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木曜日の朝に。season2-85

    藤本 柊

    「おはようございます」

    静かな朝。隣でアラームがなって、あぁ…とかうぅ…とか言いながら起きていく夫の気配を感じながら、また眠る。火曜から三女は沖縄へ修学旅行へ行っているからお弁当はいらない。
    どころか、しばし夫と二人の生活なのだ。

    三女がいずれこの家を出たら…の予行演習のような気分。
    あれこれ支度をすることも減るから、物理的にはとても楽チンになるのだけれど、家の中がとても静かだ。猫がますます自由人(人じゃないけど)に見えてくる。

    朝ごはんも自分でできるし、ゴミ出しもしてくれているのが物音でわかる。バタンッと玄関を出ていく音で、出勤していったんだな、とわかる。
    その間、私はお布団で、noteを開いてコメントを返したり、読みにいったりして。

    誰もいなくなったリビングへ起きていく。
    鮭フレークと、すまし汁にとろろ昆布とネギをいれて、一人朝ごはんを食べる。

    猫はすでに、三女のベッドで寝ている。三女とは兄弟みたいに思っているのか、勉強していてもノートの上に寝て邪魔したり、ベッドを陣取ったり、ちょっかいをかけて戯れあったりしている。猫はたぶん自分の方が上だと思っているっぽいけれど、三女はそれを認めてはいない。そんな絡みもしばし出来ずにいるから、猫はひたすらふて寝をしている。

    今日は午後から、近くの保育園の母親委員さんからの依頼で、「ポーセラーツ教室」というワークショップをしにいくのだけれど、いつもは母への依頼だったのに、今回は私が講師として呼ばれている。え、緊張してきた。(今?)
    3歳〜5歳さんの親子と一緒に、陶器に転写シートを貼ってオリジナル食器を作るというものなのだけれど、3歳さんとかもう孫のように思えてきてしまう。親御さんと一緒に、和やかな時間になればいいなぁと思う。

    そう、23日の夜、コロムで沖縄在住のシンガーソングライターの八風さんのライブに参加したのだけれど、とても素敵な時間で、とってもパワーをいただいた。好きなことへまっすぐに向かう姿勢や、その歌声に、私もがんばろうっていう気持ちが自然と湧いてくるような、そんな時間だった。
    歌っているときの八風さんが、本当にのびのびしていて素敵だった。
    「沖縄慰霊の日」ということで、何度も涙しながら語り継いでくださっていて、あらためて平和を願うということも、大切な時間だった。

    そんな今朝はこの曲を♪
    その八風さんの曲。


    そんなムクムク湧いたパワーを、今日のワークショップや、陶芸や、文フリにむけてのZINE作りに注いでいきたいなぁと思う。
    さっそく昨日、歩いて行けるくらいの印刷屋さんに、個人的なZINEの相談に行ってきたのだけれど、次女の同級生のママが働いていた。

    「わぁ、柊ちゃんじゃん、久しぶりー!」
    「え!?あ!久しぶりーっ!」

    担当の方と打ち合わせをしていたけれど、すぐ後ろにそのママがいて、たぶん全部まる聞こえだったと思う。ん?柊ちゃん、小説?本作るの?ん?って思っただろうなぁ。リアルな友達には、ごくごく限られた人にしか話していないから、きっと驚いただろうなぁ。また何回か足を運ぶから、そのうちにまたちゃんと話せたらいいな、と思う。

    さて、洗濯物を干して、洗い物をして、仕事に行こう。

    台風は大丈夫かな。
    明日、飛行機は飛べるんだろうか。

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    創作大賞2025中間選考通過・恋愛小説部門『Borderless 青いぬくもり』 OKAMURA×note#いつもの場所に座ってグランプリ受賞 #なんのはなしです珈ZINE掲載 まなざしを。 小説より詩的で、詩より物語的な詩的散文

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