
今日の一枚〜ピカソ『ダイヤモンドの月』
アニメ・ソングやイメージ・アルバムに対して、否定的に捉えたり、そこまでいかなくてもよくない印象を持っている人は少なくないんですよね。
ちなみに私は堀江美都子さんの長年のファンですから、そんなにネガティブな感情は持ってないつもりですが、レコード・ジャケットが安っぽかったり、本編とはあまり関係のなさそうな主題歌にはかなりガッカリしてしまいますね。
前置きはこの辺にします。
じゃ、行ってみよー。

・ピカソ『ダイヤモンドの月』(80030-32/VAP)
ピカソといえば「めぞん一刻」を連想される方が多いはずです。それは間違いなく。
彼らの知名度を上げて、活動を継続させているのは「めぞん一刻」効果だと思っています。
でも、「めぞん一刻」のテーマ曲を担当したことで、優れたアルバムを制作し続けても正当に評価されていないとも思うわけですよ。
銀座のアップル・ストアでのライヴに参加していた時、前の方で観ていたら、私の前の席で寝ている人がいて、なんだコイツ?と不快な気分になったんですが、終盤で「めぞん一刻」の主題歌を演奏した時だけ目を輝かせていたんですねー。
ものすごくガッカリしましたよ。明らかにメンバーの方々から見える場所でそんな反応するのかと悲しくなった私です。
脇道にそれてしまって申し訳ない。
このアルバムについてのツイートが昨日いいねされていて、昨夜久々に聴いてみたわけです。
クレジットを確認しながら聴いていたら、やっぱり大好きなアルバムなんですよね。
全曲の歌詞は森雪之丞さん、作曲と編曲はピカソです。
森雪之丞さんの著作で、ピカソについて触れられていて、メンバーの森英治さんが雪之丞さんの弟であると書いてありました。
プロデュースはピカソで、コ・プロデュースは吉田政美(正美)さん。
吉田さんはグレープ(さだまさしさんと吉田さんのグループ)の解散後、ソロ活動などを経てVAPの仕事をしていまして、ピカソのファースト・アルバムも担当してます。
このアルバムに参加した顔ぶれはギターにバービーボーイズのいまみちともたかさんと加藤博之さん。
いまみちさんはバービーボーイズとピカソが同じ事務所だったからの参加と推測されますし、加藤さんはピカソとは一番長い付き合いのギタリストです。
ドラムスは友田真吾さん、リアル・フィッシュやShi-Shonenに泉谷しげるさんのサポートなど、参加していたバンドやプロジェクトが一段落した時期ですね。
友田さんはベースの東純二さんと火の宮(というバンド名)に参加していましたから、その縁で参加したのではないでしょうか。
同じくドラムスの三科勝さんはヴァージンVSの後期のドラマーでしたから、キティとの関係からの起用でしょうね。
ピアノの遠藤誠一さんは伊藤銀次さんのツアーに森英治さんが参加していた時期に、遠藤さんも参加していました。
森さんがシンセサイザーをプレイして、遠藤さんはピアノという振り分けでしょうから、遠藤さんの持ち味が出ていますね。
コーラスには大山潤子さん、ピカソの作詞を多く手がけられてますが、スマートルッキンというバンドではヴォーカルでした。
ちなみにスマートルッキンもキティレコードから作品をリリースしていました。
CINDYさんは確かキティレコードからレコードを出していた記憶がありますから、その辺の経緯での参加だと推測します。
石川セリさんはソロ・シンガーとして活躍された方なんですが、このアルバムのリリース時期には目立った活動をしていない時期なんですよね。
かしぶち哲郎さんのコンサートに飛び入りした程度だったはずです。
育児時期かな?
石川セリさんのファンですから、なぜ参加したのか知りたいところです。
パーカッションの木村誠さんはムーンライダーズのライヴのサポートやスタジオ・セッション・ミュージシャンを経て、ARBのサポートをしていた時期のはずです。
ソプラノ・サックスの(ダディ)柴田光久さんは佐野元春さんのバンド、ハートランド〜東京BE-BOPのメンバーだった時期で、伊藤銀次さんのツアーにも参加していた縁のはずです。
ちなみに伊藤銀次さんは銀座アップル・ストアでのライヴにいらしていて、ピカソの方々との再会を果たしています。
辻畑鉄也さんのヴォーカルも含めて、個人的にはこのアルバムがピカソで一番好きですね。
トータル・アルバムとしての完成度の高さや参加メンバーを絞ったことによっての熟練ぶりがその理由です。
人脈的にもこうして長々と書ける位に興味深くなっていますし。
紙ジャケット、リマスタリングで聴いてみたい一枚ですね。
ジャケットも素敵です。
最後にピカソには熱心なファンの方々がいて、その熱意に心打たれることが多いここ数年です。いつもありがとう。
ではまたー。