
Teslaがスーパーコンピュータ;Dojo事業を閉鎖へ
Teslaが自動運転/Optimusなど未来のプロダクトのベースとして技術開発を進めてきたスパコン:Dojoの開発を取りやめました。中核メンバーの退職/独立が背景にありますが、Musk氏は外部企業連携での事業実装を進めるようです。
Once it became clear that all paths converged to AI6, I had to shut down Dojo and make some tough personnel choices, as Dojo 2 was now an evolutionary dead end.
— Elon Musk (@elonmusk) August 10, 2025
Dojo 3 arguably lives on in the form of a large number of AI6 SoCs on a single board.
1;Dojoの開発中止
8/7の報道によるとTeslaはスーパーコンピュータ;Dojoの開発を停止して自動運転向け自社製チップの開発を断念。Dojo責任者;PeterBannon氏はTeslaを退職して他メンバーは社内のDC/コンピューティングPJに異動する
Dojo解散は担当していた約20名がTesla対象→独自のAI企業[DensityAI]の設立を受けたもので、Density社はロボット工学/AIエージェント/自動車アプリケーションで使用されるAI-DCを支えるチップ/HW/SWを開発すると報じられる。Density社はDojo代表のGaneshVenkataramanan氏が代表として立ち上がったもの
直近の決算説明会でMusk氏は人員削減の可能性を示唆した。
[Dojo-3/AI6推論チップは基本的に同じチップで、両者の融合点を見出す必要がある(=要は無駄な投資を避けたい)]
(Musk氏の投稿)
Musk氏はX投稿で以下のように述べてDojo閉鎖を認めた
[全ての道がAI6に収束することが明らかなためDojoを閉鎖するという厳しい判断を迫られた。Dojo2は進化の行き詰まりに陥っていた]
[Dojo3は単一ボード上に多数のAI6(SoC)を搭載した形で生き続ける]
Teslaはこれにより自社工場;Dojo2の建設計画を撤回し、TSMC/Samsungと連携強化して[AI5チップ:FSD基板][AI6チップ;車載推論/大規模なAIトレーニング]に対応、推論へのリソース投下で開発加速化を目指す。
2;Dojo開発と今後
Musk氏は25/06にロボタクサービスをオースティンで限定的に開始、事業では複数の問題挙動/運転ミスなどが相次いだ中でも[TeslaはAIとロボティクスの企業だ]と株主に喧伝していた
Dojoの中止/閉鎖はMusk氏は19年から言及してきた戦略の大展開となり、完全自動運転システムの目標に対しては後退となる。直近の決算説明会でも[Dojoは膨大な量の動画データを処理でき、TeslaのAIへの野望と完全自動運転の実現という目標の礎となる]と述べていた
BloombergによるとTeslaはNVIDIA依存を高めるだけでなく、[コンピューティング=AMD][チップ製造=Samsung]といった外部パートナーへの依存を高める計画とのこと。
Teslaは25/07にAI6推論チップの製造につきSamsungと165億ドルの契約を締結。このチップ設計は、FSD稼働/Optimusの駆動/DCでの高性能AIトレーニングまで、幅広い用途に対応することが期待される。
3;過去の評価と将来像
MorganStanleyは2023年に[Dojoがロボタク/SWサービスとして新しい収益源を開拓して、Tesla時価総額を5000億ドル押し上げる可能性がある]と予測。一方、24年にMusk氏はテスラのロボタク発表に先立ち同社のAIチームがDojoに注力すると述べていた…
Dojoに関する話題は24/08頃に途絶え、Musk氏は代わりに(AIトレーニングクラスタである)Cortexを宣伝していた。
4;その他
Dojo-PJはスーパーコンピューター/自社製チップ製造を組み合わせた事業で、Teslaは21年に開催された最初のAI-DayでDojoを正式に発表し、D1チップを公開。そのイベントでGanesh氏はチップについて下記のように述べていた
[TeslaはチップとNvidia-GPUを組み合わせてDojoスーパーコンピューターの駆動に使用する]
[加えて、従来型のチップにおける情報フローのボトルネックを解消する次世代D2チップの開発にも取り組んでいる]