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見えない違いの中で生きる僕たちへ

    第7章 動き出す夢


    あらすじ(無料)

    フェスティバルから数日後、ユウは体調を崩して仕事を休んでしまう。

    「また続かないのかな」と不安になるユウ。
    でもサクラの言葉と、窓の外に見えた小さな工房が、
    ユウの心にまだ知らない夢の種を落とす。

    好奇心は止まらない。
    でも今度は、少しだけ違う気持ちが芽生え始めていた。


    物語(無料)

    朝、目が覚めたとき、体が重かった。

    ユウは布団の中でじっと天井を見つめた。
    アラームはとっくに鳴り終わっていた。

    「……今日は、無理かも。」

    職場に電話をかける。
    声が小さくなる。

    「すみません……今日、お休みさせてください。」

    電話口の声は優しかった。
    「わかりました。ゆっくり休んでくださいね。」

    でも、ユウの胸の中は晴れなかった。


    フェスティバルの日、あんなに楽しかったのに。
    「知的障害でよかった」とまで思えたのに。

    体は正直だった。

    楽しいことのあとに、ガクッと来る。
    それは昔から何度も繰り返してきたパターンだった。

    「また……こうなる。」

    ベッドの上で膝を抱えて、ユウは小さくつぶやいた。

    「僕、また続かないのかな。」


    昼過ぎ、少しだけ体が動くようになった。

    ユウはカーテンを開けた。

    午後の光が部屋に入ってきて、少しまぶしかった。

    窓の向こうに、小さな通りが見える。
    いつも見ている景色。

    でも今日、ひとつだけ気になるものがあった。

    通りの角に、小さな工房があった。
    前から気づいていたかもしれない。でも気にしたことはなかった。

    看板には、こう書いてあった。

    「手づくり工房 ひだまり」

    ガラス越しに、誰かが何かを作っているのが見えた。

    「……何、作ってるんだろう。」

    好奇心が、ほんの少しだけ、頭をもたげた。

    でもユウは動かなかった。
    今日は休む日だ。
    体がそう言っている。

    ユウはカーテンを閉めずに、布団に戻った。

    でも目は、あの工房のほうを向いていた。


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    私には知的障害があります。 私の世界観で物語を紡いでいます。 同じように生きている人たちや、 多くの人に私の世界観が少しでも伝わったら 嬉しいです。 月曜・金曜基本更新。 気まぐれ投稿あり。 見つけたらラッキー🌱

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