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節分の半分は優しさでできています

    恵方巻と豆がどっさり並んでいるスーパーの節分コーナー。
    POPには"節分の半分は優しさでできています"と、某鎮痛薬みたいなことが書かれている。
    更にその下には"たまには鬼を外に追い出さず、家に置いてあげましょう"と続いていた。
    確かに、毎年いつも外に追い出されている鬼を見ていて可哀想になる。
    よし、今年は鬼を家に置いてあげよう。
    節分当日、鬼は我が物顔で家の中をウロウロしていた。
    「今年もお疲れ様です鬼さん。ささ、こっちへ」
    鬼をダイニングテーブルに手招く。
    テーブルの上には二人分の恵方巻と豆。
    今日のためにスーパーで買っておいたのだ。
    「誰が鬼よ!今年の鬼役まだ決まってないじゃない」
    妻は椅子に座りながら文句を言った。
    我が家では、節分の鬼役をじゃんけんで決めている。
    「冗談だよ冗談。今年は鬼役なしにして食べようぜ」
    「どうしてもって言うなら、それでいいよ」
    俺達は南南東を向きながら、恵方巻にかぶりついた。


    たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
    以下の記事に詳細あります。


     
     
    小説、音楽、ゲームが好き。 色んなものを見て、聞いて、感じて、不思議な世界を作りたい。 ショートショートガーデン、エブリスタでも活動してます。

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