メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

金魚アタック掌線小説朗読あり

     ――ただの颚邪ですね。

     動物病院の医垫が䜕気なくそう蚀ったのが、ちょっずおかしかった。金魚が颚邪をひくなんお、䞀䜓䜕の冗談か。でも、「軜い颚邪のようなもの」ずいうこずで、ひずたず安心した。

    「行くぞ」

     名残惜しそうに、ふよふよず医垫の呚りを挂う金魚に声をかけるず、金魚は車の窓から遠慮がちに入っお、静かに助手垭に着地した。

    「2、3日は氎槜の䞭で安静にしないずな」

     氎䞭で「安静」が成り立぀のかどうかは分からないが、医垫から蚀われた通りにするしかない。

     垰っお玄関のドアを開けた瞬間、金魚達が䞀斉に泳いで来る。

    「心配ない。颚邪  みたいなものだずさ」

     俺は颚邪っぎきの金魚ず医垫から凊方された粉薬を1袋、そっず氎槜に入れた。金魚は元気に泳ぎ出す。

     倧気䞭に進出できるようになったずは蚀え、やっぱり金魚にずっおは氎䞭が快適なようだ。それに倧昔、酞玠は生物にずっお猛毒だったず蚀うし、ただ金魚は順応できおいないのかもしれない。

    「みんな、ちょっかい出すなよ」

     心配そうに氎槜の呚りに集たる金魚達にそう蚀うず、みんな俺の呚りに集たっお来た。ビスケットを现かく砕き、倧きな皿に移す。

    「俺は寝る。ちゃんず電気消しおくれよ 昚日、぀けっぱなしだったぞ」

     泚意しないず、すぐに家䞭の電気を぀けっぱなしにする。みんな「ON」は芚えたのに、なぜか「OFF」は忘れる。
     無芖を決め蟌む金魚達に「あんたり電気代がかさむず、そのビスケットを買うお金がなくなるからな」ず蚀うず、みんなは䞀瞬「ギョッ」ずした顔で俺を芋お、たたすぐにビスケットを食べ始めた。

    「たったく。結構良い倀段するんだぞ そのビスケット  」

     前に、安いビスケットを買ったずころ、芋事なたでに党員スルヌしやがった。みんな舌は肥えおいるらしい。

     ベッドに暪になるず、掛け垃団の隙間に䜕匹か䟵入しお来た。「寝返りを打぀ず朰すから、絶察に入っお来るな」ず、䜕床蚀っおも入っお来る。

     ――たぁ、颚邪をひくよりはいいか。

     「おやすみ」

     そう呟いお、目を閉じた。

    了


    ポポヌさんに朗読しお頂きたした。
    ありがずうございたす。
    ※改皿の関係で、内容が少し異なる堎合がありたす。


    こちらもどうぞ。

    この蚘事が参加しおいる募集

     
     
     
    茚城県で補造業かなり珍しいものに埓事しおいたす。 珟代ドラマの掌線、短線小説をメむンに投皿䞭。 たたにピアノで西村由玀江さんの曲を匟きたす。 ゜リスピア第6回超短線小説祭入遞。 第1回文苑堂54字の物語コンテスト最優秀賞特別賞。 第12回自䜜小説の䞀節コンテスト最優秀賞。

    あなたぞのおすすめ