
「SCP-4000-JP-忌名」 感想
読後の余韻の熱で書いた感想です。
一応ネタバレ注意。
最近、Xのタイムラインで何度もその"名前"が流れてくるので読んでみた。
(そもそも自分のタイムラインにSCP関連の話題が出てくるのが珍しいのだけど、コンテスト中ということらしい)
結論から言うと、素晴らしい物語だった。
読み始めたのは23時くらいだったのだが、そのまま最後まで読み進めてしまった。おかげで今日は寝不足だ。
自分がSCPの中でいちばん好きなのは「反ミーム部門」シリーズだ。文字数が違うので単純に比較は難しいと思うものの、それに肉薄するほどのスケールを感じた(脱線しますが知らない人はぜひ「055についてお話ししましょう」を読んでほしい)。むしろこの長さでここまでのスケール感を出せるんだなあ、すごい。本家側のSCP-4000「禁忌」も好きなので、それを想起させてくれるのも素晴らしい。
特に素晴らしいと思ったのは、絵本を思わせるような文体の中に、魔術と科学が巧みに盛り込まれているところ。幼い頃にハリーポッターの映画を見たときに感じた魔法世界へのワクワクもありつつ、ハードなディストピア世界を見せられたときの恐ろしさもありつつな感じで、やっぱSFファンタジーって最高なんよなあ。さらに物語の中盤・終盤では驚きの展開、伏線回収を見せ、久しぶりに物語を読んで鳥肌が立った。この手の中編・長編ではおなじみのゲストSCP登場もあるし、最後は余韻のある読後感まで与えてくれる。
せいぜいが10万字にも満たない長さしかありそうに見えませんでした。それを踏まえると本当に不思議なことではあるのですが、この物語には素晴らしい読者体験が詰め込まれていて、しかも全くもって無駄な文章はありませんでした。
この物語のおかげで、「蛇の手」はSCP財団以外で初めて強い興味を感じる団体になった。他財団の記事は今まであまり読んだことはなかったけれど、これから数日は「蛇の手」の記事を読み漁ることになりそう。
コンテスト中ということなので可能ならこの作品に投票したいところだけれど、もっぱら読み専であったため、投票方法は今のところわからない。情弱ですまぬ・・・。あとで調べてみます。