メインコンテンツへスキップ
見出し画像

起業を記念した「デザインコトはじめまして」展に関して

     起業という節目にあたって、私にとってきっても切り離せないアートとの繋がりについて書きたいと思います。私は藝大デザイン科の大学院を2017年に修了、2014年に芸術学科を卒業しています。藝大生活の中で作品を作る、発表するということはできていました。

    ーー展示を行って見にきてくれる人はいる。
    ーーけれど、作品を買ってくれる人はいない。
    ーー場所代、制作費、パーティをするならその費用がかかってくる。

    展示をすればするだけ、作品を作るなら作るだけお金がかかる。制作をすればすすほど赤字が膨らんでいく。

     藝大という世の中では一流と思われている場であってもアートで生きていくことは本当に難しいです。他で稼ぐしかないと思い、アートをこれから先も作り続けるような気力もなく、デザイナーとして就職しました。その時やりきったと思ってたけど、心のどこかでは心残りがぬぐいされなかった。
     文章を書き連ねて作品を作りながら、年1回程度細々とグループ展で展示をするということを繰り返していました。
    それで満足できたかといえばそうではありません。

     少し時間が経った今振り返れば、この問題は作家個人の問題というよりも、日本のアートという場がアートを買うものではなく、見るものとして扱っているという状況があるからではないかと考えました。
     私自身にどれだけ力があるかといえば微々たるものです。デザイナーディレクターとしてキャリアは積んできました。けれど、卒業してから作家として精力的に活動できたわけではないし、自分の作品にどれだけ魅力があるのか自信が持てないネガティブになることもあります。

    そんな迷いの中で、去年の3月に退官する先生に会いに行った時、

    「過去と美術業界が変わってしまっている。卒業してから作家活動を続けるか狭間にいる人たちがいる。アーティストと社会を繋ぐ役割をやってほしい。その役割は芸術学科の人として求めらている。」と言われ、会社を続けるかも含めて本当に深く悩んで体調を崩しました。
     ここで一歩踏み出せないと変われないと思い、私は会社を作ることに決め、元いたデジタル系の広告代理店辞めました。その選択を正しかったと言わせるのは自分の今後の振る舞いにかかっていると思います。

     起業するにあたって、自分が逃げてきた美術というものにもう一度向き合いたいと思い、展示することに決めました。
     アートをもっと日常の中にあるものにしたいと思い、作品をただ展示するだけでなく、アイドルみたいなトレカなどのグッズやお子様も参加できるワークショップなど様々なコンテンツも用意しました。私がどういう思いで起業したのか、何を今後やっていきたいのかということも展示の中に入れています。

     経営者としてデザイナーとして今まで以上の責任とハードワークが待っています。
    去年適応障害と診断されてしまった身なので、体に気をつけながら、精一杯頑張ります。


    ◾️デザインコトはじめまして展

    2025年1月の会社の設立を記念して同級生でもある山田勇魚くんと一緒に展示を行います。ワークショップ、パーティやグッズ(トレカ、ポストカード、ギフトカード、本)を通じてみなさまがアートに親しんでいただける場にしたいと考えています。
    藝大から徒歩15分程度の場所なので、卒展(〜2/1まで)と合わせて来ていただけたら嬉しいです。

    ◾️出品作家
    吉田佳寿美・山田勇魚
    https://yamadaisana.com

    ◾️開催時間
    1/31(金) 11:00〜19:00
    2/1 (土) 11:00〜18:15/18:30〜設立お祝い会パーティ2/2(日) 11:00〜17:00ワークショップ:2/1 (土)12:00〜15:00(1時間ごと10名さまずつ)

    ◾️場所
    ギャラリーTEN
    住所:東京都台東区谷中2-4-2

    ◾️ワークショップ
    2/1 (土)12:00〜15:00(1時間ごと10名さまずつ)

    チケットURL:https://passmarket.yahoo.co.jp/.../detail/02hqh75uq1541.html

    ◾️展示URL

    http://galleryten.org/ten/?p=11641


    協力してくださる皆様の協力のもとで、今回の展示を皮切りにアーティストをはじめとしたクリエイターが活躍できる場やプラットフォームを作っていきたいます。どうか応援いただけるとうれしいです。
    よろしくお願いいたします。

     
     
     
    東京藝術大学美術学部芸術学科卒業、修士課程デザイン専攻修了。 大手IT企業と広告代理店を経て2025年1月に起業し、作品製作を続けながらキャリアに関する仕事をしています。。

    あなたへのおすすめ