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Photo byperomi_10

クリスマス⭐︎カラス【ショートショート】

    カラスは13番目の月の使者なのでした。
    12月から13月へと受け継がれる儀式は真夜中に行われたので、漆黒のカラスは誰にも見えなかったのです。そんなわけで神様は使者はいないものと思い、世界から13月を消してしまいました。

    目抜き通りの大きなクリスマスツリーを眺めるカラスの瞳に、イルミネーションの光がぺかぺか映ります。その時カラスは、この光があれば真夜中でも自分の姿が見えることに気づきました。
    カラスは神様に頼み込んで、再び使者になるチャンスを貰いました。
    クリスマスの夜更け。ツリーのてっぺんの星が輝くのを合図に、カラスは赤い服を纏い、重い荷物を吊り下げて夜空へ飛び立ちました。一晩で世界中の子供達に贈り物を届けなければ使者失格です。それが来月13月の使者になるための、神様との約束でした。橇を持たないカラスはたった1羽で休まず飛び回ります。


    「今年は楽ちんだな」

    白髭の老人は、暖かい部屋でチキンを頬張りながら、窓の外の闇の羽音に耳を澄ませました。

    fin.


    『本作品はamazon kindleで出版される410字の毎週ショートショート~一周年記念~ へ掲載される事についてたらはかにさんと合意済です』

    *********

    田原さんの企画に参加させていただきました。
    ありがとうございました。

    (420文字...ちょっと出ちゃいました)

    #ショートショート #ショートストーリー
    #毎週ショートショートnote
    #クリスマスカラス

     
     
    綴リスト*エッセイ.小説.空写真。日本左利き協会ホームページにてショートストーリー連載*AJINOMOTO PARK×noteコンテスト『おいしいはたのしい』審査員特別賞。秋の読書感想文コンテスト佳作。ショートショートnote杯佳作。無断転載.AI禁止です。

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