甥っ子が見つけた「002」
テレビに動物園の映像が流れた。
「動物可愛いね」
と、甥っ子や姪っ子とゆっくり眺めていた。
「ぜろぜろにー!」
と、甥っ子が目をキラキラと輝かせて叫んだ。
「002?」
あたしを含め、周りにいた大人たちは頭の中が?でいっぱいだ。
動物は映ってる。でも数字は映っていない。
いや、一瞬映ったのを、みんな見逃した?
顔を見合わせ、ぐるぐると頭を働かせる。
数字?暗号?テレビ関係ない?
「あ!」
ひらめいた。
「ZOOだね!」
甥っ子は、画面の端に映った「ZOO」の文字を、反対から数字として読んでいた。
このことに気づいた瞬間、
みんなが笑顔になった。
甥っ子も伝わって嬉しかったのか、
とびっきりの笑顔を浮かべていた。
あたしにはない発想に、
「すごい」と何度も伝えた。
あたしは左から右へ、英語として見ていた。
だけど甥っ子は、反対から読んで、知ってる数字として受け取っていた。
同じ文字を見ていたのに、
受け取り方は全然違った。
「002」
甥っ子のちょっとした発見が、
この世界にはまだ、
あたしが知らないことがたくさんあることを教えてくれた。
それだけで、すこしワクワクした。
