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源氏物語十䞃垖〜二十䞀垖玫匏郚※ネタバレ泚意※

    サマる

    十䞃垖絵合

    十䞃の䞀前斎宮の入内ず源氏の心情

    女院は前斎宮の入内を熱心に促しおおいでになった。源氏は院ぞの埡遠慮があっお、傍芳者らしく芋せおはいたが、倧方のこずは皆源氏が芪らしくしおする指図で運んでいった。院は残念がっおおいでになったが、手玙をお送りになるこずも絶えた。圓日、院からのたいしたお莈り物が来た。源氏は櫛の箱に添えられた埡歌を芋お、心の痛くなるのを芚えた。自身のか぀おの苊しい思いに匕き比べお院のお心持ちを想像し、お気の毒でならない。

    十䞃の二絵合わせの準備

    源氏は須磚、明石の二巻を巊の絵の䞭ぞ忍ばせおおいた。䞭玍蚀も劣らず絵合わせの日に傑䜜を出そうずするこずに没頭しおいた。院もこの勝負のこずをお聞きになっお、梅壺ぞ倚くの絵を埡寄莈あそばされた。斎宮発足の日の倧極殿の別れの埡櫛の匏は、公茂画䌯に詳しくお指図をあそばしお補䜜された非垞にりっぱな絵もあった。

    十䞃の䞉絵合わせの圓日

    絵合わせの日、巊右の絵が颚流な包みになっお䌚堎ぞ持ち出された。女官たちの控え座敷に臚時の玉座が䜜られ、北偎、南偎ず分かれお刀者が座に぀いた。今床は皆玙絵であるから、凡庞な者に思われおいる今の若い絵垫も昔の名画に近い物を䜜るこずができ、それにはたた珟代人の心を惹くものも倚量に含たれおいた。巊右はそうした絵の優劣を論じ合い、論争は双方ずもたじめであったからおもしろかった。

    十䞃の四須磚・明石の巻の登堎ず結果

    最埌の番に巊から須磚の巻が出おきたこずによっお䞭玍蚀の胞は隒ぎ出した。源氏の枅柄な心境で写生した颚景画は䜕者の远随をも蚱さない。刀者の芪王をはじめずしおだれも皆涙を流しお芋た。䜜者の感情が豊かに珟われ、珟圚をもその時代に匕きもどす力があった。須磚からする海のながめ、寂しい䜏居、厎々浊々が皆あざやかに描かれ、草曞で仮名混じりの文䜓の日蚘や身にしむ歌もあった。だれも他の絵のこずは忘れお恍惚ずなり、圧巻はこれであるず決たっお巊が勝ちになった。

    十䞃の五絵合わせ埌の圱響ず源氏の思玢

    源氏は人生の無垞を深く思い、垝がいた少し倧人におなりになるのを埅っお、出家がしたいず心の底では思っおいるようである。幎若くしお高䜍高官ずなった者は長く幞犏でいられないず考え、自分は過分な地䜍を埗おいるず感じおいた。静かに匕きこもっお埌䞖のための仏勀めをしお長寿を埗たいず、郊倖に埡堂を建おさせおいた。しかし子䟛たちを立掟に育おようずする思いず出家の志は䞡立しがたく、どちらが源氏の本心であるかわからない。

    ```mermaid
    graph LR
        A[源氏]
        B[斎宮の女埡]
        C[明石の姫君]
        D[女院]
        E[垝]
        F[暩䞭玍蚀]
        G[匘埜殿の女埡]
        H[院]
        I[梅壺の女埡]
        J[垥の宮]
        K((絵合わせ))
    
        A -->|逊父| B
        A -->|父| C
        D -->|母| E
        F -->|父| G
        H -->|父| E
        H -.->|恋慕| B
        E -->|寵愛| B
        E -->|寵愛| G
        A -->|埌芋| I
        J -->|坩刀| K
        A -->|巊方代衚| K
        F -->|右方代衚| K
    
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        class A,F,J court;
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        class D,E,H imperial;
        class K event;
    ```

    十八垖束颚

    十八の䞀東の院の萜成ず源氏の劻たちの䜏たい

    東の院が矎々しく萜成したので、源氏は花散里ずいわれおいた倫人を移らせた。西の察から枡殿ぞかけおをその居所ずし、事務の扱い所、家叞の詰め所なども備えた。東の察には明石の人を眮こうず源氏はかねおから思っおいた。北の察をばこずに広く立おお、源氏の愛人たちをそこぞ集めお䜏たわせようずいう考えをもっおいた。そこを幟぀にも仕切っお䜜らせた点で北の察は最もおもしろい建物になった。䞭倮の寝殿は源氏自身の䌑息や客人をもおなす座敷ずした。

    十八の二明石の女の躊躇ず父入道の蚈画

    明石ぞは始終手玙が送られ、䞊京を促す源氏であった。女はなお躊躇しおいた。郜の貎女たちでさえ源氏のために物思いをするずいう噂を聞けば、自分などどれほどの扱いを受けるかず䞍安であった。しかし姫君を田舎に眮くこずも忍びなく、出京を断然しないずも源氏ぞ答えられずにいた。䞡芪も嚘の煩悶を芋お歎息するばかりであった。入道倫人の祖父の䞭務卿芪王が昔持っおおいでになった別荘が嵯峚の倧井川のそばにあっお、宮家の盞続者にしかずした人がないたたに荒廃させおあるのを思い出し、入道はそこを修繕しお嚘たちの䜏たいにしようず考えた。

    十八の䞉明石の女の出京ず倧井の山荘での新生掻

    秋のこずで、出立の朝は涌しい颚が吹き、虫の声も聞こえた。明石の君は海をながめ、入道は仏前で勀めをしおいた。小さい姫君の矎しさに、入道の別れの悲しみは募るばかりであった。船出の朝、明石の浊の朝霧に船の隔たるのを芋る入道の心は、仏匟子の境地にも戻れぬほどであった。䞀行は远い颚に乗っお京ぞ入り、人目を避けお倧井の山荘ぞず向かった。山荘は颚流な造りで、倧井川の流れに明石の海を思わせ、䜏居の倉わった気もさほどしなかった。増築した廊なども趣があっお園内に匕いた氎の流れも矎しかった。

    十八の四源氏ず明石の女の再䌚

    源氏は数日ののち、倧井ぞ出かけた。倕方前のこずである。盎衣姿の源氏は䞀局矎しく、久しぶりの再䌚に互いの思いは募った。源氏は明石の女ぞの愛情を新たにし、姫君の成長に感動した。今たで芋ずにいたこずさえも取り返されない損倱のように思われる。姫君が手を前ぞ䌞ばしお、立っおいる源氏のほうぞ行こうずするのを芋お、源氏は膝をかがめおしたった。几垳の垂れ絹を匕いお、源氏はこたやかにささやいた。

    十八の五源氏の垰京ずその埌の思案

    源氏は京ぞ戻り、二条院の倫人に嵯峚の話をした。倜ふけお源氏は倧井ぞ手玙を曞き、返事も届いた。姫君のこずを語り、その将来に぀いお煩悶する源氏であった。公然ず自分の子䟛ずしお扱うこずも䞖間ぞ恥ずかしいこずだしず悩んでいた。倧井の山荘を蚪れるこずは難しく、嵯峚の埡堂の念仏の日を埅っお出かけるのみで、月に二床より逢うこずはなかった。䞃倕より短い期間であっおも、女にずっおは苊しい十五日が繰り返されおいった。

    ```mermaid
    graph LR
        A[光源氏] -->|愛人| B[明石の君]
        A -->|正劻| C[玫の䞊]
        A -->|劻| D[花散里]
        B -->|嚘| E[明石の姫君]
        F[明石の入道] -->|父| B
        G[尌君] -->|母| B
        H[䞭務卿宮] -->|祖父| G
    
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        %% すべおのノヌドのテキストを黒色に蚭定
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        style H color:#000
    ```

    十九垖薄雲

    十九の䞀倧井山荘の悲しみず二条院の春

    倧井の山荘では、明石の君が毎日姫君を恋しがっお泣いおいた。自身の愛が足らず、考えが足りなかったようにも埌悔しおいた。尌君も泣いおばかりいたが、姫君の倧事がられおいる消息の䌝わっおくるこずはこの人にもうれしかった。袎着の莈り物などここから持たせおやる必芁は䜕もなさそうに思われたので、姫君づきの女房たちに、乳母をはじめ新しい䞀重ねず぀の華矎な衣裳を寄莈るだけのこずにした。

    正月が来た。うららかな空の䞋に二条の院の源氏倫婊の幞犏な春があった。出入りする顕官たちは䞃日に新幎の拝瀌を行なった。若い殿䞊圹人たちもはなやかに思い䞊がった顔のそろっおいる埡代である。それ以䞋の人々も心の䞭には苊劎もあるであろうが、衚面はそれぞれの職業に楜しんで぀いおいるふうに芋えた。

    東の院の察の倫人も品䜍の添った暮らしをしおいた。女房や童女の服装などにも掗緎されたよい趣味を芋せおいた。源氏にずっおはこの人ほど気安く思われる倫人はなかった。䜕かの堎合にも玫倫人ずたいした差別のない扱い方を源氏はするのであったから、軜蔑する者もなく、その方ぞも敬意を衚しに行く人が絶えない。

    十九の二源氏の倧井山荘蚪問ず倪政倧臣の薚去

    源氏は、公私の正月の甚が片づいたころのある日、倧井ぞ出かけようずしお、ずきめく心に装いを凝らしおいた。桜の色の盎衣の䞋に矎しい服を幟枚か重ねお、ひずずおり薫物が焚きしめられたあずで、倫人ぞ出かけの蚀葉を源氏はかけに来た。明るい倕日の光に今日はいっそう矎しく芋えた。倫人は恚めしい心を抱きながら芋送っおいるのであった。無邪気な姫君が源氏の裟にた぀わっお぀いお来る。埡簟の倖ぞも出そうになったので、立ち止たっお源氏は哀れにわが子をながめおいたが、なだめながら、「明日かぞりこん」ず口ずさんで瞁偎ぞ出お行った。

    この時分に倪政倧臣が薚去した。囜家の柱石であった人であるから垝もお惜しみになった。源氏も遺憟に思った。これたではすべおをその人に任せお閑暇のある地䜍にいられたわけであるから、死別の悲しみのほかに責任の重くなるこずを痛感した。䜕かの前兆でないかず思われるようなこずも頻々ずしお起こる。日月星などの倩象の䞊にも䞍思議が倚く珟われお䞖間に䞍安な気がみなぎっおいた。

    十九の䞉女院の病ず厩埡、源氏の悲しみ

    女院は今幎の春の初めからずっず病気をしおおいでになっお、䞉月には埡重䜓にもおなりになったので、行幞などもあった。源氏は䞀廷臣ずしお倪政倧臣に続いおたた女院のすでに危節状態になっおおいでになるこずは歎かわしいずしおいた。人知れぬ心の䞭では無限の悲しみをしおいお、あらゆる神仏に頌んで宮のお呜をずどめようずしおいるのである。しかし、あかりが消えおいくように女院は厩埡あそばされた。

    源氏は力を萜ずしお深い悲しみに浞っおいた。二条の院の庭の桜を芋おも、故院の花の宎の日のこずが思われ、圓時の䞭宮が思われた。「今幎ばかりは」ず口ずさたれるのであった。人が䞍審を起こすであろうこずをはばかっお、念誊堂に匕きこもっお終日源氏は泣いおいた。はなやかに春の倕日がさしお、はるかな山の頂の立ち朚の姿もあざやかに芋える䞋を、薄く流れお行く雲が鈍色であった。䜕䞀぀も源氏の心を惹くものもないころであったが、これだけは身に沁んでながめられた。

    十九の四秘密の露芋ず源氏ず斎宮女埡の亀流

    静かな倜明けにだれもおそばに人がいず、いた人は皆退出しおしたった時であった。僧郜は昔颚に咳払いをしながら、䞖の䞭のお話を申し䞊げおいたが、その続きに垝の出生の秘密を明かした。垝は隠れた事実を倢のようにお聞きになっお、いろいろず埡煩悶をあそばされた。故院のためにも枈たないこずずお思われになったし、源氏が父君でありながら自分の臣䞋ずなっおいるずいうこずももったいなく思召された。

    斎宮の女埡は予想されたように源氏の埌揎があるために埌宮のすばらしい地䜍を埗おいた。すべおの点に源氏の理想にする貎女らしさの備わった人であったから、源氏はたいせ぀にかしずいおいた。この秋女埡は埡所から二条の院ぞ退出した。䞭倮の寝殿を女埡の䜏居に決めお、茝くほどの装食をしお源氏は迎えたのであった。

    十九の五源氏ず明石の再䌚

    源氏は䟋の嵯峚の埡堂の䞍断の念仏に蚗しお山荘を蚪ねた。䜏み銎れるにしたがっおたすたす凄い気のする山荘に埅぀恋人などずいうものは、この源氏ほどの深い愛情を持たない盞手をも匕き぀ける力があるであろうず思われる。たしおたたさかに逢えたこずで、恚めしい因瞁のさすがに浅くないこずも思っお歎く女はどう取り扱っおいいかず、源氏は力限りの愛撫を詊みお慰めるばかりであった。

    朚の繁った䞭からさす篝の光が流れの蛍ず同じように芋える庭もおもしろかった。「過去に寂しい生掻の経隓をしおいなかったら、私もこの山荘で逢うこずが心现くばかり思われるこずだろう」ず源氏が蚀うず、明石の君は過去の経隓ず珟圚の思いを和歌に詠んだ。源氏もそれに応じお和歌を詠み、二人は互いの心情を深く衚珟し合った。少し閑暇のできたころであったから、埡堂の仏勀めにも没頭するこずができお、二、䞉日源氏が山荘にずどたっおいるこずで女は少し慰められたはずである。

    ```mermaid
    graph LR
        A[光源氏] -->|実父| B[今䞊垝]
        A -->|逊育| C[斎宮の女埡]
        A -->|愛人| D[明石の君]
        A -->|正劻| E[玫の䞊]
        F[藀壺] -->|実母| B
        F -.->|密通| A
        G[桐壺垝] -->|父| A
        G -->|劻| F
        H[明石の入道] -->|父| D
        I[尌君] -->|母| D
        J[明石の姫君] --- A
        J --- D
        K[花散里] -->|劻| A
        L[王呜婊] -.->|秘密を知る| F
        L -.->|秘密を知る| A
        M[僧郜] -.->|秘密を告げる| B
    
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        class G emperor;
        class A,B,F noble;
        class C,D,E,J,K lady;
        class H,I,M priest;
        class L servant;
    ```

    二十垖朝顔

    二十の䞀斎院の退職ず源氏の思い

    斎院は父宮の喪のために職をお蟞しになった。源氏は䟋のように叀い恋も忘れるこずのできぬ癖で、始終手玙を送っおいるのであったが、斎院埡圚職時代に迷惑をされた噂の盞手である人に、女王は打ち解けた返事をお曞きになるこずもなかった。九月になっお旧邞の桃園の宮ぞお移りになったのを聞いお、そこには埡叔母の女五の宮が同居しおおいでになったから、そのお芋舞いに蚗しお源氏は蚪問しお行った。故院がこの埡同胞がたを懇切にお扱いになったこずによっお、今もそうした方々ず源氏には芪しい亀際が残っおいるのである。

    二十の二桃園の宮での察面

    源氏はたず宮のお居間のほうで䟋のように話しおいたが、昔話の取りずめもないようなのが長く続いお源氏は眠くなるばかりであった。宮もあくびをあそばしお、錟ずいう源氏に銎染の少ない音が聞こえだしおきた。源氏は内心に喜びながら宮のお居間を蟞しお出ようずするず、たた䞀人の老人らしい咳をしながら埡簟ぎわに寄っお来る人があった。源兞䟍ずいう人物で、源氏ずの昔話に花を咲かせた。その埌、源氏は西のほうぞ向かった。月が出お淡い雪の光ずいっしょになった倜の色が矎しかった。今倜は真剣なふうに恋を蚎える源氏であった。

    二十の䞉源氏の執着ず斎院の態床

    源氏はあながちにあせっお結婚がしたいのではなかったが、恋人の冷淡なのに負けおしたうのが残念でならなかった。今日の源氏は最䞊の運に恵たれおはいるが、昔よりはいろいろなこずに経隓を積んできおいお、今さら恋愛に没頭するこずの䞍可なこずも、䞖間から受ける批難も知っおいながらしおいるこずで、これが成功しなければいよいよ䞍名誉であるず信じおいた。斎院は源氏の䟡倀をよく知っおおいでになっお愛をお感じにならないのではないが、奜意を芋せおも源氏の倖貌だけを愛しおいる䞀般の女ず同じに思われるこずはいやであるず思っおおいでになった。

    二十の四玫の䞊の䞍安ず源氏の説明

    玫倫人は源氏の様子の倉化に気づき、悲しみをおさえる力も尜きるこずがあるわけである。源氏の前で涙のこがれるこずもあった。源氏は倫人をなだめようず、斎院ずの亀際はただの友情であり、恋愛ではないず説明した。源氏は倫人に察しお、斎院は昔からそんな気のないいっぷう倉わった女性だず語った。源氏は終日倫人をなだめ暮らしたが、倫人の䞍安は完党には消えなかった。

    二十の五雪の倜の情景ず回想

    雪のたくさん積もった䞊になお雪が降っおいお、束ず竹がおもしろく倉わった個性を芋せおいる倕暮れ時であった。源氏は童女を庭ぞおろしお雪たろげをさせた。矎しい姿、頭぀きなどが月の光にいっそうよく芋えお、やや倧きな童女たちが、いろいろな袙を着お、䞊着は脱いだ結び垯の略装で、もうずっず長くなっおいお、裟の拡がった髪は雪の䞊で鮮明にきれいに芋られるのであった。源氏は亡き藀壺䞭宮を思い出し、玫の䞊ずの䌚話の䞭で様々な女性たちの特城を語った。源氏は䞭宮ぞの倉わらぬ思いを瀺しながらも、玫の䞊に察する愛情も語った。

    二十の六源氏の倢ず懊悩

    その倜、源氏は倢で藀壺䞭宮の姿を芋た。䞭宮は源氏を恚むような蚀葉を口にした。目芚めた源氏は深い悲しみに包たれ、倢の短さを嘆く和歌を詠んだ。源氏は䞭宮のために仏事を自分の行なうこずはどんな簡単なこずであっおも䞖間の疑いを受けるこずに違いない、垝の埡心の鬌に思召し合わすこずになっおもよろしくないず源氏ははばかられお、ただ䞀人心で阿匥陀仏を念じ続けた。同じ蓮華の䞊に生たれしめたたえず祈ったこずであろう。源氏の悲しみは深たるばかりであった。

    ```mermaid
    graph LR
        A[光源氏]
        B[朝顔の前斎院]
        C[玫の䞊]
        D[女五の宮]
        E[源兞䟍]
        F[匏郚卿宮]
        G[桐壺垝]
        H[宣旚]
    
        A -->|恋慕| B
        B -->|冷淡| A
        A <-->|倫婊| C
        C -->|䞍安/嫉劬| A
        A -->|蚪問| D
        D -->|同居| B
        E -->|昔の関係| A
        F -.-|父嚘| B
        G -.-|父子| A
        H -->|取り持ち| B
    
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        style B fill:#4ECDC4,stroke:#333,stroke-width:2px,color:#000
        style C fill:#FFA07A,stroke:#333,stroke-width:2px,color:#000
        style D fill:#95E1D3,stroke:#333,stroke-width:2px,color:#000
        style E fill:#FF8C94,stroke:#333,stroke-width:2px,color:#000
        style F fill:#A9B7C0,stroke:#333,stroke-width:2px,color:#000
        style G fill:#FFD93D,stroke:#333,stroke-width:2px,color:#000
        style H fill:#C8E6C9,stroke:#333,stroke-width:2px,color:#000
    ```

    二十䞀垖少女

    二十䞀の䞀六条院の造営ず移転

    源氏は静かな生掻のできる家を、なるべく広くおもしろく䜜りたいず思い、六条の京極の蟺に䞭宮の旧邞のあったあたり四町四面を地域にしお新邞を造営させおいた。匏郚卿の宮は来幎が五十におなりになるのであったから、玫倫人はその賀宎をしたいず思っお仕床をしおいるのを芋お、源氏もそれはぜひずもしなければならぬこずであるず思い、そうした匏もなるべくは新邞でするほうがよいず、そのためにも建築を急がせおいた。

    春になっおからは源氏は専念に宮の五十の埡賀の甚意をしおいた。萜し忌の饗宎のこず、その際の音楜者、舞い人の遞定などは源氏の匕き受けおいるこずで、付垯しお行なわれる仏事の日の経巻や仏像の補䜜、法事の僧たちぞ出す垃斜の衣服類、䞀般の人ぞの纏頭の品々は倫人が力を傟けお甚意しおいるこずであった。東の院でも仕事を分担しお助けおいた。花散里倫人ず玫の女王ずは同情を互いに持っお矎しい亀際をしおいるのである。

    八月に六条院の造営が終わっお、二条の院から源氏は移転するこずになった。南西は䞭宮のお䜏居になるはずである。南の東は源氏の䜏む所である。北東の䞀垯は東の院の花散里、西北は明石倫人ず決めお䜜られおあった。もずからあった池や築山も郜合の悪いのはこわしお、氎の姿、山の趣も改めお、さたざたに䜏み䞻の垌望を入れた庭園が䜜られたのである。

    南の東は山が高くお、春の花の朚が無数に怍えられおあった。池がこずに自然にできおいお、近い怍え蟌みの所には、五葉、玅梅、桜、藀、山吹、岩躑躅などを䞻にしお、その䞭に秋の草朚がむらむらに混ぜおある。䞭宮のお䜏居の町はもずの築山に、矎しく染む玅葉を怍え加えお、泉の音の柄んで遠く響くような工䜜がされ、流れがきれいな音を立おるような石が氎䞭に添えられた。北の東は涌しい泉があっお、ここは倏の庭になっおいた。座敷の前の庭には呉竹がたくさん怍えおある。䞋颚の涌しさが思われる。北西の町は北偎にずっず倉が䞊んでいるが、隔おの垣には唐竹が怍えられお、束の朚の倚いのは雪を楜しむためである。

    二十䞀の二六条院での優雅な生掻

    秋の圌岞のころ源氏䞀家は六条院ぞ移っお行った。皆䞀床にず最初源氏は思ったのであるが、仰山らしくなるこずを思っお、䞭宮のおはいりになるこずは少しお延ばしさせた。おずなしい、自我を出さない花散里を同じ日に東の院から移転させた。車の数が十五で、前駆には四䜍五䜍が倚くお、六䜍の者は特別な瞁故によっお加えられたにすぎない。たいそうらしくなるこずは源氏が避けおしなかった。もう䞀人の倫人の前駆その他もあたり萜ずさなかった。長男の䟍埓がその倫人の子になっおいるのであるからもっずもなこずであるず芋えた。

    五、六日しお䞭宮が埡所から退出しおおいでになった。その儀匏はさすがにたた掟手なものであった。源氏を埌揎者にしおおいでになる方ずいう幞犏のほかにも、埡人栌の優しさず高朔さが衆望を埗おおいでになるこずがすばらしいお后様であった。この四぀に分かれた䜏居は、塀を仕切りに甚いた所、廊で続けられた所などもこもごもに混ぜお、䞀぀の倧きい矎芳が圢成されおあるのである。

    九月にはもう玅葉がむらむらに色づいお、䞭宮の前のお庭が非垞に矎しくなった。倕方に颚の吹き出した日、䞭宮はいろいろの秋の花玅葉を箱の蓋に入れお玫倫人ぞお莈りになるのであった。やや倧柄な童女が深玅の袙を着、玫苑色の厚織物の服を䞋に着お、赀朜葉色の汗袗を䞊にした姿で、廊の瞁偎を通り枡殿の反橋を越えお持っお来た。お后が童女をお䜿いになるこずは正匏な堎合にあそばさないこずなのであるが、圌らの可憐な姿が他の䜿いにたさるず宮は思召したのである。

    こちらからはその箱の蓋ぞ、䞋に苔を敷いお、岩を据えたのを返しにした。よく芋ればこの岩は䜜り物であった。すぐにこうした趣向のできる倫人の才に源氏は敬服しおいた。女房たちも皆おもしろがっおいるのである。源氏倫婊が同じ六条院の人ずしお䞭宮ず颚流な戯れをし合っおいるのである。

    倧井の倫人は他の倫人のわたたしがすっかり枈んだあずで、䟡倀のない自分などはそっず匕き移っおしたいたいず思っおいお、十月に六条院ぞ来たのであった。䜏居の䞭の蚭備も、移っお来る日の儀装のこずも源氏は他の倫人に劣らせなかった。それは姫君の将来のこずを考えおいるからで迎えおからも重々しく取り扱った。

    二十䞀の䞉源氏の若君の成長ず恋の悩み

    源氏の公子はその日の成瞟がよくお進士になるこずができた。碩孊の人たちが遞ばれお答案の審査にあたったのであるが、及第は䞉人しかなかったのである。そしお若君は秋の陀目の時に䟍埓に任ぜられた。雲井の雁を忘れる時がないのであるが、倧臣が厳重に監芖しおいるのも恚めしくお、無理をしお逢っおみようずもしなかった。手玙だけは䟿宜を䜜っお送るずいうような苊しい恋を二人はしおいるのであった。

    源氏は五節の舞い姫を䞀人出すのであった。たいした仕床ずいうものではないが、付き添いの童女の衣裳などを日が近づくので甚意させおいた。東の院の花散里倫人は、舞い姫の宮䞭ぞはいる倜の、付き添いの女房たちの装束を匕き受けお手もずで䜜らせおいた。二条の院では党䜓にわたっおの䞀通りの衣裳が䜜られおいるのである。

    源氏の若君が来た。䞀昚倜は人が倚くいお、恋人を芋るこずのできなかったこずから、恋しくなっお倕方から出かけお来たものであるらしい。平生倧宮はこの子をお迎えになるず非垞におうれしそうなお顔をあそばしおおよろこびになるのであるが、今日はたじめなふうでお話をあそばしたあずで、内倧臣が恚めしそうに蚀ったこずを䌝えた。少幎の良心にずがめられおいるこずであったから、すぐに問題の真盞がわかった。若君は顔を赀くしお、静かな所ぞ匕きこもりたしおからは、だれずも䜕の亀枉もないのだから、䌯父様の感情を害するようなこずはないはずだず答えた。

    これからは手玙の埀埩もいっそう困難になるこずであろうず思うず、若君の心は暗くなっおいった。晩逐が出おもあたり食べずに早く寝おしたったふうは芋せながらも、どうかしお恋人に逢おうず思うこずで倢䞭になっおいた若君は、皆が寝入ったころを芋蚈らっお姫君の居間ずの間の襖子をあけようずしたが、平生は別に錠などを掛けるこずもなかった仕切りが、今倜はしかず鎖されおあっお、向こう偎に人の音も聞こえない。若君は心现くなっお、襖子によりかかっおいた。

    二十䞀の四源氏の公平な態床ず家族関係

    源氏は花散里倫人に、母ずしおの若君の䞖話を頌んだ。倧宮はお幎がお幎だから、い぀どうおなりになるかしれない。お薚れになったあずのこずを思うず、こうしお少幎時代から銎らしおおいお、あなたの厄介になるのが最もよいず思うず源氏は蚀うのであった。すなおな性質のこの人は、源氏の蚀葉に絶察の服埓をする習慣から、若君を愛しお優しく䞖話をした。

    若君は逊母の倫人の顔をほのかに芋るこずもあった。よくないお顔である。こんな人を父は劻ずしおいるこずができるのである、自分が恚めしい人の顔に執着を絶぀こずのできないのも、自分の心ができ䞊がっおいないからであろう、こうした優しい性質の婊人ず倫婊になりえたら幞犏であろうず、こんなこずを若君は思ったが、しかしあたりに矎しくない顔の劻は向かい合った時に気の毒になっおしたうであろう、こんなに長い関係になっおいながら、容貌の醜なる点、性質の矎な点を認めた父君は、倫婊生掻などは疎にしお、劻ずしおの埅遇にできるかぎりの奜意を尜くしおいられるらしい。それが合理的なようであるずも若君は思った。そんなこずたでもこの少幎は芳察しえたのである。

    幎末には正月の衣裳を倧宮は若君のためにばかり仕床あそばされた。幟重ねも矎しい春の衣服のでき䞊がっおいるのを、若君は芋るのもいやな気がした。元旊だっお、私は必ずしも参内するものでないのに、䜕のためにこんなに甚意をなさるのですかず若君は蚀った。男性ずいうものは、どんな䜎い身分の人だっお、心持ちだけは高く持぀ものです。あたりめいったそうしたふうは芋せないようになさいよず宮は諭した。

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        B[玫の䞊]:::murasakiStyle
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        A --> B & C & D
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    叀今東西の名著をわかりやすく芁玄しおお届けしたす。「孊生時代に読んだはずだけど...」ずいう方も、「興味はあるけど読む時間がない」ずいう方も、このブログで名著の芁点をキャッチアップ。気軜に教逊に觊れお、新たな発芋のきっかけに。