メインコンテンツへスキップ
見出し画像

ムーブメントをつくるフォロワーシップ!

    経営者の皆さん、管理職の皆さん、プロジェクトリーダーの皆さんに、少しユニークな視点からお話ししたいと思います。
    リーダーシップばかりが注目されがちですが、ムーブメントを起こしたいとき、実は「フォロワーシップ」こそが、真のチームを動かす鍵となります。

    この記事のヒントは、TEDの名作動画「How to Start a Movement」(デレク・シヴァーズ/2010年)から。
    音楽祭会場の芝生で一人で踊り始めた上半身裸の「クレイジーな男」を例に、ムーブメント(運動や波及現象)がどう生まれるかを解説した3分の短いトークです。    

    この動画を見ると、チームワークのエッセンスがビシビシと伝わってきます。
    リーダーがいくら頑張っても、フォロワーがいなければ何も始まらない。
    さっそく、動画の教訓をチームワークに落とし込んでみましょう。

    動画のエッセンス:ムーブメントの5つのステップ

    デレク・シヴァーズは、ダンスが広がっていく現象を分析して、ムーブメントのプロセスをシンプルにまとめています。
    最初は一人で踊る「lone nut(孤独な変人)」。
    そこから「リーダー」へ。いったい、どう広がるのでしょうか?  

    画像

    1. リーダーの登場(Lone Nut)

    芝生で一人踊り始める男。みんなが無視する中、彼は堂々と楽しく踊り続けることに徹しています。  

    リーダーは「変人」になれる勇気が必要。チームのビジョンを体現し、最初の一歩を踏み出す。でも、ここだけじゃチームは生まれません。

    2. 最初のフォロワー(First Follower)の重要性

    誰も動かない中、一人の男が近づいて一緒に踊り始める。最初のフォロワーです。これで「リーダー+1人」になりました。  

    これが本当のスタート! 最初のフォロワーは、リーダーを「変人」から「リーダー」に変えます。
    リーダーは、最初のフォロワーを大切にしなければなりません。
    チームでは、誰かが「これいいね、乗るよ!」と手を挙げる瞬間。ファーストペンギンとなるフォロワーシップの勇気が、信頼の連鎖を生みます。

    動画の名言:「If you really care about starting a movement, have the courage to follow and show others how to follow.(ムーブメントを本気で始めたいなら、フォローする勇気を持ち、他者にフォローの仕方を示せ)」  

    3. 新しいフォロワーの連鎖(New Followers)

    1人目のフォロワーが手を振って友達を呼び、2人目、3人目が加わり、グループ化。恥ずかしさが減り、参加しやすくなる。  

    チームの初期段階です。最初のフォロワーが「安全な空間」を作るから、後続が安心して参加可能。リーダーは「みんなで楽しもう!」と呼びかけ、フォロワーは「誰でもOK」と示すことで、広がりが生まれます。

    4. 臨界点(Tipping Point)

    数人が集まると、急激に広がっていきます。もはや「踊らない方が変」になる。  
    チームのモメンタム(勢い)がここで爆発。共通の目標に向かう一体感が生まれ、生産性が跳ね上がります。

    5. ムーブメントの完成(Movement)

    全員が踊り、誰もが「参加者」になる。リーダーはもう目立たなくなり、ムーブメントへ。
    これは成熟したチームの姿です。誰もがリーダーでありフォロワー。個の力じゃなく、集団の力が勝ります。


    この動画の最大のメッセージは、「リーダーシップよりフォロワーシップが大事」。リーダーはきっかけを作るだけ。フォロワーがムーブメントを「公のもの」に変えることを示しています。  

    また、私は❶勇気ある1人目のフォロワーになることも、❷勇気ある1人目のフォロワーが現れた時の「2人目のフォロワー」になることも大切にしています。
    ムーブメントというと大きなことを考えがちですが、例えば、会場で賞賛の拍手を贈る時も同じです。
    私は素晴らしい勇気に敬意を抱き、フォロワーシップを大切にしています。

    「響き合うつながり」を育む行動へ

    もし、あなたが「孤独」の淵に立ち、もがき苦しんでいるのなら・・・
    まずは、あなたの情熱に共鳴し、共に歩む仲間を見つけましょう。
    心から楽しめる、あなたらしい表現を始め、周りも楽しくなるような感情・やってみたくなるような魅力を恥ずかしがらずに放ちましょう。
    たとえ拙くても、笑われても構わない、一歩踏み出す勇気を持ちましょう。

    もし、素晴らしい挑戦をしている、孤高のチャレンジャーを見つけたら・・・
    あなたが最初の共鳴者になってみませんか?
    その人の情熱を後押しする勇気を持ち、行動で響き合う応援を届けてみませんか?

    そういった一歩が大きく未来を動かすことを動画から学んだはずです。

    チームワークに活かす実践Tips(コツ)

    TEDの教訓を、日常のチーム(会社、職場、プロジェクト、コミュニティなど)にどう活かすことができますか?
    3つのアクションを提案します。  

    Tip1: フォロワーシップを褒めよう!

    最初のフォロワーは「ヒーロー」です。ミーティングで「あなたのアイデアに賛成です。一緒にやりましょう!」と言われたら、即「ありがとうございます!〇〇さんがいると心強い!!」と力強く返してみましょう。
    動画のように、最初のフォロワーの1人が「恥ずかしくない」空気を作ります。結果、キャズム(深い溝)を超えてチームのエンゲージメントが20-30%アップするかもしれませんし、100人程度までの組織であれば100%だって目指せるかもしれません!  

    画像

    Tip2: ムーブメントを「公」にする!

    チームの進捗を共有ツール(DiscordやSlack、Notionなど)で可視化。オンラインでの活動なら、Zoomの録画機能を使って「一緒に踊る」活動の様子をみんなが見れる状態に。社内報や社外向けSNSなどでも。
    つまり、動画の裸男のダンスがオープンな広場で行われたように、まわりの人も含めて「みんなが見える」状態にしましょう。
    話し合ったこと・活動していることを包み隠さずにオープン化した方がムーブメント化する可能性は飛躍的に高まります。
    リーダーは批判を恐れず、フォロワーは「参加の仕方」をモデル示します。

    Tip3: 失敗を「変人」の勲章に

    チームで新しいアイデアが出たら、最初は「lone nut」状態。でもフォローし合えばムーブメントに。
    Googleの「20%ルール」みたいに、自由な実験を奨励。

    「20ルール」とは、勤務時間の約20%を本業とは異なる創造的な活動や新規事業のアイデア創出に充てられる制度です。もともとGoogleの革新を支えた制度として有名ですが、イノベーション創出や社員のスキルアップ、組織の活性化を目的として、長野県庁や福井県庁など日本の自治体でも導入が進められています。

    フォロワーシップが弱いと、そのチームやムーブメントは停滞する一方となります。
    踊り切る強い想いや楽しい動機などがリーダーにもフォロワーにも必要となります。
    失敗しても何度だってトライできます。TEDで紹介されたムービーだって、何度もトライして実ったムーブメントなのだから。  

    まとめ あなたはリーダー? それとも最初のフォロワー?

    チームワークは、完璧なリーダー1人じゃなく、勇気あるフォロワーたちの連鎖で生まれます。
    TED動画の「クレイジーダンサー」を思い浮かべて、次回のチームミーティングで試してみませんか?プロジェクトでムーブメントを作ってみませんか?
    きっと、あのダンスのような一体感が待ってるはずです。

    この記事が、あなたのチームに小さなムーブメントを起こせたら嬉しいです。コメントで「あなたのフォロワーシップ体験」をシェアいただければ幸いです。

    この記事が参加している募集

    あなたへのおすすめ