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偏平足和紙

    たーくん。

    山のふもとにひっそりと佇む小さな小屋。
    今日は、偏平足の治療を受けるためにここへ来た。
    噂によると、値は張るが当日で偏平足が治るらしい。
    小屋の中には小さい水槽、木の道具などが置いてある。
    治療に使う道具だろうか?
    「君が十三時に予約した患者かね?」
    「は、はい。そうです」
    奥で椅子に座っていたのは、半袖半ズボンを着た初老の男性。
    「これを見てくれ」
    男性は机の上に、肌色の紙を置いた。
    「偏平足を溶かして作った和紙だ。美しいだろう?」
    和紙を触ると、平らで、ザラザラしている。
    ……偏平足を、溶かした?
    「君の偏平足も、この和紙のようになる。さぁ、眠るのだ」
    男性にスプレーを吹きかけられ、瞼が重くなっていく……。

    目が覚めると、自室のベッドで寝ていた。
    どうやら、帰ってきてそのまま眠ってしまったようだ。
    少し記憶があやふやだけど……まぁ、いっか。
    治療した足を動かしてみると、まるで他人の足かのように軽かった。


    たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
    以下の記事に詳細あります。


     
     
     
    小説、音楽、ゲームが好き。 色んなものを見て、聞いて、感じて、不思議な世界を作りたい。 ショートショートガーデン、エブリスタでも活動してます。

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