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エッセイ | 談談電車

    今日は土曜日、空いている時間を選び電車に乗ると違和感を感じた。

    目の前の席と隣の席がばあちゃんで埋まっている。多分何かの団体なのだろう。服装的に登山ではなさそうだが、みんな柄物を着ていた。少しお上品な雰囲気もあるばあちゃんたちだった。

    普段は他人感の強い電車が、ばあちゃんたちの会話で賑やかになる。他の座席は各々の空間で区切られているのに、ばあちゃんたちが座っている2列は「ばあちゃん」という世界で包まれていた。そのギャップに興味が湧いたのだと思う。

    しかも、ばあちゃんたちはそういうワークをしているのかな?というくらい揃いに揃って二人組で談笑している。しかもひたすらに喋り続ける。最初は耳栓をして本を読んでいた私だったが、目の前のばあちゃんたちの空気感に呑まれ、このばあちゃんたちが何者なのか気になり始めてしまい、耳栓を外し観察を始めた。

    普段なら電車のガタンゴトンという音が響き渡る空間が、今日は談談とした言葉が耳に残る。

    しばらくばあちゃんたちを眺めていたが、なんの話をていたのかは聞き取れなかった。ばあちゃんたちは何をそんなに話し続けているんだろう。表情的に楽しい話はしていそうだったが。一緒に喋ったら帰り際に飴ちゃんとかお煎餅をくれそうなばあちゃんたちだった。

    降りた駅も同じだったが、ばあちゃんたちが何者だったのかは結局わからなかった。さっきのばあちゃんたちがいる電車だったら、イヤホンもせず、本も読まず、携帯もいじらず、その空間を眺めながら乗るのもいいなと感じたのだった。

     
     
    ふと ともった こと の きろく。 じっくり みつめたことや こころのゆれを ことばにしています。 すきなことは かくこと そらを みること。

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