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関係性は、自分の向き合い方で変わる

正直に言うと、前日の夜から少し気が重かった。

「明日は、あの方とのセッションか…。」

キャリアコンサルタントとして活動していても、そんな気持ちになることがあります。

今回のクライアントさんとは2回目の面談でした。

初回は、
「もっと内省させてよ。」
「大丈夫?」

そんな言葉を受け、私は少し圧倒されてしまいました。

「高圧的な方なのかな。」

そんな印象を持ったまま、次回の面談日を迎えようとしていました。

気が重かったのは事実です。

そんな私が、今回ひとつだけ決めたことがありました。

それは、

「安心して話せる場をつくろう。」

それだけです。

「この方が最後は笑顔で帰られる。」

その場面を何度もイメージしてからセッションに入りました。

不思議なことに、そのイメージを持つだけで、自分の表情や声のトーン、相手への向き合い方まで変わっていたように思います。

セッションの途中、その方がぽつりと話してくださいました。

「久しぶりに人と話すから、緊張していたんです…」

その一言で、私はハッとしました。

私は「高圧的な人」だと思っていた。

でも、本当は、警戒していただけだったのかもしれない。

丁寧に傾聴し、
そして、その方の言葉の中から感じた強みや価値を、
そのまま言葉にして
反映しました。

媚びを売ったわけでも、お世辞でもありません。

思ったことを、そのまま伝えただけです。

すると、少しずつ表情がやわらかくなり、笑顔が増えていきました。

そして面談の終わり。

「なんだか名残惜しいですね。」

「またお会いしたいですね。」

そんな言葉を交わしていました。

帰り道、私は考えていました。

今日、変わったのは相手だったのだろうか。

いや、違う。

変わったのは、私の見方と向き合い方だったのかもしれません。

「苦手だな。」

そんな気持ちで会えば、その空気はきっと相手にも伝わる。

でも、

「安心して話せる時間にしよう。」

そう決めて会うだけで、自分の聴き方も、表情も、言葉も変わる。

その積み重ねが、関係性を変えていくこともある。

もちろん、すべてのケースがそうとは限りません。

でも今回、私は身をもって体験しました。

そして、もう一つ学んだことは、、

人は褒められたいだけではない。

「この人は、ちゃんと私を見てくれている。」

「理解しようとしてくれている。」

そう感じられたとき、人は安心し、本音を話せるのではないでしょうか。

キャリアコンサルティングだけではありません。

親子でも、夫婦でも、職場でも、友人関係でも。

相手を変えようとする前に、自分はどんな気持ちで相手と向き合っているだろう。

今回のセッションは、そんな問いを私自身に投げかけてくれた、大切な時間でした。

もし思い当たる方がいたら、一度だけ、「安心して話せる時間にしよう」と心に決めて向き合ってみてください。

もしかしたら、見えてくる景色が少し変わるかもしれません。

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