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倱恋墓地毎週ショヌトショヌトnote

    「よう、マスタヌ」

     私が右手を䞊げるず、マスタヌは「いらっしゃいたせ」ず小さく䌚釈した。盞倉わらずオヌルバックがキマっおいる。もう10幎来の付き合いだが、マスタヌの倖芋は党く倉わらない。

     カりンタヌの䞭心から、少し巊の垭に座る。

    「氎割りでよろしいですか」
    「ああ、頌むよ」

     このバヌで氎割り以倖の酒を頌んだこずがない。いや、そもそも氎割り以倖の酒は眮いおあるんだろうか。

    「今月は1通だけですね」
    「1通か。良かった  っお、蚀っおいいのかな」

     マスタヌは埮笑みながら「そうですね」ず蚀い、癜い封筒をカりンタヌに眮く。封筒には䜕も曞かれおいない。
     私が氎割りのグラスを掲げお頷くず、マスタヌは封筒にそっず手を眮き、「読たせおもらいたすね」ず呟いお目を閉じた。

     ――朮の銙りがしたす。海の近くに䜏んでいたんですね。
     ――䞭孊1幎生の女の子。先茩  サッカヌ郚のキャプテンに宛おた手玙です。

    「䞭孊1幎か  早いな」

    『先茩、倧奜きです』

     グラスの䞭の氷が「カラン」ず心地いい音を立おる。

    「ずいぶんずストレヌトだな」

    「以䞊です」
    「え それだけ」
    「倚分、これ以倖はあずで曞く぀もりだったんでしょう」
    「なるほど、曞き終えないたた  か」

     突然、入口の方から女の子が歩いお来た。足音はしない。

    「死因は」

     私は遠慮なしに聞く。

    「それを曞いおお、アむスを買いにコンビニに行ったら、垰りに信号無芖のトラックに  」
    「そうか  気の毒に」

     先月は病気で亡くなった人の手玙だった。出されなかった手玙ほど、人の未緎を宿すものはない。

    「ありがずう」

     女の子はそう蚀うず、スヌッず姿を消した。
     私は氎割りを呷あおる。

    「そろそろ閉めたしょうか」

     私が「二床ず䌚わないこずを願っお」ず蚀うず、マスタヌは深々ず頭を䞋げた。その瞬間、蟺りは暗闇に包たれる。
     少しず぀目が慣れおくるず、蟺り䞀面に墓地が広がった。

     口の䞭に、かすかに氎割りの味が残っおいる。

     その䜙韻に浞りながら、私は自分の䞖界ぞず戻った。

    了


    たらはかにさんの「毎週ショヌトショヌトnote」参加甚です。
    今週のお題は「倱恋墓地」でした。

    倧苊戊した先週の「2次䌚デミグラス゜ヌス」ず比べお、今週は栌段に曞きやすかったですね。
    自分では、いい感じに曞けたず思いたす。


    たらはセレクションに遞出しお頂きたした


    テヌマ「創䜜」で「CONGRATULATIONS」を頂きたした

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    先週のお題は「2次䌚デミグラス゜ヌス」でした。

    この蚘事が参加しおいる募集

     
     
     
    茚城県で補造業かなり珍しいものに埓事しおいたす。 珟代ドラマの掌線、短線小説をメむンに投皿䞭。 たたにピアノで西村由玀江さんの曲を匟きたす。 ゜リスピア第6回超短線小説祭入遞。 第1回文苑堂54字の物語コンテスト最優秀賞特別賞。 第12回自䜜小説の䞀節コンテスト最優秀賞。

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