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ミルマス・カラス|毎週ショートショートnote(番外編)

    目の前に白いカラスがいた。

    「ま、まさか……」

    「貴様、よくも俺を売ったな」

    そう、懸賞金ほしさに騙した、あの白カラスだ。

    「償ってもらうぞ」

    白カラスがそう言った瞬間、顔に何かが張り付いた。

    「うわ!? なんだこのマスクは!? 苦しい……」
    「これから貴様はミルマス・カラスとなり、世にはびこる悪を退治するのだ」
    「そんなバットマンとかスパイダーマンみたいな設定はゴメンだ!」
    「じゃあ、『アベンジャーズ』の方がいい?」
    「そういう問題じゃねぇ!」

    ……

    「うお!?」

    ――なんだ、夢か。

    ホッとしてベッドから起き上がると、机の上にはウェイ系のパリピでさえ敬遠するようなド派手なマスクがあった。

    ……

    「おい姉ちゃん! ちょっと付き合いなよ!」
    「ちょ……なんですかあなた達は!?」

    クリスマスの夜、あまりにもベタな展開で女性がピンチに陥っている。

    (中略)

    女性が目を開けると、チンピラ達が地面に倒れていた。

    「あ……あなたは……?」
    「俺はミル――」

    「スパイダーマン!」
    「ちげーよ!」

    【了】(420字)


    たらはかにさんの「毎週ショートショートnote」参加用です。
    正式なお題は「クリスマスカラス」ですが、勝手ながら番外編として書きました。

    一応、元ネタの続きという設定です。

    最初に「クリスマス」というお題を見た時、「メキシコのプロレスラー『ミル・マスカラス』が思い浮かんだ」と書いたところ、

    「ミル・マスカラスでもう1本!」

    というコメントがあり、さらにTwitter上で毎週ショートショートnoteの主催者、たらはかにさんにまんまと乗せられて(?)書いてました。

    実はね……あんまりプロレスに興味ないの。(蹴)

    ※他にも「ミル・マスカラス」で書いた人、いました。(笑)

     
     
    茨城県で製造業(かなり珍しいもの)に従事しています。 現代ドラマの掌編、短編小説をメインに投稿中。 たまにピアノで西村由紀江さんの曲を弾きます。 ソリスピア第6回超短編小説祭入選。 第1回文苑堂54字の物語コンテスト最優秀賞&特別賞。 第12回自作小説の一節コンテスト最優秀賞。

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