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Photo byyoshitravelogue

孊校に行かないずいう遞択。「䞀念は、岩をも通し、味方を぀くる。」

    やなぎだけいこ

    月最初の氎曜日、長男が䞭孊校に入孊しおから初めおの孊校長ずの面談が行われた。

    長男は珟圚、いわゆる「䞍登校」ず蚀われる状況で、䞭孊校には月に䞀床ほど出向き、担任の先生ず面談し、日頃の生掻などの報告をしたり、孊校で配垃されるプリントをいただいたり、ずいうこずをしおいる。

    順圓に行けば、月からは、䞭孊幎生に進玚する、ずいうこずになる。

    月の䞋旬、担任の先生から電話がかかっおきた。「通垞であれば、月から幎生に進玚ずいうこずになるのですが、登校日数が少ないので、もし幎生でもう䞀床孊び盎したいのであれば、そういう遞択もできたすし、2幎生に進玚するこずもできたす。」ずのこずだった。

    「早く2幎生の教科曞もらいたいんだけど。」

    長男は、幎生の教科曞は自分で勉匷し終わっおいるようで、次の幎床の教科曞で勉匷を進めたいのだ。

    その旚を先生にお䌝えするず、「そうですよねぇ。そうするずですね、進玚の為に校長ず簡単な面談をしおいただくこずになるんです。」ずいうこずで、孊校長ずの面談の日皋が決たった。

    面倒臭いず蚀い぀぀も、〈進玚しお教科曞をもらいたい〉ずいう目的がある長男は、嫌がらず面談に向かう。倫も仕事の郜合が぀いたので、䞀緒に来おもらう。〈お父さんは埡守りの圹割〉である。

    こういった面談に付き添うのは、母芪が圹割を担うこずが倚いのではないだろうか。しかし、父芪もできるこずなら、面談の堎に居た方がいいず私は考えおいる。特に、組織の䞊の方に䜍眮する方々ずお䌚いするずきは。

    今はどのような組織の圚り方かわからないが、私もある時期、公務員ずしお仕事をしおいた。その時代は、組織の䞭で、ただただ男性の存圚が敬われおいる時代だった。

    「そこに居おくれおいるだけでいいから。」ずい぀も倫に同行をお願いする。母芪だけの意向でもなく、父芪だけの意向でもなく、本人の意志を元に、家庭内で話し合いがされおいる、ずいうこずを孊校偎に感じおもらうずいう意味でも、父芪の同行には意味があるず私は思っおいる。

    さお、校長先生ずの面談だ。

    䞀番の懞念事項は、「長男が、歯に衣着せぬ、あたりにも倱瀌な物蚀いをするのではないか。」ずいうこず。

    盞手が誰であろうず、自分を尊重する態床を感じない堎合は、噛み぀く可胜性が少なくない。こう曞くず野犬のようであるが、最近では、長男も倧きくなったので、苊手なご近所さんの察応も倧人な察応をしお受け流すずいうこずも出来る様になっおいるので、懞念するたでもないかもしれ・・・ない。

    「䜙蚈なこずは、蚀わなくおいいからね。」ずさり気なくいっおおいたけれど、䜕が䜙蚈かなんお、誰にもわからない。぀い釘を刺しおしたう、この䞀蚀こそが、䜙蚈な䞀蚀なのかも知れない。

    担任の先生ず事前に面談し、その埌に初めおお䌚いする校長先生ずの面談。
    校長宀に案内されお、向かい合わせで垭に着く。

    「お時間をずっおいただき、ありがずうございたす。」ずお瀌をお䌝えし、面談が始たる。校長先生の第䞀声、「今日は、Kさんに聞きたいこずがふた぀ありたす。」から面談が始たった。

    えそうか、そうだよね。本人の意思確認をしたいわけだから、芪の話よりも、本人ず話したい。それはそうだな・・・ず思い぀぀、〈キツむ物蚀いをしたせんように。〉ずだけ願う。蚀い方は倧事。同じ内容を䌝える堎合でも、蚀い方ひず぀で颚向きは倉わるものだ。敵は少ない方がいいし、味方はひずりでも倚い方がいい堎合もあるよ、長男。

    校長先生の発蚀に、すぐさた長男が応答する。

    「え぀だけなの」

    声倉わりしお、めっきり倧人びお来た声で、敬語でなく、タメ口なのね。

    近所のおばあちゃんたちには、しっかりず敬語で察応しおいるのを、母は䜕床も芋聞きしお知っおいる。圌が敬語を䜿う基準が未だわからない母である。ちなみに、私は距離を取りたい時にも敬語を䜿うこずがある。倫に察しお怒っおいるずきも敬語になる。これは䜙談。

    「たず、Kさんが、日々どのような生掻をしおいるか、ずいうこずを教えおください。」

    「毎日やっおるこず英語の勉匷したり、孊校でもらったプリントやったり、山ずか森にいったりずか。高校からオヌストラリアに行きたいから、もっず英語をやらなくちゃいけないし。」

    「ほぅ。Kさんは高校からオヌストラリアの孊校に行きたいず思っおいるずいうこずですね䜕故、オヌストラリアなんですか」

    「日本ずは違う生態系で、将来生き物の研究をしたいから、オヌストラリアの高校にいっお、自然のこずを勉匷したりしたい。高校も生物を詳しくやっおいる孊校があれば、そこに行きたい。それで倧孊ずかにいったら、生き物のこずを研究したい。ただ䜕を研究するかたでは、決めおないけど。」

    「なるほど。高校は、オンラむンだったり通信匏の孊校があるずかですか毎日、通う圢態を考えおいるんですか」

    「毎日、孊校にいく感じかな。」

    「私はもう歳をずっおいるから、぀い、今、珟圚孊校に来おいない状態で、毎日孊校に行くこず、しかも海倖で蚀葉も文化も違う人達に囲たれお生掻するこずに、ドキドキしたり、緊匵しちゃうんじゃないかずか考えおしたうんですけど、Kさんはそういうこずは無いんですか」

    「無いよ。むしろ、そういうこずが楜しみだず思っおる。」

    倚くの方が思い浮かべる䞍登校のむメヌゞずいうものがあるのだずしたら、生掻が䞍芏則になりがち、だずか、人ずのコミュニケヌションが取れないずか、ネガティブなものが倚いのだろう。

    我が家の子どもたちも含め、䞍登校で括られおいる子どもたちの䞍登校の圢も、子どもたちの様子も、それぞれなので、必ずしもこのむメヌゞが圓おはたる蚳ではないず思っおいる。

    ちなみに、長男はいわゆるTVゲヌムやスマホが嫌いで、森や山の散策の方が奜きだし、早寝早起きを自分で心掛けおいる。理由は、「時間が勿䜓ないから」だそうだ。食べるものにも、自分で気を぀けおいるのは、「䜓調を厩すずやりたいこずがやれない」ずいうこずのようだ。

    「勉匷は楜しいですか」

    「うん、楜しいかっお蚀われたら、楜しいわけではないけど、自分の目的を叶えるには、英語も数孊も必芁だし、海倖にいったら、囜語、挢字のこずだっお、地理だっお、日本の歎史のこずだっお、聞かれる可胜性があるから、答えられるように勉匷しおおく必芁があるから、やる。」

    自発的な孊びずは䜕か

    私は子どもたちず暮らしながらい぀も考え感じおいる。
    孊びずは、本来、誰かに匷制されるこずではなく、自分の「やりたい」ずいう気持ちに䌎う行動なのだず、長男の姿勢が䜓珟しおいる。

    私や倫からみおも、長男はストむックだ。
    我が家の「Mr.ストむック」なのである。

    自分で決めたこずは、腹筋でも、腕立おでも、トランペットの緎習でも、毎日続けるし、嫌でもやりたいこずを目指す䞭で必芁であれば、疲れおブツブツず文句を蚀うこずもあるが、決しお攟り出すこずなく、それにも取り組む。その姿勢は称賛に倀するず思っおいる。

    「では、Kさんは、自分の倢に向かっおこれからも勉匷しおいくずいうこずですね。幎生になったら孊校に登校しようず考えおいたすか」

    「いや、それは無い。」

    即答。

    私も、倫も、笑うしかない。

    「今日、お話ししお、Kさんの目暙や倢がよくわかりたした。それに向けお自分で勉匷しおいるこずも。私は、あなたの倢が叶うように応揎したいず思いたす。生埒の芁望を聞くのも孊校の圹割です。党郚が叶えられるわけではありたせんが、必芁があれば、担任の先生を通じおでいいので、芁望を知らせおください。矩務教育ずいうのは、あなたにずっおは教育を受ける暩利なのですから、最倧限孊校を掻甚しお、あなたの倢を叶えおください」

    校長先生は最埌にこうおっしゃっおくださった。

    本人の気持ちに寄り添っお話を聞いおくださっただけでもありがたいこずなのに、こうしお「応揎しおいたす」ず長男の味方になっおくれたこずは、あたりたえではなく、ずおもずおもありがたいこずだず思うのだ。

    長男は、䞀般の教宀よりも豪華な蚭えの校長宀が気に入った様子だった。

    「本棚も、テヌブルもなんか豪華だったよねぇ。暖房も効いおお暖かったしたた遊びにくるか」ず。

    倫は、長男ず校長先生の䌚話を聞いお、「本気なんだね。もう、芪ずしおは埌抌するしかないよねぇ。」ずしみじみず蚀っおいた。今たでも、留孊したがっおいる、ず思っおいはいたけれど、䌚話の様子で本人の気持ちを匷く感じたずいうこずなのだず思う。


    芪にできるこずは、子どもの育ちを邪魔せず、必芁なタむミングで、子どもの埌抌しをするこずだけ。


    そしお面談埌、急に、「テストに慣れる為に、定期テストだけ孊校に受けに行く。」ず蚀い出した。

    以前、知人から、「テスト慣れしおおいたほうがいい」ずアドバむスを受けたこずが頭にあったらしい。

    䞍登校の生埒が定期テストを受けおも、評䟡は段階の「」。

    幎床始めに担任の先生からそのような説明を受けたこずがある。䞭孊校の評䟡は、「日垞の授業態床」が倚くを占めおおり、ずにかく、孊校に毎日登校するこずが評䟡に぀ながる。だから、䟋え、定期テストで教科満点を取ろうずも、評䟡は「」もしくは良くおも「」なのだそうだ。ずにかくなんでもいいから、孊校に通っおいるずいうこずは倧事ず捉えおいるずいうこずだ。

    「別に、評䟡しお欲しくおテスト受けるわけじゃないから。」

    そう、圌の目的は、〈時間範囲内で行われるテストに慣れるこず〉であり、〈自分は珟時点で、どのくらい理解しおいるか〉を知るこず。「校長先生も、最倧限孊校を掻甚しおっおいっおたしね。」ず長男。自分の目的の為には、あれだけ嫌がっおいた制服かゞャヌゞを着お孊校に行くずこずになるのが、それもやむを埗ないず蚀う。

    たったく知らないクラスメむトの䞭に入っおテストを受けるの緊匵しないのず思うけれど、誰に䌌たのか、心臓に毛が生えおいるらしく、「知らないなら、党員知らないくらいの方が気が楜。」ず蚀う。「たぁ、暡詊ずかにいったら、呚りは党員しらない人だらけだもんね。」ず私。

    むしろ、呚囲の生埒たちの方が、今たで䞀床も教宀に登校したこずがない長男がテストを受けにやっおきお、「誰」ず驚き、動揺しおしたうのではないだろうか・・・ず、そちらの方が心配である。もしそうなったらスミマセン、皆さん。

    絊食は止めおいるので、お匁圓を持参するこずになる。「その時だけは、校長宀で食べようかな。孊校を掻甚しおください、っお校長先生もいっおたしね。」あたりにも気楜に校長宀を掻甚しようずする長男でなのである。


    ヘッダヌ画像は、みんなのフォトギャラリヌ・Yoshiさんのお写真をお借りしたした♪ありがずうございたす♪






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    けいこの寺子屋䞻宰東京生たれ・北海道圚䜏〈暮らしの䞭の小さな哲孊〉 子どもの育ちを探究しながら、倧人も孊び続ける日々を綎っおいたす。小さな本屋〈BOOKS䞀期䞀䌚〉棚オヌナヌ。 あなたのココロにあかりが灯りたすように。

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