
地球に住む人々はナナメに立っている。
地球は丸い。
万有引力によって、人々は球体のうえで生活している。
子どもでも知っている知識ですね、ハイ。
しかし。
ときどき思うのですが……
こんなことを、人はいつからアタリマエって思うようになったのでしょうか?
思えば、子どもの頃から。
「あ、自分って丸い地球のうえに立っているんだよなぁ……」
不思議な気持ちで、そんなイメージを心に描いてました。
自分が地面にナナメに立っていて。
家もナナメに建っていて。
その反対側の国に暮らしている人々は、自分から見たら、完全に逆さまなんですよね。
なのに……お互いに自分達が、天地の上のほうにいるって思い込んでいるような気がします。
世界は広いので、身体が微妙に傾いてるぞ?とか。
住んでいる家が、地盤沈下で沈んでいるのか?もともと傾いているのか?
そんなこと、体感でわかるはずもありませんが。

大人になってから、少しだけこう思うようになりました……。
人って。
自分の身近なことにしか、想像力を使わなくなっていくのかもしれない。
社会のスピードはとても目まぐるしくて。
日々の暮らしに精いっぱいで。
地球全体のこと。
自分の立ち位置が、地球規模の世界や価値観だとズレていること。
そこまでは、考えるゆとりはないのかもしれない。
自分達は、水平な世界で真っ直ぐに立って生きている。
という前提……
もしも、ひっくり返ってしまったとしたら。
人は、なにを信じて生きていけばいいのでしょうか?
地平線という概念についても、考えていました。

そんなわけないじゃん……!!
と。誰もが常識としている前提です。
ですが……
体感だけで、地平線の彼方を想像することって、難しくはありませんか?
自分は若い頃、よく海へ遊びに行きました。
海って、遠く彼方のほうをよく見ると……
微妙に曲線になっていますよね……?
皆さんも、そんな体験はあるかもしれません。
海の波が揺らぐ地平線。
その緩かな曲線、沈んで行く太陽を見るたびに。
なんというか……自分がとてもちっぽけな存在に思えてしまっていました。
学生時代に。
海外研修に行ったこともありました。
冬の真っ只中の日本から、飛行機に夜中乗り込み。
激しく揺れる乱気流に酔いながら、一晩を過ごすと……
たどり着いたのは、常夏のようにすら思える国でした。
眩しい光と、日本とはまるで違う爽やかな気候。
厚手のダウンジャケットをしまいました。
半袖のTシャツ、短パン、サンダルに着替えて。
地球の裏側へとたどり着いたのでした。
……これも、誰も疑問には感じないことなのでしょうか?
ここで、また妄想が浮かびます。
ジェット機で、空路で向かうのと。
ひたすら地面を掘りつづけ、反対側を目指すのと。
どちらが距離としては近いのかなぁ?
そこにかかるコストや、実際に可能かどうかはさておき……(笑)
もしも、物理に詳しい方がいらっしゃったなら、ご教授くださると嬉しいです。
やはり地球は丸かった。
わかりきったことなのに。
誰もが知り尽くしていることなのに。
あまりにも不思議で、奇跡にすら感じて。
どうして?
そんな気持ちが止まりません。
ある日。
ふと、家族にそんな質問をぶつけてみたのです。
地球のイメージに関しての正解は得られず。
「知ってるか?
道路の斜線は、左に傾いているんだゾ。
雨水を排出しやすくするためなんだゾ。
だから、左のタイヤがすぐにパンクするんだゾ」
……………。
「つまり、左のタイヤのほうが、カーショップでは高値だったりするの??」
「そんなわけあるか。
右も左も同じなんだから」
……………。
日常でも。
このように。
人の立ち位置は、微妙にズレているものなのかもしれません。
またひとつ、新しい気付きを得たのでした。
この地球には………
まだまだ解明されていないことが、たくさんありすぎる。
山のような、食器の洗い物をまえにして、なんとなく途方にくれたのでした。