
美しい寝顔をありがとう。
30歳、ついこの前母になったばかりの私。
で、私の腕の中には生後3か月の息子が安心しきった様子で、すやーっと眠っている。
「ふーん、ふーん。」と寝息を立て、
長い睫毛と白い肌をチャームポイントにしている君は、愛らしさで溢れている。
いいなぁ、なんて羨ましい容姿なんだろう。
そのとんでもなく美しい顔で寝る君の顔に、先程まで感じていた疲れが飛び、私の全身が一気にほぐされていく。
息子の寝顔にまた会えた。
私はこの瞬間がとってもとっても好き。
育児は想像以上にしんどい。
寝不足が重なる毎日。
1日に何度も近くでギャー!と泣かれる。
思い通りのタイミングでご飯が食べられなくてため息がつく。
トイレにいくタイミングも躊躇する。
外でベビーカーを押しているときも、我が子は泣かないかな?周りに車や自転車は来てないかな?と気を配ってはハラハラしっぱなし。
本当に何度もしんどくて投げ出したいと思った。でも、それは決して私の本音ではないんだろうなと思う。
だって、たとえ自分が寝不足の中でたくさん泣かれても、抱っこで腕がちぎれそうな思いをしても、息子が安心して自分の腕の中で眠ってくれたその時、全てが報われた気がするのだから。それくらい、息子の寝顔が愛おしい。
この寝顔に何度も救われている。
この寝顔が見られることに、これまでの人生が肯定された気になる。私の人生に、こんなご褒美があったんだなって。
これからも毎日この寝顔を見ていきたい。
そして、この寝顔が見られる前の人生、つまり、息子が生まれる前の人生にはもう戻れない、戻りたくないと強く思う。
それほど、息子が生まれてきてくれたことに心から感謝をしている。もちろん、わたしの夫にも。
赤ちゃんって不思議で尊い存在だなと思う。
確かに人間なんだけれど、でも"赤ちゃん"って別のカテゴリーに分けられると思う。
子供でも幼児でもなく、赤ちゃんという存在。
赤ちゃんはまだ話せない。
泣くか眠るかで1日を過ごす。
二足歩行ができないから、私が抱っこをしないとどこにも移動できない。
そして、とってもとっても素直だと思う。
お腹が空いたら何度も何度も大きな声で泣いて涙も流す。
気に入らないと、不機嫌な顔をしてドタバタする。
楽しいと、目をまん丸くして口を開けてドタバタする。
分かりやすくて、でも本音は聞き出せない。
何を考えているのか不思議。
でも、その寝顔で何度も何度も飽きずに私を癒すことができる君は尊い。
とにかく私は君の寝顔が好きなんだな。
もちろん、大きくなってもその寝顔に飽きることはないと思う。だけれど極端な話、私がいないとなにもできない無垢で小さくてポカポカしている"赤ちゃん"である君の寝顔は、今しか見られない特別な寝顔だと思うんだ。
同時に、赤ちゃんは無限の希望を与えてくれる。未来が愛おしくてワクワクさせてくれる希望の存在。
私は毎日想像する。
君はどんな声で話すんだろう?
君はどんなものが好きなんだろう?
君はどんな性格になるんだろう?
早く成長した君に会いたい。
行きたいところも沢山あるんだ。
例えば、大きくなったら家族でディズニーランドに行こう。
君はミッキーのカチューシャを被りたがるかな?
お爺ちゃんとお婆ちゃんも連れて行きたいなぁ。
乗り物を待っている時間、色んなことを話したい。学校はどう?好きな食べ物は変わった?何に興味があるの?
世の中は広くてたくさんの出来事や経験で溢れているから、きっと君がまだ知らないであろうことも教えていくんだ。だから、わたしも知識をつけていかないと。だって、好奇心旺盛であろう君に、たくさん質問をされてもさらっと答えてあげたいからさ。
そう思うだげで、待ち時間も楽しくなるね。
でも楽しい時間もすぐ終わる。太陽が落ちて夜になる。夜ご飯も食べて終園までいたら、名残惜しそうに立ち去る。
それでも楽しみは残っている。ホテルにいって、ふかふかのベッドにダイブする。君は嬉しそう。でもすっかり疲れ切っているから、みんなすぐにすやすやと眠る。
考えるだけで幸せだ。
自分が親になって子供と行くディズニーランドは、きっと発見することがいっぱいあるんだろうな。
私は、友達や恋人と行くよりも、家族で行くディズニーランドが大好きだった。なんでかな。やっぱり、家族って特別なんだよね。
周りを見ていてもそうだった。ディズニーランドで一番輝いていて幸せなのは、親子連れだった。多分それは、私が小さい頃から家族の存在が大好きだったからなんだな。
もちろん、特別な日ばかりを望んでいるんじゃない。それよりも、平穏な日々に憧れる。
学校から帰ってきて、一緒に家族3人で夜ご飯を食べる。
席に座って、「いただきます!」の声。
息子は勢い込んでご飯を食べる。
もぐもぐして、「あぁ、おいしいね〜。」って笑顔が溢れる。
ご飯の後は私や旦那と一緒にお風呂に入る。
ちゃぷちゃぷ。
「お風呂って気持ちいいね。」
「今日こんなことがあったんだよ、これを発見したんだよ。」
そんな会話が想像できる。
夜寝る前は、決まって絵本を読む。
私の膝の上に乗って、お気に入りの絵本のページを捲る。
いつの間にか私の膝の上で眠っている君。
もう腕の中じゃなくて、膝の上で眠る。
大きくなったことに喜びを感じるけれど、同時に赤ちゃんだった頃の君を懐かしく思うんだろうな。
赤ちゃんだった君に会いたい。
いつかきっとそう思うだろうと、私は確信している。
だから、赤ちゃんの君を毎日大切にしたいと思う。
赤ちゃんにしかない匂い。重さ。逆だった髪の毛。ムチムチの体。小さな手。洋服。泣き声。
私を探す目。長い睫毛。白い肌。笑顔。
そして、寝顔。
私を求めてくれる息子。
これからも安心で安全な場所を作っていくから、どうか好きなだけぐっすり眠って、健やかに育ちますように。