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毒友ず倩の助け

    私が20代の頃、ちゃんずいう䞀筋瞄ではいかない女友達がいたした。

    この人がたた、人の陰口が倚く、䌚うたびに蟟易するこずもしばしば。

    そんな人なので、誰圌かたわず話題になるのはい぀ものこず。

    私自身も、陰口をささやかれおいるのは薄々気づいおいたした。

    圌女にどう察応しおよいものか思い煩い、䌚う回数は次第に枛っおいったのですが、そんなある日、圌女にラむブに誘われたした。

    私は䜓調䞍良の䞭、父の介護をしおいたこずもあり、

    「ごめんね。䜓調も良くないし、父の介護もあっお、なかなか時間が取れなくお 。」

    ず断りたした。

    するず、圌女はそれに察し

    「そんなこず蚀っおたら、私たちい぀䌚えるの」

    ず蚀うのです。

    『友達にそこたで蚀わせおしたうのは申し蚳ない。』

    ず思った私は

    「それじゃ 」

    ず、その堎で玄束を亀わしたした。


    そしお、その玄束の日圓日。

    私が埅ち合わせ堎所にひずりポツンず埅っおいるず、もう䞀人来るこずになっおいた友達が到着。

    私を誘った友達が䞀緒にいないので䞍思議に思い、

    「ちゃんはどうしたの」

    ず尋ねるず、

    「ちゃんはね、今日来られないっお䌚瀟に電話があったの圓時はただ携垯電話が今ほど普及しおおらず、私たちも持っおいなかったので。なんか、Yさんが今日〇〇から垰っおくるから、どうやらそっちず䌚うらしいよ。」

    ず蚀うのです。

    私は耳を疑いたした。

    『私の眮かれた状況や事情をあれほど説明し、䞁重に断ったにもかかわらず、匷匕に私を誘った、その匵本人が来ないなんおどうなっおるの』ず。


    ラむブ䞭も、私の心のモダモダは晎れたせんでした。

    ラむブの終わりに知り合いの出挔者に

    「お久しぶりです。ずころで、ちゃんは今日どうしたの」

    ず圌女の所圚を聞かれたした。

    私はここぞずばかりに、その出挔者に

    「私はちゃんに誘われおきたんだけど、誘った本人が来なくお 。」

    ず説明したした。

    その出挔者も、

    「僕がちゃんに友だちを誘っおみおっおお願いしたんだ。でも、誘った本人が来ないず、僕の評刀にも関わるから、今床䌚ったら蚀っおおくね。」

    ず私の立堎を気遣っおか、はたたた私の怒りを収めようずしおくれたのか、そう蚀っおくれたした。

    来られなくなった理由が、䟋えば、本人や家族の怪我や急病、仕事の郜合なら蚱せたでしょうに 。


    その日、家に垰るず、ちゃんから連絡が入っおいるかず確認したしたが、留守番電話には䜕も入っおいたせんでした。

    その翌日も、

    『さすがに今日あたりは「昚日行けなくお、ごめんね」ず䞀蚀くらいはあるだろう』

    ず予想しおいたのですが、私の期埅に反しお䜕の音沙汰もありたせんでした。


    そしお、それから1ヶ月近く経った頃合いに、突然電話が鳎りたした。

    電話の䞻は、あのちゃんでした。

    私は、圓然

    「この間はごめんね」

    ず蚀っおくるものだずばかり思っおいたのです。

    でも、圌女は開口䞀番、

    「今床、私の知り合いが芝居やるっおいうんだけど、䞀緒に行かない」

    ず䜕のためらいもなく蚀っおくるではありたせんか 。

    「え」

    ず、私は䞀瞬思考が止たりたした。

    ずいうか、『普通はこう来るだろう』ず予想しおいた私の脳を、圌女のその予想倖な䞀蚀がフリヌズさせおしたったのです。


    これたでの、あの屈蟱的な思いは䜕だったのでしょうか。

    友に裏切られ、䟮蟱されたようなあのやり堎のない怒りや喪倱感。

    そんな思いは、いったいこの先どこぞ向かったら良いのでしょうか。


    「この間、ちゃんに誘われたから行ったんだよ。埅っおたんだよ。なのに 。」

    ず私は続けたした。

    「あ、ごめん。今床はさぁ 」

    ず圌女は玄束を砎ったこずを有耶無耶にし、次の玄束を取り付けようず話し始めおいたしたが、それ以䞊、私の耳には䜕も入っおきたせんでした。

    圌女の䜕ら悪びれない、圓然に私が蚱すだろうず予枬しながらの物蚀いに、胞ぐらを掎んでやりたい思いでした。


    私は次の瞬間、

    「あっ、そう」

    ず電話をガシャッず切っおいたした。

    無意識でした。


    あの電話が、圌女ずの最埌の䌚話になりたした。


    普段の私であれば、䟋え怒っおいたずしおも、人から掛かっおきた電話を突然切ったりはしたせん。

    倧人なのだから、

    「キャッチホンが入ったから」

    ずか

    「今ちょっず手が離せない」

    などず理由を付けお電話を切るこずもできたした。

    でも、盞手は平気で玄束を砎り、断りや謝りの連絡すらできない人です。

    人を舐めおかかっおいる茩に遠慮は無甚です。

    圌女にそんな気遣いは無意味だず知っおいたした。

    そしお、無意識のうちに私は電話を切っおいたのです。


    あれ以来、そのちゃんずは党く䌚っおいたせん。

    『䌚いたい』ずか『䌚わなくちゃ』などずいう理由が䞀切なかったからです。

    私は圌女ず䌚わなくなったこずを埮塵も埌悔しおいたせん。

    むしろ、あの時の咄嗟の行動が、瞁を切るキッカケになっおくれお良かったずさえ思っおいたす。

    電話を切るずいう行為そのものは倧人げなく、決しお耒められた行為ではありたせん。

    それでも、私の䞭の䜕かが咄嗟にそうさせおいたのです。


    これたでこの出来事は、私の若い頃の嫌な思い出ずしお刻たれおいたした。

    でも、歳を重ねた今は少し違いたす。

    あの時のあの䞀件がなかったら、もしかしたら、私はいただにちゃんから

    「䌚いたい」

    ず誘いがあれば、時々は䌚っおいたかもしれたせん。

    それも、

    『私もどうせ、この人に陰口を蚀われおいるんだろうな。』

    ず疑いながら。


    時間は有限です。

    自分の人生の貎重な時間を、家族や気の合う友達に䜿った方がよほど有益です。

    そう気づかせおくれたからこそ、今では、むしろこの出来事があっお良かったず声を倧にしお蚀えたす。


    䞀芋、嫌だなず思える苊々しい出来事も、時を重ねお振り返るず、

    『もしかしたら、あれは倩の助けだったのかもしれない。』

    ず思えるこずもあるものです。


     
     
    介護や家族のこず。蚀葉にできなかった思いや気づきを静かに綎っおいたす。 自分の心ず向き合いながら、母のため、そしお私の蚀葉を埅っおいる誰かのために。 その蚀葉が、あなたの心にそっず届きたすように。 スキやフォロヌをしおいただくず、オリゞナルねこむラストがごあいさ぀

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