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告白雨雲|毎週ショートショートnote

    「雨雲が接近しています」

     スマートフォンの雨雲通知が鳴る。

     ――またか。

     僕が好きな人に告白しようとすると、いつもこうして邪魔が入る。どうやら僕と雨雲は、女性の好みのタイプが一緒らしい。僕が告白しようとすると、行く先々で大雨が発生し、周辺は大パニックになる。そして、確実にフラれる……。

     前に、空に向かって「なんで人の恋路の邪魔をするんだよ! 雨雲のくせに!」と叫んだら、近くに雷が落ちた。まったく、厄介な奴に恋敵こいがたきにされたものだ。

     近年、世界中で発生している異常気象の中でも、特に予測が困難とされている一つが、この告白雨雲だ。ただ、告白雨雲の存在は公にはなっておらず、気象庁も否定している。

     ある日、「今日は土砂降りになるな……」と覚悟していると、嘘のように晴れていた。空には虹も架かっている。

     ――もしかして、お祝いしてくれるのか?

     僕の手には、婚約指輪が握られている。

     告白じゃなく、プロポーズするために。

    (了)


    『本作品はamazon kindleで出版される410字の毎週ショートショート~一周年記念~ へ掲載される事についてたらはかにさんと合意済です』


    たらはかにさんの「毎週ショートショートnote」とnoteクリエイターフェスの「#ショートショート書いてみた」の投稿用です。

    今週のお題は「告白雨雲」です。

    ちょっとロマンのある、いいお題だと思います。
    「ジュリエット釣り」みたいなのは、もう勘弁……。(;^_^A


    先週のお題は「棒アイドル」でした。


    noteクリエイターフェスの「#ショートショート書いてみた」に同時投稿させて頂きました。

    現在、投稿29日目。
    あと2日で終わってしまうなんて……寂しいですね。
    ホント、あっという間です。

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    茨城県で製造業(かなり珍しいもの)に従事しています。 現代ドラマの掌編、短編小説をメインに投稿中。 たまにピアノで西村由紀江さんの曲を弾きます。 ソリスピア第6回超短編小説祭入選。 第1回文苑堂54字の物語コンテスト最優秀賞&特別賞。 第12回自作小説の一節コンテスト最優秀賞。

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