漫画『眠りの果ての、君と』
ストーリー
2026年に冷凍された男が、2070年の無人世界で目覚める。生き残った女と出会い、人類絶滅の真相と、自分自身が「計画」の一部に組み込まれていた事実に辿り着く物語。本作の核は、終末そのものではなく、絶望の淵にいた一人の男が「他者と生きる意味」を取り戻していく再生の過程にある。荒廃と静寂を背景に、二人の関係性が少しずつ温度を持つ構造を意識した。
主要登場人物
**桐谷 颯太(きりたに そうた)**は、本作の主人公。2026年時点で28歳。製造業の中堅企業で営業職に就いていたが、業績悪化により解雇される。同棲していた恋人にも見捨てられ、生きる意味を見失った時期に「計画」へ巻き込まれる。穏やかで内向的、自己評価が低く、しかし観察眼に優れた人物。
**結城 美月(ゆうき みづき)**は、本作のヒロイン。元・ホワイトハッカーで、ウィルス事件当時に独力で犯人を追跡した過去を持つ。2070年時点で35歳前後。10年間の孤独の中で精神的にも肉体的にも研ぎ澄まされた女性。皮肉屋だが情に厚い。
**倉橋 玲司(くらはし れいじ)**は、ウィルスを世界に解き放った張本人。AI研究者にして思想家。物語が進む中で、彼が単なる狂人ではなく、ある「再起動計画」の設計者であったことが明らかになっていく。
第一章「灰色の2026」
第1話「終わりの会議室」



