
行きと帰り、それ即ち-往復-
一人暮らしを始めて早4年。
えっ!もう4年!?
というくらいには日々をおぼろげに生きてしまった。
そのおぼろげのおこぼれとして、
まだ家周辺がトレジャーマップ。
自転車であまり行かない方向へ駆ける。
世界がグンと広がる。人生観が変わる。
即ち、私の家はインドに囲まれている。
近くを流れる神田川だって、
なんだかガンジス川の親戚っぽいネーミングだし。
昔ながらの精肉店、紙パックのみ自販機、
古びた電気屋、カーテンのないベンチャー企業。
Tiktokとかインスタで見たら、
ギリ飛ばすレベルの風景。
ただ、いざ現実にどーんと現れると、
ぐんと見入ってしまう。
ここまでは調子が良いのだが、
調子が悪いのは帰り道だ。
4速が4速じゃなくなる。
全てを知ってしまっている。
つまらない。歌詞がやたら聞こえてくる。
てかさっきもこれ流れてたっけ?
旅行にしろ、
楽しくてワクワクするのは行きな気がする。
初めて泊まるホテルや旅館って、
なんであんなに変な場所にあるのだろうか。
それだけで旅行の質が上がっている気がする。
ただ、帰りは「あー、はいはい。そんな感じよね」と、
この道30年の職人気質マインドで
帰路を急いでしまう。
もしかしてこれは、人生にも言えるのでは?
人生がもし1本道で、
折り返し地点に到達してしまったら?
まずい、休日にこんなことを考えるのは辞めにしたい。
ていうか休日だからこんなことを考えるのか。
とりあえず新卒は新卒らしく、
電話に怯えながら出て、
ミスが発生してもとりあえずアタフタして、
心の底では他人事、
ってな感じで生きていきやしょう。
あーあ、
人生はきっとバイパスだらけであってほしいな。