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大好きなスピッツのアルバムの好き度合いランキングを作ってみた(後編)

     どうも、しおえです。
     スピッツのアルバムランキングの後編、やります。前回と同じく言いますが「個人的に好きなアルバムのランキング」です、要は好き嫌い、無意識に行われていた順位付けの言語化が目的です。皆さんの意見はそれはそれで尊重されるべきだと思っています。
     今回は8位から1位、本当に好きなスピッツのアルバム達、最早スピッツに限らず全てのアーティストのアルバムの中でも屈指レベルで好きな作品群を語っていこうと思います。それでは。

    前半はこれ↑


    8位:さざなみCD

     「スーベニア」が持っていた雰囲気を持ちつつも一気に00年代後期〜10年代らしいスピッツの雰囲気に変わったのがこのアルバム、2007年リリースの12枚目「さざなみCD」です。LP版では名前がちゃんと「さざなみLP」になっています、なんかよい。
     さざなみ、とついているだけあって海辺っぽいどこか夏っぽさみたいな爽快さを持っている楽曲が多いです。代表的な例だと「桃」とか「群青」とか表題曲の「漣」とかですね。ギターのフレーズも結構爽やかで洗練された、なんか海の表面が反射する陽光のようなキラキラした感じがして非常に好きです。
     歌詞は「スーベニア」から引き継いだ感じで今のスピッツらしい詩的かつわかりやすい感じですね、今時の歌詞らしい、「言葉の置き方で表現」より「発想で表現」してるみたいな。自分で思いついたこの表現良いな......。さておきそういった点でもかなり今からスピッツ入る人でも聴きやすいアルバムかもですね。
     個人的にお薦めしたいのは「P」ですね。あの「とげまる」に収録された「新月」みたいなノリで、アルバムの全体を遠くから見ると浮いているけど通しで聴くと素晴らしいアクセントになっている楽曲です。物悲しいけど切なくて優しく心の中に広がっていく曲で非常に好きですね。
     「P」の他にも「僕のギター」「砂漠の花」などこのアルバム、意外と爽やか明るい一辺倒じゃなかったりします。とはいえやっぱり上記の夏っぽい曲群のクオリティは素晴らしいものがあるのでああ言う曲を夏の明るい時間に聴いて、日が暮れてきたり海からの帰りとかに「P」や「砂漠の花」が上手に刺さると素晴らしいかもですね。いつ通しで聴いてもいい感じだけど、あえてタイミングや曲順を選ぼうとすると聞き手の技術が試されるアルバム、と言うことで。


    7位:スピッツ

     ギリギリまで迷って7位に入れたのはスピッツの記念すべきファーストアルバム、1991年3月25日発売の「スピッツ」です。スピッツは初手にセルフタイトルを切るタイプのバンドでしたね()
     このアルバムは曲調は初期衝動が詰め込まれた勢いのある楽曲が多いのが特徴で、まだまだパンキッシュな楽曲を多くやっていたデビュー前のスタイルを引きずっている草野マサムネさんのボーカルとも噛み合いが非常に良く聴いてて楽しい楽曲が多いです。代表的な例で言うと「海とピンク」や「五千光年の夢」、「テレビ」などですね。しかしそういったスタイルでもやはり天性の声質の綺麗さ、伸びやかさがあって素敵なJ-POPとしてまとまってるという。スピッツは楽器のプレイヤーのスキルが非常に高いけど軸にあるのはやはり草野さんのボーカルだと思い知らされる、そういった印象をファーストから植え付けてきますね。
     そしてその草野さんのボーカルを乗せる歌詞はどれもこれも独創的な発想でダークな雰囲気を醸し出しているものばかり。初期のスピッツは「歌詞のテーマは死とセックスだけ」なんて言ってましたが正にそう言った感じで、「ビー玉」のような直接的表現やや控えめだけど不穏さで言えば露骨すぎるほど露骨な楽曲や、おそらくそういう行為、そしてその結果起こってしまった事態について書かれている(だろうと私は感じる)「うめぼし」などがありますね。こういう部分はスピッツのキャリアが続くにつれだいぶマイルドになっていくので、この歌詞の空気感は本当に「スピッツ」、このアルバムでしか味わえないと思います。
     おすすめ曲は「月に帰る」、作曲は珍しくギターの三輪テツヤさんが担当しています、インストは結構担当しがちなんですけど歌詞付きの曲だとやや珍しげ、私は結構彼の作る曲も好きです。
     歌詞は抽象的ですが恐らく死について描かれているものだと思われています。スピッツの歌詞に丸いものはしばしば現れますが、丸は永遠、つまり死のメタファーであるという説ですね。今回の場合それが月であると言うわけです。ギターもメロディも初期のスピッツらしくないオシャレさみたいなものを感じます。
     このアルバムはエネルギッシュだけど歌詞のアーティスティックな部分もあるので、面白い音楽を聴きたい時に腰を据えて聴くのがお勧めです。


    6位:スーベニア


     今のスピッツを形作ったアルバムと言ってもいい2005年発売、11枚目のアルバムである「スーベニア」。
     個人的にはピアノやストリングスが入ったり、ロックだけど甘めの雰囲気を持った「恋のはじまり」や「ありふれた人生」みたいな楽曲が好きなんですけど、同じだけ「ほのほ」「ワタリ」みたいな疾走感あるストレートなロックも多く入っています。中には「ナンプラー日和」や「優しくなりたいな」みたいなギターが主軸じゃない音楽も入ってており、かなり挑戦的です。
     またボーカルとしては草野さんの声質というか歌い方がかなり今現在のそれに近づいてきている気がします。昔の何の不純物もない、ある種無機質とも言えるボーカルよりは優しさ、安心感を抱いたようなボーカルで私はこの声も大好きですね。
     兎に角こんな感じでアルバムを通して全体的に曲のクオリティは高くて尚且つバラエティに富んでる、しかし統一感もある。スピッツのアルバムというよりJ-POPのアルバムとしての完成度で言えば全ディスコグラフィーでもトップクラスだと思います。
     シングルとしては「正夢」、後にシングルカットされる「春の歌」が入っておりこちらも大名曲二つで嬉しいです。
     詩世界としても草野マサムネさんらしい暗喩もあってスピッツファンは嬉しいところですが、かなり目立つのは直接的だけどキツくない、人の心に沁みるような、草野マサムネさんの視点から出てくる独特の表現が素晴らしいと思っています。「さざなみCD」の時に話したやつですね。
     おすすめする曲は「ほのほ」、そして「ワタリ」。二つ薦めるのはこの2曲、それぞれ7曲目8曲目と連続している曲なのですが、スピッツの全曲の中でも屈指のギターリフの格好良さを持っています。ガチ最高です、オシャレでクール。
     アルバムとしては優しい感じがするのでやや日が傾きつつあるけど夕方ってほどじゃない、午後の昼下がりくらいに通しで聴いてみると沁みるかもしれませんね。


    5位:小さな生き物

     10年代のアルバムとしては1番好き、トップ5の1枚目は2013年リリースの14枚目、「小さな生き物」です。
     全体通して優しくて爽やか、でも「とげまる」よりはもっともっと切なくて叙情的な空気感があります。
     楽器もそんなにはしゃいでなくて「TRABANT」や「探検隊」みたいなエネルギッシュさはあまりない気がしますが、聴き手に対する懐の広さみたいな、ある種ちょっとした大人っぽさみたいなものがあって、アルバムの空気感は案外「スーベニア」とかの方が近いかもですね。例えるなら大人が読んでも楽しめるタイプの絵本みたいな。そう言った重たくなりすぎない、楽しまされも考えさせられもするトーンの曲たちによって構成されています。
     一方歌詞はもうちょっと内省的なものだけじゃなく広くメッセージ性のあるものがチラチラと現れてきています。ここまでくると「死とセックスだけ」とは絶対に言えないですね。表題曲「小さな生き物」や「僕はきっと旅に出る」のような曲が非常にスピッツの方向性を示す楽曲としてはかなり象徴的な感じがします。こういったものは草野マサムネさんが東日本大震災に心を痛めたりストーカー被害に悩まされていて心身をやられてしまったことなど色々な経験の影響がありそうですね。勿論今までのようなラブソングもあるんですけど矢張りそれを包む空気感には切なさ、寂しさみたいなものがあって、「スワン」とか「ランプ」とかそう言った楽曲が特徴的ですね。
     シングルA面楽曲としては「さらさら」それから一応両A面だから裏面だけど「僕はきっと旅に出る」が収録されています、事実上「さらさら」だけと言ってもいいですが両方全然違う空気を持っているすこぶる良い2曲です。
     薦めたい曲は何と言っても「ランプ」、なんて綺麗で美しいラブソングなんだろうと思います。非常に好きな歌詞ですね。一途で好きな人のために頑張っている感じが伝わってくるのが本当にいじらしくて大好きなんですよね。この歌詞書いてる頃にはアラフィフなんですけどね。
    兎に角聴き心地がいいアルバムなので10年代スピッツを聴くならこれで決まり!の名盤です、いつ聴いてもいいですが、雨の日に聴きながら読書して落ち着いてみたりする聴き方をおすすめしてみます。ぜひどうぞ。


    4位:ハチミツ

     これ一位じゃなくて大丈夫かな、個人的好みランキングだからいいよね!というわけで4位は1995年発売の6枚目のアルバム、スピッツで最も成功したアルバムの一つである「ハチミツ」です。
     正直このnoteを読んでいるほとんどの人はこのアルバムを聴いたことがあると思いますが改めて解説すると、最早このアルバムは90sJ-POPの頂点と言っても差し支えないと思います。それくらいポップでメロディアス、聴き手の受け入れ幅が兎に角広くて日本国民全員が楽しく聴けちゃう位にポップで爽やかです。しかしそれで終わらないのがスピッツ。持ち前のダークさと曲の明るさが完璧にマッチして独特の雰囲気を醸し出しています、その曲群は正に耽美的、「Y」や「愛のことば」などの楽曲を一度聞けば美しくも色々な形のトゲが心に刺さることでしょう。
     とはいえそんな深いことを考えずに楽しめる楽曲である「ハチミツ」や「グラスホッパー」「トンガリ ’95」などの明るいロックナンバーもあり、それがまたスピッツが醸し出すダークな成分との素晴らしい対比、強調に繋がっています。
     そしてそのスピッツの持つ暗さを最も目に見える、わかりやすい形で表面に出しているのが「歌詞」です。このアルバムはスピッツの作品の中でも矢張り明るい曲調と歌詞の暗さの対比が非常に素晴らしく、ポップな曲調に合わせたとは思えないようなテーマの歌詞が多いです。「愛のことば」とか「歩き出せ、クローバー」なんかは戦争についての歌詞という説が有力だったり。
     シングルとしてはあの大名曲「ロビンソン」が入っており、他には「涙がキラリ☆」というこれまたヒットしたスピッツの全盛期を飾る名曲が収録されています。正直それだけでこのアルバムには一定の商業価値が生まれてしまうほどなのですが、矢張りそれだけでは済まさない完成度がスピッツらしいですね。
     おすすめ曲は「君と暮らせたら」、サニーデイ・サービスから影響を受けた曲なのですが、アップテンポだけど切ない素敵なメロディにさらさらとしたジャングルポップっぽい煌びやかなギターが入っていて非常に美しい楽曲となっています。
     アルバムの完成度が段違いなので好きな時に聴いてください、いつ聴いてもいいですこんなアルバム、迷ったら聴け(強火オタク)


    3位:名前をつけてやる

     評論的にはこれが1番評価高いイメージがあります、3位は1991年発売、2枚目のアルバムである「名前をつけてやる」です。
     アルバム通してまだちょっとメジャーっぽくなさがあるというか、「まあこれはそんなに売れないだろうな正直......」って所感があるんですけど、それはつまり刺さる人にはこの上なく刺さるってこと、これはそういうアルバムです。スピッツのファンでこのアルバムが好きじゃない人はいないでしょうね。
     具体的に言うとUKロックから影響を受けたメロディアスでぼやけた音色のギターって感じです、正にRideとか、それからJesus and Mary Chainみたいなシューゲイザーっぽいオルタナバンドから影響を受けていそうですね。それらからインスパイアドされながらも単に洋楽の要素が入っているのではなくちゃんと己の味として昇華させた、独自の切なさというか、荒削りだけど線の細い美しさというか、そういう感じがします。表現が難しい。それからRideとかから影響を受けたややノイジーなギターだけじゃなく「あわ」とか「胸に咲いた黄色い花」みたいな、力強くはないけど歌謡的な雰囲気を持っててこれまたスピッツにしかできないであろう楽曲も好きです。
     ボーカルはかなり若い頃の可愛げある声ですね、でも前作であるファースト「スピッツ」の頃より草野さんの声はかなり落ち着きを見せています。曲も全体に勢いに任せたパンキッシュな〜みたいな曲はこのアルバムに然程多くないからそれに合わせたと言うのも勿論あると思いますが。
     そしてこのアルバムは歌詞が本当に良いです。このアルバムより歌詞がいい曲入ってるアルバムは世界に存在してるか怪しいくらい良いと思っています、正に初期スピッツと言った抽象的で考えさせられる歌詞、それが不明瞭なサウンドと噛み合って本当に独自の世界観を作り出しています、これをトップに置きたい人の気持ちも痛いほどわかる。本当にわかる。もう今から一位にしちゃおうかな。
     おすすめ曲は「プール」、シューゲイザーっぽいギターだけどトーンは明るいサウンドの上に暗喩マシマシの歌詞を乗せた蠱惑的と言ってもいい楽曲です。夏の夜の男女がベッドで営むような歌詞表現とそれとマッチする曲調で非常に完成度が高い曲となっています。
     このアルバムは深夜から夜明けくらいの時間に聴くのが1番心に沁みます、人生を「中和」するようなアルバムだと思います。寝れないまま時間が朝に近づいた時、このアルバムのことを思い出してください。


    2位:ハヤブサ

     デビューしてからのスピッツ史上最もロックでハードなアルバム、2000年発売の9枚目、「ハヤブサ」。
     このアルバムが出た時は本当に今までのリスナーは驚いたでしょうね、フェイクファーの「センチメンタル」のようなちょっとハードなロックソングは今までもあったけどその方向にまさか振り切って見せるとは、っていう。ジャケットもブラック・サバスの「Paranoid」のオマージュですからね、兎に角ハードでメタルな感じの作品です。スピッツ史上二番目、「エトランゼ」の次に短い歌詞付きの曲「今」がアルバムの1曲目として焦るように走り抜け、「このアルバムはこういうアルバムです」と言う象徴ともなっていますね。
     そして激しいだけじゃなくこのアルバム、全体的なトーンがかなり暗めです。「甘い手」とか「ハートが帰らない」みたいに露骨に雰囲気が暗く、しかし「真夜中街灯の下で咲くピンクの花」とでも言いましょうか、思わず引き込まれるメロディーの美しさがあります。
     詩世界もかなり暗くて不穏さを感じさせる歌詞の曲が多いです、「Holiday」とかはストーカーソングって言われたり「甘い手」もかなり闇深そう、そして「さらばユニヴァース」や「ハートが帰らない」みたいな切なさのようなものを感じさせる曲もあり、それらがメロディアスなのにギラついたギターと噛み合ってこれまた「耽美的」と言いますか、そんな感覚があります。
     そしてこのアルバム、兎に角構成が非常に好きなんですよね。
     先ほど説明したように「今」と言う楽曲から始まることでこのアルバムの方向性を最初に示すわけです。しかしどんどん雰囲気が暗くなっていきます。その空気を「Holiday」のようなやや軽い曲で中和、そして表題曲にしてスピッツのライブでほぼ毎回演奏される大名曲である「8823」。スチュワート・コープランド位気持ちいいドラムが聴きどころです。
     「8823」が終わるとなんと待っているのは完全インスト曲「宇宙虫」。これは三輪テツヤさん作曲なのですがややアンビエント味すらあるかなり浮いた曲、スピッツのアルバムにいつも入っているアクセント枠みたいなものですね。その後最後が「ハートが帰らない」と繋がっているためスムースに接続、そこからはやや暗いけどニュートラルな曲が続き、事実上このアルバムの一つの終わりを示すのが私が今回薦めたい「俺の赤い星」、なんとこれはスピッツの楽曲で唯一作曲がベースの田村明浩さんという......ヘヴィでギラギラした格好良い曲で最高です。
     さて、それが終わると重たい時間はここまで、今度はスピッツで最もソフトなアコースティックソング、「ジュテーム?」、歌詞は明るくないですが柔らかで心地いい曲です。そこから一気に明るいけどどこか切なさを感じさせる「アカネ」で締める......と言う。
     兎に角この緩急が素晴らしいアルバムなのでぜひ通しで聴いてほしい!このアルバムも夜聴くと非常にいいですね、「ジュテーム?」の終盤か「アカネ」くらいで日が昇り出すと最高です。
     このアルバム大好きなので今度このアルバムについてだけ喋るnoteも出そうと思いますね。


    1位:三日月ロック

     スピッツ史上最もごちゃごちゃしたアルバム、「三日月ロック」。2002年9月11日に発売した10枚目のアルバムです。
     正直最近「ハヤブサ」に対する私の熱量は凄まじいものがあったので最後まで迷いましたがやっぱり昔から愛してやまないこのアルバムを今日も1位に据え置くことにしました。正直気分次第でトップ5はかなり前後します、いつどんな順位変更が起こる可能性もあります。
     「ハヤブサ」によって既存のスピッツというものが完全に破壊されてしまった後に作られたアルバムということでかなり色々な方向に手が伸びているような感覚がして、かなりカオティックです。しかしそれらとスピッツの音楽性が噛み合うと、驚くほどアーティスティックな方面に昇華します。このアルバムはスピッツで最も実験的で挑戦的なアルバムとも言えますね。
     雰囲気もかなり曲毎に変わるのですが、シンセサイザーがゴリゴリ入ったダークだけどダンサブルな楽曲だったり、明るいけどノスタルジーを隠さないような曲だったり、一筋縄ではいかないような楽曲が多いです。そしてどれもどこか闇を抱えている、でもややポジティブな力も抱えている、本当に説明が難しい......要素が多いんですよこのアルバム、結果アルバムを包括的に説明できる適切な語彙が私にはなくて辛い。
     「夜を駆ける」とか「水色の街」みたいな不穏で物悲しい曲が入っているのに「海を見に行こう」や「けもの道」のようなかなり明るくてポジティブな楽曲もあり、「ミカンズのテーマ」とかいう日本のサージェントペパーズみたいなコンセプトの曲も入っています。本当にカオスでごちゃついてる。
     ところでこのアルバムに大きな影響を与えた出来事がリリース日の前年同日にアメリカで起こった有名なテロ事件ですね。あれの影響をもろに受けて作ったらしく、それが暗い曲も暗い一辺倒にはなっていない理由らしいです。
     とりあえず、このアルバム大好きだけど説明し切れない悲しさがあるのでこんなもんで終わります、本当に。最後におすすめ曲だけ紹介します。12曲目の「旅の途中」です。
     草野マサムネさんの著作のタイトルにもなった楽曲ですが、最後の楽曲である「けもの道」が突き抜けて明る過ぎる楽曲であることを考えると、事実上この楽曲が「ハヤブサ」で言う「俺の赤い星」のような一つの終着駅になっているような楽曲です。「旅の途中」で一つ何かが終わる。でもその後に「けもの道」がある。それが終われば次のスピッツのアルバムがある。「旅の途中」は文字通りスピッツのキャリアにおける「旅の途中」なのです。
     曲調は非常にノスタルジックでささやかにシンセが入っているけど温かく、アコースティックってほどでもないけどややフォーキーで有機的です。歌詞もなんだか過去を回想しているような、しかしそれでも前に進んでいく様子を描いた美しいものとして完成しています。
     本当に邦楽屈指の名盤として有名な作品なのですが私には説明し切れないので残念ですが解説はここで終えようと思います。もし適切な言葉が沢山思いつくようになったら「ハヤブサ」と同じく一本記事を書いてみたいですね。兎に角滅茶苦茶にいいアルバムなのでぜひ聴いてください。夕方でも夜でも聴いてください。朝はちょっと違うかも......?初見はとりあえず通しで聴いて感情をぐちゃぐちゃにされてほしい。


    締め

     いかがだったでしょうか、スピッツの魅力を正直語り切れたとは思えませんが前後編合わせて読んだ人は多分それぞれのアルバムの特徴は掴めたんじゃないかと思います。
     あくまで個人的な意見のまとめなのでそれぞれこのアルバムを聴いて思ったこと感じたことを大事にしてほしいです、そしていつか私に「このアルバムのここがいい!ここが好きだから私はこれよりこれが好きだな!」みたいな布教をしにきてください。楽しみに待っています。
     それじゃみんな、バイバイ。


    追記:ハヤブサの説明で「俺の赤い星」について「唯一作曲が田村明浩さん」って書いたんですけどインディゴ地平線の「ほうき星」もそうです。自分のリサーチが不十分でした、申し訳ありません。

     
     
    音楽が好きでnoteを書き始めました、2日に一本くらい書けたら嬉しいです

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