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Photo byimasogai

【詩】同じ頁 ~ひらく字、閉じる字

    生という字をひらけば

    せい、しょう、いき(る)、うま(れる)、は(える)、なま――

    音が、
    言葉が追いつけない場所へ
    広がっていく。

    胸が高鳴った数だけ
    刻んできた足跡の数だけ

    生は、そこに溢れている。


    死という字をひらけば

    し。

    その一音は
    どこまでも沈んでいく。

    死は多くは語られず

    ただひとつの点として、
    そこにある。


    人は生きているあいだに、
    景色が言葉に分けられ

    分かれたものは
    またひとつの点に戻っていく。

    過ぎたあとに、
    底に沈む感触として

    生という字のひらきも
    死という字の閉じも

    同じ頁に
    ただ置かれている。


     
     

    koiko

     
     
    4回の転校を経験し、私の人生はいつも「外から入る」ことから始まりました。施工管理として数々の現場を渡り歩き、人生を通じて「新参者」であり続けることで集団の空気を読み解き、アラフィフとなった今、最適な人間関係を設計する「観察眼」を磨いています。現在は、カフェを経営しています。

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