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怪文の半分は野菜でできています

    農協本社の入口に置かれていた茶色の封筒。
    宛先も差出人も書かれていない。
    俺は職場のデスクで封筒を開ける。
    中には、緑色の紙が入っていた。
    ボールペンで書かれた黒文字と赤文字……いや、これは……ミミズ!?
    驚いて思わず両手を挙げて万歳してしまう。
    職場の皆に見られて恥をかいたぞ。
    それより、文の内容は……。
    "この紙の半分は廃棄野菜を利用したエコな紙です。廃棄といっても、あなた方農協が引き取ってくれなかった野菜達だ。あなた方は形のいい野菜しか引き取らない。形が悪くても、味は変わらず美味しいんです!みんな、みんな生きているんだ!友達なんだ!ちゃんと全部引き取って下さい!"
    なぜ途中で「手のひらを太陽に」の歌詞になったのか分からないが、どうやら農家から送られてきた物らしい。
    文句を言う奴らは引き取り価格を下げてやろう。馬鹿め!
    翌月、ミミズしか入っていない茶色の封筒が届き、職場で女性のような悲鳴をあげてしまった。


    たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
    以下の記事に詳細あります。


     
     
     
    小説、音楽、ゲームが好き。 色んなものを見て、聞いて、感じて、不思議な世界を作りたい。 ショートショートガーデン、エブリスタでも活動してます。

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