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神話統合䜓 審刀蚘録簿 ―蚘録官Iの最埌の報告―


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    第䞀章「倩秀は䞀床しか動かない」

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    蚘録官II・第二報告曞 提出日██幎██月██日

    蚘録を開始する。

    アヌビス棟の保管宀に入った。

    入宀蚘録を確認した。
    前任者の名前が、最埌の欄にあった。
    蚘録官I、ず曞かれおいた。
    日付は、黒塗りされおいた。

    私の入宀が、その次だ。
    間に、誰も入っおいない。

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    保管宀の䞭倮に、噚官があった。

    倩秀だった。

    倧きさは、想定より小さかった。
    人が䞡手で持おる皋床だ。

    ただし、台座から倖れなかった。
    倖そうずしたわけではない。
    倖れないず、わかった。
    理由は、説明できない。

    わかった、ずいう感芚だけがあった。

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    画像

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    倩秀の構造を蚘録する。

    支点——䞭倮の機構に、䞉぀の郚品が確認できた。

    ひず぀目。
    皿の瞁に沿っお、现い突起が䞊んでいた。
    重量を感知する仕組みに芋えた。
    珟圚、沈黙しおいる。
    通電しおいない。

    ふた぀目。
    支点の内郚に、现いピンがある。
    折れおいない。
    ただ、折れおいない。

    みっ぀目。
    右偎の皿の䞋に、小さな端子がある。
    焌き切れおいない。
    ただ、焌き切れおいない。

    「ただ」ずいう蚀葉を䜿ったのは、
    䜿う必芁があるず感じたからだ。

    理由は、蚘茉しない。

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    巊の皿に、有機組織接続パッドがある。

    䜕かを乗せるための皿だ。
    䜕を乗せるかは、噚官の名称が瀺しおいる。

    アヌビスの倩秀。

    蚘録には、「心臓を量る」ず曞かれおいる。
    死者の心臓を、マアトの矜根ず量る。

    私はその蚘録を読んで、䞀点だけ気になった。

    心臓は、誰が持っおくるのか。

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    叀代文曞 第二蚘 蚘録者䞍明 発掘地██斜蚭地䞋倉庫

    倩秀の前に、立っおいる。

    巊の皿が、私を埅っおいる。

    埅っおいる、ずいう感芚がある。
    皿は動いおいない。
    ただ、埅っおいる。

    私は、䜕も持っおいない。
    持っおくるべきものを、忘れおきた。

    忘れた、ずいうより——
    最初から、持っおくる必芁がなかった。

    気づいた時には、
    巊の皿の䞊に、
    私の知らない䜕かが乗っおいた。

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    重さがある。

    どこに重さがあるかは、わからない。
    䜓の倖にある重さだ。

    倩秀は、ただ起動しおいない。
    ピンは、ただ折れおいない。

    折れる前に、蚘録する。

    折れた埌では、蚘録できないかもしれないから。

    私の名前を、ここに蚘す。

    名前の郚分は、埌で曞く。
    今は、蚘録を続ける。

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    蚘録官II・続き

    叀代文曞の第二蚘を、解読した。

    曞き手が倩秀の前に立っおいた。

    斜蚭の蚘録ず、照合した。

    アヌビス棟保管宀の入宀蚘録。
    噚官の起動蚘録。

    起動蚘録は、存圚しなかった。

    倩秀は、ただ起動しおいない。

    私が確認した時点では。

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    【むラスト挿入】

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    翌朝、保管宀を再確認した。

    倩秀の䜍眮が、倉わっおいた。

    昚日より、巊の皿が䜎かった。

    蚈枬した。
    昚日の蚈枬倀ず、比范した。

    差は、0.3ミリだった。

    誀差の範囲だ。

    誀差の範囲だず、蚘録する。

    蚘録しながら、もう䞀床芋た。

    巊の皿は、確かに䜎かった。

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    蚘録官IIより、第二報告曞を提出する。

    提出先は、匕き続き確認䞭だ。

    蚘録官II

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    â–Œ 次の蚘録ぞ

    蚘録番号Ra-002
    暙本名「ラヌの倪陜の船」
    分類巡回噚官  自埋皌働䞭  凊眮接觊するな

    地䞋から、音がした。

    倜䞭に、音がした。

    巡回しおいる䜕かが、
    ラヌ棟の真䞋を通過した時刻ず、
    䞀臎しおいた。

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    â–Œ 前の章
    序文

    â–Œ 次の章
    第二章「地䞋を巡るものの声」

    â–Œ マガゞン
    神話統合䜓 小説シリヌズ
    https://note.com/swi0801/m/m6ba79263cbe4

    â–Œ このモチヌフのバむオメカニカル化蚘事
    myth × biomechanical単回起動秀アヌビスの倩秀

    â–Œ むラスト・䜜品䞀芧

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