「おしゃれですね」
「鈴木さんってオシャレですよね」
「え?あ、ありがとうございます」
言われ慣れないセリフに変な反応をしてしまった。
僕は普段からオシャレについて考える。
街中には真っ黒の人、虹みたいな人、真っ白の人、真っ赤の人、ほぼ裸みたいな人、いろんな服装の人が歩いている。
僕はどう見えているのだろう?きっと特徴がなく、なんとも思われていないだろうと思っていた。だから「オシャレですね」なんて言われたことなんてなかったのだ。
「どんなところがオシャレですか?」
「靴とか、Tシャツとかですかね」
「そうなんですね、でも好きな服を着ているだけなんですよ」
ただ好きな服を、好きな物を、身につけているだけ、ただそれだけ。
それだけでいいと思う。
人生もそれでいいと思う。
好きな物を食べたり、好きな事をしたり、好きな人と一緒にいたり、好きな事に囲まれていればいいと思う。
辛い事からは逃げでもいい。逃げるのは悪い事じゃない。自分を守った自分を表彰台で表彰しよう。賞状を贈ろう。
行きたくない仕事へ向かいながら。
君はぼくを あなたはきみを 僕はみんなを
だいすきよ ぼくは僕が いちばん好きよ