高知の中小建設業の総務(55歳)がセブンイレブンの店員さんに勧められてポケモンカードを買った話。
朝のコンビニは、もう生活の一部みたいになっている。 その日もいつものように、7時前にセブンイレブンへ寄った。
店に入ると、小学生の男の子が店内をそわそわ歩きまわっている。 「なんやろ?」と思いながら、いつもの買い物をすませてレジへ向かった。
すると店員さんが、少し興奮した声で言う。
「今日、ポケモンカードの発売日なんです。買います?」
ポケモングリーンをゲームボーイで遊んだきりで、 その後のポケモンにはほとんど触れていない自分でも買っていいのか。 55歳のおっさんが買っていいのか。 そんな躊躇が頭をよぎる。
すると店員さんが、気を利かせるように言った。
「売り切れたらいけないですしね。お一人2パックまでですから」
そのままレジを通してくれた。 もっと欲しがってる小学生もいるんちゃうかな……と少し後悔しつつ、 でも「どんなカードが入ってるんだろう?」という好奇心には勝てず、 結局2パックとも開けてしまった。
30周年だけあって、キラキラしたカードがたくさん入っている。 「おおっ!」と思ったものの、 初めてのポケモンカードなので何が何だかさっぱりわからない。
「やっぱりこれは55歳のおっさんが持つべき代物ではないな。 正当な持ち主である小学生男子に渡すべきやな」
そう思って、同僚の子どもにあげようとしたら、 その同僚が驚いた顔で言う。
「それ、すごい大人気のカードですよ。買取ります」
いやいや、自分が持ってても価値わからんし……と笑いながら引き取ってもらった。 どうやら小学生男子はとても喜んでくれたらしい。
ポケモンカードも、正当な持ち主のところへ帰れて嬉しいだろう。 そう思うと、自分もなんだか少し嬉しくなった。
