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ラジオ体操の威力。フレイル高齢者のQOLを改善

    📖 文献情報 と 抄録和訳

    虚弱高齢者における在宅ラジオ体操プログラムのアドヒアランス、安全性、潜在的有効性。パイロット無作為化比較試験

    📕Osuka, Yosuke, et al. "Adherence, safety and potential effectiveness of a home‐based Radio‐Taiso exercise program in older adults with frailty: a pilot randomized controlled trial." Geriatrics & Gerontology International 23.1 (2023): 32-37. https://doi.org/10.1111/ggi.14511
    🔗 DOI, PubMed, Google Scholar 🌲MORE⤴ >>> Connected Papers
    ※ Connected Papersとは? >>> note.

    [背景・目的] 日本の伝統的な運動プログラムであるラジオ体操は、COVID-19の流行時に虚弱な高齢者の対処戦略として役立つ可能性がある。この第II相試験では、プログラムのアドヒアランスと安全性を検証し、在宅ラジオ体操の潜在的有効性を探った。

    [方法] この評価者盲検並行無作為化対照試験には、虚弱および虚弱予備軍の地域在住の日本人高齢者が参加した。対象となった58名の参加者は、介入群と対照群に無作為に割り付けられた。介入群では、1日1~4回、3~5分間のラジオ体操を12週間実施した。

    ✅ この研究で用いられたラジオ体操
    ・ラジオ体操第一 >>> YouTube.
    ・ラジオ体操第二 >>> YouTube.
    ・みんなの体操 >>> YouTube.

    実施可能性の基準は、実施率および維持率75%以上とした。安全性は、介入期間中に参加者から報告されたすべての有害事象を評価することにより、因果関係に関係なくモニターされた。有効性については、臨床的な解釈を可能にする項目として、移動と健康関連QOL(HR-QoL)を用い、それぞれmodified short physical performance battery(SPPB)とSF-36で評価し、探索的に検討した。

    [結果] 実施率(83%)、継続率(100%)ともに、事前に設定した実施可能性の基準を満たした。11件の有害事象が報告されたが、介入とは無関係と思われるものであった。intention-to-treat解析では、SPPBスコアの変化に群間で臨床的に有意な差は認められなかった(-0.4点、95%信頼区間[CI]、-1.2、0.3);しかし、介入群は対照群よりもHR-QoLの精神要素で高いスコア(-1.4点、95%CI:7.8)であった。

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    [結論] 予備的データは、主要アウトカムとしてHR-QoLの精神的側面に焦点を当てた第III相試験の実行が可能であることを示している。

    🌱 So What?:何が面白いと感じたか?

    ラジオ体操が、好きだ。
    あの長さがいい。
    そして、運動強度としても、ちょうど良い。
    さらにさらに、なぜか『公認』感が漂っていて、確かな道だと思わせてくれる。
    そのラジオ体操が、虚弱高齢者のQOL向上に貢献するという。

    個人的に、mobilityや身体機能に影響がでなかったことは不思議なことなのだが、量的に3-5分間では少ないからだろうか(Does)。
    それとも、ラジオ体操の強度が弱いからだろうか(Intensity)。
    そのどちらにとっても、幻の『ラジオ体操第3』を追加すれば解決する可能性がある。

    この第3は、デュアルタスクなども入っていて、運動強度としても少し強い。
    この動画は1-3が途切れなく見れるので、おすすめだ(SuperHuman家も実践中)。
    是非、実践してみていただきたい。

    そして、ラジオ体操に対してはもう1つ思うところがある。
    『名は体を表す』という。
    名前は、その物や人の性質や実体をよく表すものであるはずで、そうであるべきだ。
    で、ラジオ体操、これはどうだろう?
    いま、YouTubeで見られていないか?
    実際にラジオで聞きながら実践、という方は少ないだろう。
    名と体が、ズレてきているのだ。
    まだ、今はいい。
    ラジオで実践した者たちが、生きているから。
    これからは、『なぜラジオ体操という名前なの?』世代が来るだろう。
    そのとき、名前が意味がわからない、という理由で選択されなくなる時代になるかもしれない。
    名前は大事だ。
    検討する必要があるかもしれない。

    📕ラジオ体操の威力
    ・高齢者58名が対象のRCT
    ・介入群:1日1-4回/3~5分間ラジオ体操/12週間
    🔹実施率(83%),継続率(100%)は実施可能性の基準超え
    🔹介入と関連する有害事象もなし
    🔹HR-QoLの精神要素で高いスコア
    ラジオ体操は日本の誇れる体操の1つ
    そろそろ名前は変えた方がいい気がしますが😲笑 pic.twitter.com/H7s5MRbjI0

    — 理学療法士_海津陽一 Ph.D. (@copellist) March 9, 2023

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