留学日記①|「行ってくるね」と手を振った、ドイツ留学のはじまり。
🌱背景
いつか留学してみたいという気持ちがずっと心のどこかにありました。高校では国際教養科に入り、ドイツ語を専攻しました。挨拶しか知らない状態でしたが、授業を通して言葉の面白さや文化の奥深さに触れ、気づけば夢中になっていました。こんなにも面白い、もっと学びたいと思ったのは初めてで、「いつかドイツに行ってみたい」と思うようになりました。
大学でもドイツ文化を専攻しましたが、入学した当初はコロナ禍の真っ最中で、留学どころか、大学にも行けない日々が続いていました。
なので、入学当初「留学は難しいのかな」となんとなく諦めモードでした。
正直、行きたい気持ちはありましたが、勇気が出ず、「コロナだから仕方ない」と自分に言い聞かせて安心しようとしていたところもありました。
ですが、大学2年になりコロナが少し落ち着いてきた頃、先生が「交換留学に行ってみたら?」と声をかけてくださいました。ドイツ語で留学する学生は少ないから、ぜひ挑戦してほしいと背中を押してくれました。その言葉がとても嬉しくて、「ドイツ語で留学って、なんだかかっこいいな」と思い、留学支援センターに相談に行ったところ、そこからは本当にとんとん拍子で話が進んでいきました。
家探しや手続き、勉強など、準備は山ほどありました。ワクワクする気持ちと緊張する気持ちが波のように交互に押し寄せてきて、出発前の2週間は落ち着かない日々を過ごしながら、準備を進めました。
🌱出発当日
日本出発✈️
先生にお声がけいただいてから、約9ヶ月後の2023年3月、いよいよ出発当日になりました。
家族には、緊張していることや不安な気持ちを悟られたくなくて、できるだけ明るく振る舞っていました。実際には、そうやって元気な素振りをすることで、自分自身の気持ちを保っていたんだろうなと思います。
チェックインを済ませ、保安検査場を通るとき、泣きそうになるのを必死に堪えました。涙をこらえながら「行ってくるね〜」と手を振ったあの瞬間は、今でも鮮明に覚えています。

ゲートをくぐって案内に従って歩いていると、突然ピーピーと荷物検査の台から音が鳴りました。え?と動揺しましたが、原因はパソコンをかばんから出し忘れていただけでした。高校の修学旅行以来の海外で、電子機器を外に出すのを忘れていました。表示もあったはずなのに、緊張で目に入っていませんでした。
ただ、そのハプニングのおかげで少し肩の力が抜けた気がします。
ロビーでしばらく待ち、いよいよ搭乗。ドバイで乗り継ぎだったので、約11時間のフライトでした。機内食を食べ、夜中の出発だったこともあり、うつらうつらしながら少し眠ることができました。到着前に出た2回目の機内食は、緊張のせいかあまり味が分からなかった気がします。

ドバイでのトランジット💭🎫
ドバイに到着し、バスでゲートまで移動するため滑走路に降りた瞬間、湿気と暑さが体にまとわりつきました。日本は3月で肌寒く、ドイツも寒いと聞いていたので上着を着ていたのですが、その空気の違いに「日本ではないところに来たんだ。もう引き返せないな。」と強く感じました。
空港の中は、現地時間の夜中にもかかわらずきらきらしていて、開いているお店も多く、驚きました。日本ではあまり嗅いだことのない匂いも漂っていて、異国に来たことを肌で実感しました。

トランジットは3時間ほど。ぶらぶらする気持ちにはなれず、搭乗ゲートの近くで過ごしました。外が少しずつ明るくなり、滑走路を眺めたり、下の階のお店を見下ろしたりしていました。気持ち的には「あと半分くらいかな」と気楽に考えているつもりだったのですが、搭乗時間が近づくにつれ、涙が止まらなくなりました。今思うと、緊張や不安があふれ出たんだろうなと思います。
あの時の自分に「大丈夫だよ」とそっと声をかけてあげたいな、なんて思います。なんとか涙を抑えて、搭乗しました。ドイツまで向かう飛行機の中は一睡も出来ず、ドキドキしていました。
ドイツ到着🇩🇪
その後、約8時間のフライトを経て、ドイツのデュッセルドルフ空港に到着しました。ついに着いたという思いと、税関をちゃんと通れるかという不安で、周りを見る余裕はほとんどありませんでした。留学証明書や住居証明書を一式見せると、係員の方が「Good Luck」と声をかけてくれました。その一言が本当に温かくて、緊張していた心が少しほぐれました。
こうして、私の留学生活は始まりました。到着して安心したのも束の間、早速問題が発生しました。
次回は、空港での出来事や家に到着するまでのことを書いていきたいと思います。
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