
Midjourney、ハリウッドのスタジオに対しAI利用の詳細開示を求める
画像生成AI大手のMidjourneyが著作権侵害で自社を提訴したDisneyなどスタジオ3社に対し、社内でのAI活用状況を開示するよう裁判所に要請。[スタジオ側も裏で同様の無断学習を行っている]と主張して業界の慣行を暴くことで対抗する構えですが、スタジオ側は猛反発しています。
https://storage.courtlistener.com/recap/gov.uscourts.cacd.973999/gov.uscourts.cacd.973999.112.0.pdf
1;Midjourneyとハリウッドの係争
7月初めにAI新興;Midjourneyがハリウッドのスタジオ3社との係争の一環で、各スタジオのAI活用方法の開示を要請。
Disney及びUniversalは昨年、Midjourneyの画像生成モデルが自社所有キャラクター(SimpsonやDarthVaderなど)の画像を生成できることを理由に著作権侵害で提訴。数ヶ月後には、WarnerBrosもMidjourneyを提訴した。
Midjourney側は、著作権で保護されたキャラクター画像を用いてAIモデルを学習させることはFair-Useの範囲内で認められると主張しており真っ向から対立。
2;係争の論点
本件の争点は、証拠開示手続きでスタジオ側が提出すべき文書をめぐるもの。裁判官は以前にスタジオ側に対して生成AIの利用に関する情報開示を命じたが、対象は[消費者向け]の動画/画像を作成する際に利用された場合に限られていた。
Midjourneyは最新の書面で制限撤回を求め、スタジオ側を強く批判
[市場への損害という自らの主張を裏付けると判断した文書だけを恣意的に選び出し、一方でMidjourneyの抗弁を裏付ける文書を隠蔽することを不当に許容するものだ]
[スタジオ側が隠蔽している文書こそ、彼らがMidjourneyを訴える原因となった行為と全く同じことを、自らも水面下で行っているかどうかを明らかにするものだ]
3;真っ向からの対立
書面でMidjourneyは著作権侵害の疑いがある画像を生成したプロンプトに加え、Midjourneyで使用した全プロンプト/生成された出力結果も開示すべきだと主張する。また、スタジオこそ著作権侵害の温床であると批判
[もしスタジオ側が映画やテレビ番組の絵コンテ作成やコンテンツのアイデア出しといった社内利用のために画像生成AIモデルを開発してなら、スタジオ自身の間でさえ未許諾な著作権保護コンテンツをDLしてAI学習に利用することが業界の慣行であることを示す証拠になる]
スタジオ側の主任弁護士であるDavid Singer氏は以前、Midjourneyの文書開示要求は、根拠なき証拠探しに過ぎないと主張。同氏はまた、スタジオは[AI技術の阻止やMidjourneyの事業停止を企図しておらず、単にMidjourneyに対して映画/テレビ番組の複製をやめること、そして許諾なく有名なキャラクターの複製を含む二次的著作物の頒布/展示/上演/作成をやめるよう求めているだけだ]と説明する。