぎるのか。
    䜎すぎるのか。
    数量が違うのか。
    単䟡が違うのか。
    仕様が過倧なのか。
    斜工条件の芋萜ずしなのか。
    垂堎環境の倉化なのか。

    これを芋分けるには、契玄事務だけでは足りない。

    5 あらゆる工事を党おを委蚗に出せば、今床は発泚支揎費が重くなる

    「それなら、蚭蚈も積算も党郚コンサルに委蚗すればよい」ずいう考え方もある。

    しかし、これも単玔ではない。

    発泚者支揎業務やCM方匏は有効です。
    倧芏暡工事、高床な技術刀断が必芁な事業で庁内に経隓者がいないものだず、倖郚の技術者やコンサルタントの力を借りるこずは珟実的です。

    囜土亀通省も、発泚者支揎業務等積算基準ずしお、積算技術業務、工事監督支揎業務、技術審査業務などを敎理しおいる。これは、発泚者支揎業務が制床䞊も想定されおいるこずを瀺しおいる。


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    発泚者支揎業務等積算基準匕甚元囜亀省

    ただし、発泚者支揎業務そのものにも費甚がかかる。

    業務凊理に埓事する技術者の人件費から旅費亀通費、その他原䟡や諞経費たで圢状しなければなりたせん。発泚者支揎は、専門人材を投入する業務であり、無料の補助ではありたせん。

    倧芏暡か぀困難な事業であり、庁内に人材がいないのであれば、発泚支揎に費甚をかける合理性がありたす。
    発泚者䜓制が䞍足したたた倧型か぀特殊な案件を進めれば、蚭蚈の手戻り、契玄倉曎、工皋遅延、品質䜎䞋、䌚蚈怜査䞊の指摘などのリスクが倧きくなるからです。

    しかし、数十䞇円、数癟䞇円芏暡の小芏暡修繕や倧芏暡工事だからずいっお、毎回すべおを倖郚コンサルやCMRに発泚すれば、工事費に察しお支揎費が重くなりすぎたす。

    6 発泚支揎は「自治䜓が䜕もしなくおよい制床」ではない

    発泚支揎やCM方匏に぀いおは、他にも誀解が起きおいたす。

    発泚支揎ず聞くず、専門家が発泚者の代わりに党郚やっおくれるように芋えるかもしれない。

    しかし、囜土亀通省のピュア型CM方匏掻甚ガむドラむンでは、CMRは発泚者の補助者・代行者であり、最終的な刀断に぀いおは発泚者が責任を負うず敎理されおいる。

    CMRは、技術的な䞭立性を保ちながら発泚者偎に立ち、蚭蚈の怜蚎、工事発泚方匏の怜蚎、工皋管理、品質管理、コスト管理などを支揎する。だが、それは発泚者の刀断を支揎するずいう意味であり、発泚者責任そのものを消すものではない。


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    地方公共団䜓における ピュア型方匏 掻甚ガむドラむン 什和幎月 (匕甚元囜 土 亀 通 省 䞍動産・建蚭経枈局建蚭業課 入札制床䌁画指導宀

    ガむドラむンでも、地方公共団䜓、ずくに小芏暡な団䜓では技術職員の枛少に䌎い発泚者䜓制が脆匱化しおいるこずが指摘され、CM方匏の掻甚が瀺されおいる。しかし、これは「技術職員が䞍芁になる」ずいう話ではなく、匱くなった発泚者䜓制を倖郚支揎で補うずいう話です。


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    地方公共団䜓における ピュア型方匏 掻甚ガむドラむン 什和幎月 (匕甚元囜 土 亀 通 省 䞍動産・建蚭経枈局建蚭業課 入札制床䌁画指導宀

    ここを間違えるず、危険です。

    発泚支揎は、自治䜓が刀断しなくおよくなる制床ではない。
    自治䜓が刀断するための材料を敎え、助蚀し、確認を補助する制床です。

    最終的に承諟するのは発泚者。
    契玄するのも発泚者。
    予定䟡栌を蚭定するのも発泚者。
    蚭蚈倉曎を認めるのも発泚者。
    怜査するのも発泚者。
    䌚蚈怜査や監査で説明するのも発泚者です。

    7 委蚗成果を確認できなければ、䌚蚈怜査で問題になる

    「蚭蚈や積算はコンサルに委蚗したのだから、自治䜓偎は分からなくおもよい」

    これは非垞に危険な考え方です。

    䌚蚈怜査院の指摘事䟋を芋るず、倖郚委蚗した成果品を発泚者偎が十分に確認できなかったこずが、契玄額の割高に぀ながった事䟋がある。

    束江法務庁舎構内敎備工事では、蚭蚈コンサルタントが䜜成した成果品を基に蚭蚈数量を算出しおいた。しかし、䌚蚈怜査院の怜査では、蚭蚈数量の算出誀りや、実際の斜工数量の枛少に応じた契玄額の枛額倉曎を行っおいなかったこずが指摘され、契玄額は玄1,199䞇円割高で䞍圓ず認められおいる。

    重芁なのは、その原因です。

    䌚蚈怜査院は、この事態が生じた理由ずしお、委蚗した業務の成果品における蚭蚈数量の確認が十分でなかったこず、斜工条件ず実際の工事珟堎が䞀臎しない堎合に必芁な蚭蚈図曞の倉曎や契玄額の枛額倉曎を行う必芁があるずいう認識が欠けおいたこずなどを挙げおいる。


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    庁舎、舗装等の取壊し等の工事の実斜に圓たり、蚭蚈数量の算出を誀っおいたり、契玄額を枛額する契玄倉曎を行っおいなかったりしおいたため、契玄額が割高ずなっおいたもの䞭囜地方敎備局103匕甚元䌚蚈怜査院

    犏岡保護芳察所庁舎の取壊し等工事でも、蚭蚈コンサルタントに委蚗しお提出を受けた積算数量算出曞等の成果品を基に蚭蚈数量を算出しおいたが、実際には取り付けられおいないOAフロア等の面積が蚈䞊されるなどしおおり、契玄額は玄345䞇円割高で䞍圓ず認められおいる。䌚蚈怜査院は、この原因に぀いおも、委蚗した業務の成果品における蚭蚈数量の確認が十分でなかったこずなどによるず認めおいる。

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    庁舎の取壊し等の工事の実斜に圓たり、蚭蚈数量の算出を誀っおいたため、契玄額が割高ずなっおいたもの九州地方敎備局(224)匕甚元䌚蚈怜査院

    さらに、別の䌚蚈怜査院の指摘でも、村が委蚗した成果品における蚭蚈数量の確認が十分でなかったこずなどにより、防氎工事等の契玄額が玄370䞇円割高ずなり、亀付金盞圓額が䞍圓ず認められた事䟋がある。


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    りレタン塗膜防氎等の蚭蚈数量を誀ったため、契玄額が割高ずなっおいたもの内閣府本府(12)匕甚元䌚蚈怜査院

    これらの事䟋が瀺しおいるこずは明確です。

    委蚗したから安党なのではない。
    委蚗成果を確認できなければ、数量の過倧蚈䞊、蚭蚈条件の抜け、契玄倉曎挏れ、枛額倉曎挏れ、割高な契玄が起こる。

    8 䌚蚈怜査で問われるのは「委蚗したか」ではなく「確認したか」

    䌚蚈怜査で問題になるのは、単に委蚗先が間違えたこずではない。

    発泚者偎が、委蚗成果をどのように確認したのか。
    蚭蚈数量をどう怜算したのか。
    珟堎条件ず蚭蚈条件の違いをどう把握したのか。
    なぜ倉曎契玄を行わなかったのか。
    なぜ過倧数量を芋萜ずしたのか。
    再発防止ずしお䜕を倉えるのか。

    ここが問われる。

    発泚者偎が内容を理解しおいなければ、䌚蚈怜査で指摘されたずきに説明できない。

    「委蚗業者が䜜ったので分かりたせん」
    「コンサルの成果品をそのたた䜿いたした」
    「技術的なこずは分かりたせん」

    これでは、発泚者ずしおの説明にならない。

    委蚗は責任の消滅ではない。
    委蚗は、発泚者が刀断するための䜜業を倖郚に補助させるこずです。

    だから、委蚗成果を確認できない自治䜓は、発泚支揎を䜿っおいる぀もりでも、実際には統治胜力を倱っおいく。

    9 割高だけでなく、割安・蚭蚈抜けも問題になる

    䌚蚈怜査では割高な契玄が分かりやすく指摘される。

    しかし、発泚者偎の技術力䞍足が生む問題は、割高だけではない。

    割安も問題です。

    必芁な仮蚭を芋蟌んでいない。
    既蚭撀去を芋蟌んでいない。
    停電䜜業を芋蟌んでいない。
    斜工ダヌドを芋蟌んでいない。
    亀通誘導を芋蟌んでいない。
    安党察策を芋蟌んでいない。
    詊運転や調敎を芋蟌んでいない。
    既蚭制埡ずの取り合いを芋蟌んでいない。
    蚭蚈図面にあるのに内蚳に入っおいない。
    内蚳にあるのに図面にない。

    このような蚭蚈抜けは、入札䞍調、契玄埌の増額倉曎、受泚者ずの協議増、品質䜎䞋、工期遅延、珟堎の安党リスクに぀ながる。

    発泚者偎が技術的に理解しおいなければ、割高も芋抜けないが、割安も芋抜けない。

    「安く発泚できたから良い」ではない。
    必芁な費甚を芋蟌んでいない発泚は、埌で珟堎にしわ寄せが来る。

    品確法や運甚指針が、適正な予定䟡栌、適正な工期、斜工条件の明瀺、蚭蚈倉曎の適切な実斜を重芖しおいるのは、公共工事の品質確保ず担い手確保のためです。

    10 監督・怜査も、曞類を受け取るだけの仕事ではない

    発泚は、契玄したら終わりではない。

    工事が始たれば、監督、協議、指瀺、承諟、立䌚い、出来圢確認、品質確認、蚭蚈倉曎、完成怜査が必芁になる。

    土朚工事監督技術基準では、監督ずは、契玄図曞における発泚者の責務を適切に遂行するため、工事斜工状況の確認・把握等を行い、契玄の適正な履行を確保する業務ずされおいる。

    ぀たり、監督ずは「珟堎に行っお眺めるこず」ではない。
    契玄図曞、蚭蚈図曞、仕様曞、数量、斜工状況を照らし合わせ、契玄どおりに進んでいるかを確認する仕事です。

    斜工䞭に珟堎条件が蚭蚈図曞ず違うこずは珍しくない。

    地䞭障害物が出る。
    既蚭配管の䜍眮が違う。
    舗装厚が違う。
    既蚭蚭備の仕様が図面ず違う。
    撀去しお初めお劣化や腐食が分かる。
    停電時間が想定より制玄される。
    斜工ダヌドが䞍足する。
    亀通芏制条件が倉わる。

    このずき、蚭蚈倉曎が必芁なのか。
    契玄額を倉曎すべきなのか。
    工期を倉曎すべきなのか。
    受泚者の責めによらない事由なのか。
    発泚者偎の条件明瀺䞍足なのか。

    これを刀断するには技術力が必芁です。

    運甚指針でも、蚭蚈図曞に瀺された条件ず実際の工事珟堎の状態が䞀臎しない堎合などには、必芁に応じお蚭蚈図曞の倉曎や請負代金額・工期の倉曎を適切に行うこずが求められおいる。


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    発泚関係事務の運甚に関する指針 平成27幎月30日 什和幎月30日改正 什和幎月日改正 匕甚元公共工事の品質確保の促進に関する 関係省庁連絡䌚議

    したがっお、監督・怜査も事務方だけで圢匏的に回せるものではない。

    結論 発泚支揎を䜿うためにこそ、自治䜓偎の技術力が必芁

    盎営業務を民間に委蚗すれば、自治䜓職員が自分たちで珟堎䜜業をする量は枛りたす。
    しかし、それによっお発泚業務そのものが消えるわけではありたせん。

    公共工事や蚭備曎新では、仕様を決め、図面を読み、数量を拟い、積算し、予定䟡栌を蚭定し、入札方匏を遞び、契玄し、斜工䞭の倉曎を刀断し、完成埌に怜査する必芁がありたす。

    もちろん、事務方の圹割は重芁です。
    公告、入札、契玄曞、予算、支払、情報公開、監査察応などは、事務方の専門性なしには成り立ちたせん。

    しかし、工事内容、蚭蚈条件、数量、単䟡、斜工条件、蚭蚈倉曎、監督、怜査には、技術的な刀断が必芁です。

    発泚支揎、CM方匏、蚭蚈委蚗、積算支揎、包括的民間委蚗は有効な手段です。
    技術職員が䞍足する自治䜓にずっお、倖郚の力を䜿うこずは珟実的であり、必芁な堎面もありたす。

    ただし、それらは自治䜓が䜕もしなくおよくなる制床ではありたせん。

    発泚支揎を䜿う堎合でも、その発泚支揎業務自䜓を発泚しなければなりたせん。
    積算技術業務だけを頌むのか、工事監督支揎たで頌むのか、CM方匏でどの段階たで支揎しおもらうのか、どの資栌や実瞟を持぀技術者を求めるのか、成果品をどう確認するのか、発泚者ず支揎者の責任分界をどうするのか。

    これらを決めるのも発泚者です。

    ぀たり、発泚支揎を䜿うにも、発泚支揎を発泚する力が必芁です。

    自治䜓偎に技術力がなければ、発泚支揎の仕様も曞けたせん。
    必芁な支揎範囲も決められたせん。
    過倧な支揎を発泚しお費甚が重くなるこずもあれば、逆に必芁な支揎が抜けるこずもありたす。
    提出された成果品を確認できず、支揎者の助蚀が劥圓かどうかも刀断できなくなりたす。

    ここでいう技術力ずは、すべおの図面を自分で描き、すべおの数量を自分で拟い、すべおの積算を自分だけで完成させる力ではありたせん。

    重芁なのは、発泚者ずしお確認する力です。

    • 倖郚に䜕を頌むべきか分かる力。

    • 委蚗仕様曞を曞ける力。

    • 提出された図面を読める力。

    • 数量や単䟡の倧きな違和感に気付ける力。

    • 業者芋積を鵜呑みにせず、仕様、数量、斜工条件ず照合できる力。

    • 斜工䞭に珟堎条件の違いを刀断できる力。

    • 蚭蚈倉曎の必芁性を刀断できる力。

    • 完成怜査で契玄内容ず成果を照合できる力。

    • 監査や䌚蚈怜査で説明できる力。

    これは、完璧な蚭蚈者になるずいう意味ではありたせん。
    倖郚委蚗を䜿いながらも、発泚者ずしおの䞻導暩ず説明責任を倱わないための読解力、刀断力、確認力です。

    発泚者偎が技術的に分からないたた委蚗を重ねるず、業者芋積の劥圓性が分からない、蚭蚈コンサルの成果品が正しいか分からない、積算数量が正しいか分からない、蚭蚈倉曎が必芁か分からない、怜査で䜕を確認すべきか分からない、䌚蚈怜査で指摘されおも説明できない、ずいう状態になりたす。

    それは単に技術職員が少ないずいう問題ではありたせん。

    • 皎金の䜿い方を自治䜓自身が説明できない状態です。

    • 公共斜蚭の品質を自治䜓自身が確認できない状態です。

    • 民間委蚗の成果を自治䜓自身が評䟡できない状態です。

    これは、発泚者機胜の䜎䞋であり、行政の統治胜力の䜎䞋です。

    倖郚委蚗は必芁です。
    発泚支揎も必芁です。
    CM方匏や包括的民間委蚗も、有効な堎面がありたす。

    しかし、それらは発泚者機胜の代替ではありたせん。
    発泚者機胜を補うための手段です。

    発泚支揎を䜿うこずは、技術職員を䞍芁にするこずではありたせん。
    むしろ、発泚支揎を正しく䜿うためにこそ、自治䜓偎には技術職員が必芁です。

    盎営業務を委蚗しおも、発泚者偎の技術力は消えたせん。
    倖郚に出した蚭蚈、積算、数量、斜工条件、倉曎内容、怜査内容を読んで、確認し、刀断し、説明できる力は残りたす。

    委蚗が増えるほど、自治䜓偎には「委蚗成果が正しいかを芋抜く技術力」が必芁になりたす。


    参考文献


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    https://laws.e-gov.go.jp/law/417AC1000000018

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    ・囜亀省土朚工事工事費積算芁領及び基準匕甚元囜亀省
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    e-GOV 法什怜玢平成十䞃幎法埋第十八号 公共工事の品質確保の促進に関する法埋
    https://laws.e-gov.go.jp/law/417AC1000000018

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    https://report.jbaudit.go.jp/org/r02/2020-r02-0290-0.htm

    庁舎の取壊し等の工事の実斜に圓たり、蚭蚈数量の算出を誀っおいたため、契玄額が割高ずなっおいたもの九州地方敎備局(224)
    https://report.jbaudit.go.jp/org/r03/2021-r03-0296-0.htm

    䌚蚈怜査院りレタン塗膜防氎等の蚭蚈数量を誀ったため、契玄額が割高ずなっおいたもの内閣府本府(12)
    https://report.jbaudit.go.jp/org/r04/2022-r04-0052-0.htm

    囜土亀通省「公共工事の品質確保の促進に関する法埋」の改正に぀いお
    https://www.mlit.go.jp/tec/reiwaunyoshishin.html


     
     

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