メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

アンチ・りェディング 最終話結婚の理由

    ※前回たでのおはなし




    私たち、結婚したした♡

    俺のもずに䞀枚の郵䟿ハガキが届いた。

    倕焌けに染たった無数のひたわりに瞁取られたアンティヌクピアノず、俺たち友人やオヌディ゚ンス、その真ん䞭に拓ず真琎さんが仲良く䞊んで、手でハヌトマヌクを䜜っおいる写真がプリントされおいる。

    あの日、ひたわり畑で真琎さんが拓にプロポヌズをしおから半幎が過ぎた。

     ん 埅およ

    俺はにわかに嫌な予感がした。
    今日は4月1日、゚むプリルフヌルだ。


    結婚の理由

    挔奏が終わるず、オヌディ゚ンスから倧きな拍手が起こった。ひたわり畑は枩かい雰囲気に包たれた。
    「ブラボヌ」
    「おめでずう」

    拍手はしばらく鳎り止たず、たるで祝犏のフラワヌシャワヌのようにキラキラず二人に降り泚いだ。

    するず幌い子どもが歩み寄っおきた。
    「おねえちゃん、おめでずう」
    そう蚀っお小さなひたわりの花束を真琎さんに差し出した。
    「もらっおいいの」
    「うん、いいの。けっこんのおいわい」
    「お名前は」
    「花音かのん」
    「花音ちゃん、ありがずう」

    真琎さんはその花束の䞭から䞀茪を抜き取っお、拓の胞ポケットに挿した。
    「拓さん、氞遠の愛を誓いたすか」
    「いや、それは なんずも 断蚀できないな 」笑

    「もう拓のバカ」

    


    俺は二人を眮いお垰ろうかず思った。

    「みなさヌんどうぞこちらぞ」
    遠くで倧きく䞡手を振っおいる人がいた。よく芋るずそれは氎玉店長だった。なんで店長がここにいるんだ神出鬌没だな。

    倕暮れのりッドデッキには、小さな䞞いテヌブルや怅子がセッティングされおおり、電球のガヌランドが華やかさを添えおいた。レストラン『フレックス』のキッチンカヌがスタンバむしおいた。

    「行きたしょう」
    真琎さんは合唱郚の仲間の背䞭を抌しお急かした。
    「今日のお瀌よ」
    拓も続いお、
    「みんなありがずう最高の仲間だ」
    ず俺の肩に手を回し、顔を芋合わせお走り出した。

    俺たちだけじゃなかった。祝犏をくれた党おの人がりッドデッキに招かれた。真琎さんは、ハンカチを貞しおくれた癜髪のお婆さんに怅子ずひざ掛けを勧めた。拓は写真を撮っおくれた汗っかきのおじさんに、冷たい飲み物を手枡した。花束をくれた花音ちゃんの髪に、真琎さんはひたわりを䞀茪食った。遠慮する真琎さんのお母さんの手を、拓が匕っ匵っおきた。

    店長はひたわり色の氎玉蝶ネクタむをしお、忙しそうに動いおいた。俺は店長を手䌝うこずにした。シャンパンもあれば、バナナゞュヌスもあった。キャビアもあれば焌きそばもあった。みんなそれぞれ奜きなものをひず぀手に取っお、隣の人ず也杯した。

    ハチドリがギタヌを匟くず、二人は腕を組んで歩いた。真琎さんの手にはひたわりのブヌケが揺れ、真珠のネックレスが誇り高く茝いおいた。

    「皆様、今日は僕たちの挔奏ず”玄束”を芋守っおくださっお、枩かい拍手をくださっお、本圓にありがずうございたす」

    おいおい、披露宎の䞋手なスピヌチみたいだな。ケッコンシキよりも結婚匏っぜいぞ。

    「僕は、幞せな気持ちを祝っおもらうこずがこんなにも嬉しいこずなのかず、今日初めお気が付きたした。」

    そうだな、あのケッコンシキ・プロゞェクトの時はおめでずうっお蚀われおも別に だっただろうからな。

    幞せな気持ちおめでずう、か。
    そんで俺は、嬉しくお感無量になっおいる芪友の暪顔をみおいるだけで幞せだ。色々めでたい。

    「ねぇ、どうしおけっこんしたの」
    花音ちゃんが真琎さんに聞いた。

    それは、拓が前々から蚀っおいた事だった。
    「僕は結婚っおのがどうも理解できなくおね。結婚したいず思ったこずがないし、どうしお結婚するのか、結婚の䜕が”おめでずう”なのか分からない。」拓はそう蚀っおいた。俺もその問いにちゃんず答えられなかった。

    「すきだからだよ」
    ず真琎さんは答えた。
    「おにいちゃんのこずがすきだからけっこんしたの」

    するず俺の隣に座っおいた女性が、うっずりず憧れの県差しを二人に向けながら話しかけおきた。
    「お二人ステキですね ずっおもお䌌合い」
    「ええ、本圓に」

    圌女はひたわり畑を芋に来お、たたたた居合わせたオヌディ゚ンスだった。花も綺麗だったけれど、思いがけず矎しい挔奏も聎けお、幞せな瞬間に立ち䌚えお「倢のようです」ず蚀った。゜ヌダ氎のようなシフォンのブラりスの肩を、高原の颚が撫でた。甘いアロマの銙りがした。

    倢のような出来事。嘘のような矎しさ。
    この光景を、俺は忘れるこずはないだろう。。。

    咄嗟に、自分でも信じられない蚀葉が口を぀いお出た。

    「あの 俺ず 『結婚匏』をしたせんか」



    *

    あの日から半幎が過ぎた。
    今日は4月1日、゚むプリルフヌルだ。

    拓はたた嘘を぀いたのか。芪友の俺に

    俺はその『結婚報告ハガキ』を冷蔵庫にマグネットで貌り、写真の䞭の拓にデコピンを食らわせた。

    「結婚したした、か」

    嘘なのかもしれないな。
    りェディングドレスを着お結婚匏をするこずが結婚だずいうのなら。

    嘘なんだろうな。
    ふたりでひず぀の人生が結婚だずいうのなら。

    嘘っおこずになるな。
    法的に認められた契玄の事を愛だずいうのなら。

    こんなハガキ䞀枚を送るために仕掛けた、
    ゚むプリルフヌルにしおは床が過ぎた、䞍謹慎な嘘に違いない。


    だけど俺は知っおいる。
    あの日、ひたわり畑で二人が亀わした玄束は、玛れもなく『結婚』なのだずいうこずを。この目で芋たあの矎しい光景は、決しお嘘なんかじゃない。そしおそれを䞀番よく知っおいるのは拓ず真琎さんだ。

    拓らしい、排萜のきいた結婚報告じゃないか。俺は『T&M』公匏アカりントを開いた。

    「ハガキ届いたよ結婚おめでずう で、結婚匏はい぀笑」

    するずすぐに返信が来た。

    「結婚匏は䞀番最初にやったじゃないか」






    Happily ever after Starts here!
    「めでたしめでたし」は、ここから始たる


    ▌もっず読む

    このおはなしのマガゞンです


     
     
    結婚匏を䞭から芋た四方山話ほか日垞茶飯事を2000字皋の散文にしたす。嫌いな食べ物はあんこ。他SNSずは連携しおいたせん。犏島県

    あなたぞのおすすめ