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#7なまけ者のさとり方/タデウス・ゴラス


ハッピーライティングマラソン
♯7
あなたが20代に読んで、感動した本はなんですか?


27歳の時、書店で平積みになっているのを見つけました。


なまけ者のさとり方
タデウス・ゴラス【著】


不快なこともイヤなことも、勝手に向こうからやってくる。そう捉えていた頃とは違って、起こる出来事や、周りの人たちの様子は、自分の心身の状態が反映されているのでは?と、薄々気づいていました。

今ほど求める情報に触れる機会がなかったのです。

社会的に何かで突出したいという意図が、私にはあまりなく、

劇的な事が起こったりはしませんでしたが、

日常レベルで、自分の状態が周りに反映されていると、なんとなく掴んでいました。

そして、自分は世の中で目立った役割がありそうにないし、有名著名になる感じもしないなーと感じていて、

子供の頃からの思い込みや認識のずれでずいぶん糸が絡まってしまったけど、

静かに楽しく生きたいと、はっきり意識していました。

当時の私は小説を中心に多読で、多くの著作に励まされていました。



『なまけ者のさとり方』は、それまでの自分への回答集みたいなものでした。(その時点では)


そういうことだったのか、、

人の言うことを聞かない子が、自分で見つけた本の中に、もう少し楽に生きていけそうな要素を見つけて、軽く爽やかになれたのです。

程なくしてシンガポールに住むことが決まり、どの本を持っていくか決めることになるのですが、

タデウス・ゴラスの
『なまけ者のさとり方』と
カール・ヒルティの
『眠られぬ夜のために』を
スーツケースに入れて渡星しました。


ここからは、数十年後の経過報告となります。


5年前に、東京の自宅を売却しました。整理整頓しながら生活していても、しまいこんだことも忘れている品々が、それはそれは次から次へと出てきます。

『なまけ者のさとり方』と岩波文庫の『眠られぬ夜のために』とも『再会』しました。

その場でぱらぱらとめくって読み返してみたけれど、字面を追っているだけで、響いてはきませんでした。

当時は、
心の奥底の琴線に触れまくり、泣いていたのに。

心身に染みわたって、安心感を得ていたのに。


これはどういうことなのだろう。


『再会』した本たちを全部読み返すことはなく閉じたあと、ブックオフへの箱に入れました。

思い込みと誤認識でこじらせた『10代20代』は、風化していることを確認しました。

どこかに残っているだろうし、ハッピーライティングマラソンのような企画や何かのタイミングで、思い出してみることはあったとしても、ほじくり返すことはないし、その必要もないし、今の方が大事です。


ベビーステップでも、今いる所から遠くに行けるようです。遠くに行きたいのなら。


貴重なお時間を割いてお読みいただき、誠にありがとうございました。








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