
TOLAND VLOG『秀真伝(ホツマツタヱ)』シリーズ 3&4
■TOLAND VLOG『秀真伝(ホツマツタヱ)』シリーズ 3「天照神」「八幡神」
◎天照大神
『秀真伝』では、
・昼子、後の和歌姫(筑波山麓で誕生):女神
・天照(富士山麓で誕生):男神
・月読(日向国(宮崎県)の橘の阿波岐原で誕生):男神
・素戔鳴(熊野で誕生):男神
の順に生まれたとし、生まれた場所が異なるのは、日高見国(高天原)から大倭国への「西征」を意味するとする。
記紀との違いは。
・天照大神は女神ではなく男神だとする点
・富士山が登場する点
である。
◎八幡大神
記紀には登場しない神。応神天皇とされる。
八幡大神出現の地としては、
・宇佐神宮の祖宮・薦神社(大貞八幡宮)の三角池
・豊前国一宮・宇佐神宮(宇佐八幡宮)の菱形池
・大隅国一宮・鹿児島神宮(大隅正八幡宮、国分八幡宮)
の3説が有名である。
『今昔物語集』(巻12第10話)「於石清水行放生会語」には、震旦国の陳大王の娘・大比留女(天照大神?)が生んだ八幡王子を空船に乗せて流すと、船は日本の大隅国に漂着したという。こうして大隅国に現れた八幡大神は、宇佐に遷り、さらに石清水(男山)に遷ったとあります。
■TOLAND VLOG『秀真伝(ホツマツタヱ)』シリーズ 4「瀬織津姫」
私の考えは。
・天照大神=天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊=大神神社の祭神・大物主命
・瀬織津姫=瀧落降渓流瀬織津姫穂乃子=大物主命(饒速日尊)の正室
ですが、『秀真伝』では、天照大神の正室を瀬織津姫(本名「穂の子」、別名「向津姫」。撞賢木厳之御魂天疎向津媛命)としています。大神神社の祭神・大物主命の正室を祀る大神神社別宮・村屋坐彌冨都比売神社では、大物主命の正室を「三穂津姫命」としており、『秀真伝』は大神神社の初代宮司が書いた本ですので、別宮でいう「三穂」は「御穂」であって、「穂乃子」と同一神だと思います。(また、「みほつひめ」と言えば、普通は美保神社の美保津姫命をさし、美保津彦命(大国主命の別名)と共に坂本龍馬よりもずっと早い「日本初の新婚旅行」で「三保の松原」へ行ったことで知られている御穂神社(静岡県静岡市清水区三保)の御祭神です。)
大神神社の主祭神の正体は蛇だそうです。蛇年(巳年)の今年、いろいろと明らかになるといいなと思います。

瀬織津姫は記紀には登場しませんが、「大祓詞」には、罪を払う祓戸神の1柱として登場します。罪には「天津罪」と「国津罪」があります。
天(あまつ)罪(つみ)と畦放(あはなち)、溝埋(みぞうめ)、樋放(ひはなち)、頻蒔(しきまき)、串刺(くしさし)、生剥(いけはぎ)。逆剥(さかはぎ)、屎戸(くそへ)、許々太久(ここだく)の罪を天つ罪と法(のり)別わけて、國(くに)つ罪と生膚断(いきはだたち)、死膚断(しにはだたち)、白人(しろひと)、胡久(美こくみ)、己(おの)が母(はは)犯せる罪、己子犯せる罪、母と子と犯せる罪、子と母と犯せる罪、畜(けもの)犯せる罪、昆虫(はふむし)の災(わざは)ひ、高(たか)つ神の災ひ、高つ鳥の災ひ、畜仆(けものたふ)し蟲物(まじもの)せる罪、許許太久(ここだく)の罪出(いで)む。
「天津罪」を記紀で考えると、スサノオが高天原で犯した行為だと考えられます。一方、「国津罪」については記紀では考えられません。『秀真伝』で考えるしかありません。
※神社本庁傘下の神社で用いられる「大祓詞」では、天津罪・国津罪の罪名が省略され、
「天つ罪 国つ罪 許許太久(ここだく)の罪出でむ」
と表現されています。
天津罪
大祓詞では、本文ではスサノヲに触れていないものの、『古語拾遺』や吉田兼倶による『中臣秡抄』で説明されるように、『古事記』や『日本書紀』に記すスサノオが高天原で犯した行為であるゆえに、天津罪をわけるとされている。しかし、全て農耕を妨害する人為的な行為であることから、クニ成立以前の共同体社会以来の犯罪との説もある。
国津罪
国津罪は血の穢れを起こす行為、身体的異常による穢れ、反社会的な性行為や性的関係、天災、他者の生命や財産を損なう呪いを罪として規定している。仏教伝来以前の日本では、穢れと罪と天災は因果論によって不可分の関係にあり、厳密には区別されていなかった。
大正3年(1914年)、近親相姦や獣姦といった野蛮な行為が出てくるのは国辱的だとして、天つ罪・国つ罪の罪名の部分は省略されることになった。すなわち、現在の大祓詞で
「天つ罪 国つ罪 許許太久(ここだく)の罪出でむ」
となっている部分は、本来は
「天つ罪と 畦放 溝埋 樋放 頻蒔 串刺 生剥 逆剥 屎戸 許多の罪を天つ罪と法(の)り別(わ)けて 国つ罪と 生膚断 死膚断 白人 胡久美 おのが母犯せる罪 おのが子犯せる罪 母と子と犯せる罪 子と母と犯せる罪 畜犯せる罪 昆ふ虫の災 高つ神の災 高つ鳥の災 畜仆し蟲物する罪 許多の罪出でむ」
である。 このことは現在の神社本庁およびその配下の神社でもそのまま引き継がれている。
◎天照大神の宮
富士山
↓
伊雑宮(志摩国一宮。三重県志摩市磯部町上之郷)
※「富士山には橘が植えられて天香具山と呼ばれた」ということですが、JR清水駅の前に万葉歌碑があります。
たちばなのみおりの里に父をおきて 道のながては行きかてぬかも