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Photo bymsy03

【創作】所詮、私はしがない煙草。火が点くまでに、あなたの唇に触れられたなら

    藤本 柊


    みくまゆたんさんの色っぽいショートショート!


    からの、コッシーさんのスピンオフ!

    はぁ〜♡

    とっても素敵だったので、ついつい私も。。。


    🚬🚬🚬


    かわいい顔をしながら、時折爪を立てる彼女とは、相性がいい。細い腕を首に回すその冷たさも、肢体の柔軟さも、顔に似合わず低い声も。
    猫派か犬派か、と言われれば、俺は完全に猫派だろう。戯れつくときの、危険なほどの情熱と、平時の自立したクールさのバランス、そう、バランスが大事なのだ。
    一緒に暮らしている、というよりは、棲みついてしまった仔猫のような彼女は、けれど、俺にとっても居心地のよいバランスだった。

    黒猫のような艶々の髪を撫でる。

    くしゃけたマルボロの箱から一本を咥え、火を…。
    ライターの在処は、戯れつくうちに見失ってしまったようだ。

    お団子頭のすらりとしたライターが、約束の時間通りにやってくる。
    スタイルも良く、綺麗に切り揃えた爪も指も綺麗で、仕事の出来るタイプなのだとも思う。黒目がちな瞳で、まっすぐに俺を見るその視線には、けれど、覚えがあった。
    ガキの頃、隣ん家が飼っていた柴犬のポロンだ。学校から帰ってきた俺を、ちょこんと座ってまっすぐに見つめてくる彼奴アイツ。従順すぎる瞳に、俺はぼそっと「ただいま」とだけ言って、尻尾を振り始める彼奴から逃げるように家へ入っていた。そんな目で見るなよ。お前は俺んちの犬じゃねぇんだからよ。

    「ねぇタツヤ、ちょっと原稿見てよ。」

    「ゴメン。今煙草吸ってるから。後にして」

    「納期が明日なの。どうしても今日見てほしいの」

    「……ったく。しょうがないなぁ。」

    原稿を受け取り、目を通す。やっぱり仕事の出来るタイプだ。きっちりと情報は抑えてあり、すらすらと流れるような文面に、生真面目さや育ちの良さまで見えるようだった。

    そんな目で見るなよ。
    チリリとタバコの灯は音を立て、俺は細く長く煙を吐く。

    チリリ。

    🚬🚬🚬


    「罪な男」目線で書いてみました。
    ライターの世界観、面白いですね。
    みなさんの「ライター」がいろいろで楽しいです。


    そして、まさかの!!
    柴犬ポロン目線のスピンオフまで!!
    コッシーさん、最高ですっ!



    #みくまゆ会
    #チャレがや
    #スピンオフ
    #スピンオフのスピンオフ
    #ライター
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    創作大賞2025中間選考通過・恋愛小説部門『Borderless 青いぬくもり』 OKAMURA×note#いつもの場所に座ってグランプリ受賞 #なんのはなしです珈ZINE掲載 まなざしを。 小説より詩的で、詩より物語的な詩的散文

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