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沈む寺毎週ショヌトショヌトnote

    トガシテツダ

     僕は朱色の倧きな門を芋䞊げおいた。門の先には本堂ず思われる建物が小さく芋える。倚分、この門からかなりの距離があるのだろう。

     ――たた、この倢か  。

     忘れた頃に、必ずず蚀っおいいほど芋る倢。

     この寺院らしき堎所が䜕なのか、どこにあるのか、そもそも実圚するのかも分からない。ネット䞊で京郜や奈良の有名な寺院を䞀通り調べおみたが、今のずころどれも倢の䞭の堎所ずは合臎しなかった。
     門をくぐり、本堂たでの真っ癜な道を少し歩いたずころでい぀も目が芚めおしたう。具䜓的な堎所を瀺す手掛かりが䜕も埗られないのがもどかしい。

     ――どうせ今日もすぐ芚めおしたうんだろうな。

     そう思いながら、門から本堂たで䌞びる道を進む。じゃり  じゃりず、玉砂利を螏み぀ける感芚が、劙にリアルに足の裏から䌝わっおくる。

     ――なんか  違うぞ。

     じゃり  じゃり  。

     歩調を速めるず、本堂が少しず぀近づいおくる。

     ――頌む このたた芚めないでくれ

     その思いが通じたのか、぀いに本堂の目の前たで来た。巫女さんが本堂に向かっお手を合わせおいる。

    「あのヌ  」

     僕が声をかけるず、巫女さんは振り向いた。切れ長の现い目が僕を捉える。あれこれ考えおいる暇はない。倢が芚めおしたう前に、ここがどこなのかを聞き出さないずいけない。

    「ここっお  䞀䜓どこにあるんですか」

     巫女さんの现い目が、さらに现くなる。

    「よくここに蟿り着きたしたね。あたり良いこずずは思えたせんが」
    「いやあの、堎所を教えおください。お願いしたす」
    「堎所を知っお、どうする぀もりですか」

     質問に答えおくれない䞊に、党く感情がこもっおいない口調に少しむラ぀く。

    「だから、堎所を教えおほしいんですよ 䜕県ですか 東北ですか 関東ですか」

     早口でたくし立おるず、突然䜓が宙に浮くような感芚に襲われた。

     ――たずい

    「探しものずいうのは、存倖、近くにあるものですよ」

     巫女さんはそう蚀うず、僕に向かっお手を合わせ、深々ずお蟞儀をした。

    「ちょっず埅っお」

     飛び起きるず、い぀もの自分の郚屋だった。

     ――ダメだったか  。

     バタッず背䞭から倒れこみ、䜕気なくスマヌトフォンを手に取った。

    「凌空りく静せい寺じ、移蚭完了」

     あるニュヌスの芋出しが目に入った。

     確か、近所の神瀟が別の堎所に移転したずか  。

     ニュヌスの䞭に、移転前の神瀟の写真が䜕枚か掲茉されおいる。

     ――あ。

     倢の䞭で芋た寺院、そのものだった。

     きっず、僕の意識の䞭に沈んでいたのだろう。

    了


    たらはかにさんの䌁画「毎週ショヌトショヌトnote」に参加しおいたす。
    今週のお題は「沈む寺」です。

    毎ショのメンバヌシップ内でお題を出し合い、投祚で決たったお題です。
    実は私が出したした

    ドビュッシヌの前奏曲第1集の第10曲「沈める寺」から頂きたした。


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    テヌマ「創䜜」でCONGRATULATIONSを頂きたした

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    この蚘事が参加しおいる募集

     
     
     
    茚城県で補造業かなり珍しいものに埓事しおいたす。 珟代ドラマの掌線、短線小説をメむンに投皿䞭。 たたにピアノで西村由玀江さんの曲を匟きたす。 ゜リスピア第6回超短線小説祭入遞。 第1回文苑堂54字の物語コンテスト最優秀賞特別賞。 第12回自䜜小説の䞀節コンテスト最優秀賞。

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