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Photo by365life_lab

【育児日記】世界の中心で「誰か助けてくれー!」と叫ぶ



    最近、長男の癇癪がすごい。


    何かの拍子にスイッチが入ると
    2時間近くぐずぐずと荒れ続ける。
    夫を蹴ったり、噛みついたりもする。

    絶対に諦めない性格だなと感心する一方で
    さすがに長すぎて、こちらも辟易とする。


    そして最終的には私が我慢の限界に達して
    「お前、いい加減にしろよ」
    と、私のヤ◯ザスイッチが入ってしまうのだ。

    ギィーギィー騒ぎ続けるものだから
    「外で頭を冷やしてきな」とドアをあけて
    追い出したくなることもある。

    でもマンションなので、周りの目を考えると
    閉め出すことはできず、ドアあたりで
    まごついて終わるのだが。

    毎度、私が虐待母として逮捕されるのも
    時間の問題だな、と気分が滅入る。


    昨日も、夕飯前に長男がまた
    その状態になった。


    散々騒ぎ散らかして(親子で)
    結局、彼は夕飯を食べないまま、ふて寝した。


    そして今朝。

    熱があると言って、何度も体温計を脇にはさみ
    具合が悪いアピールを繰り返していた。

    けれど仕事もあるし
    このまま家で一緒にいても良い方向にいくとは
    全く思えなかった。


    「“ごめんなさい”って、仲直りができないなら
    嫌な気分のまま、学校に行くしかないから」


    そうピシャリと言って、突き放した。


    また彼のスイッチが入りかけたが
    最後には諦めて、家を出ていった。



    さて、問題はここから。


    長男が帰ってきたら、どう対応しようか。


    まず、謝ってほしい。

    急に機嫌が悪くなり
    弟や私たちに片付けを押し付ける
    というのを、何度も繰り返しているのだ。

    私は、時間の経過でうやむやにされるのが
    何よりキライだ。

    今までは、主に夫に対して言っていたのだが
    息子にも言わなければいけなくなるのか…
    と思うと、頭をかかえる。


    だから今回も、このまま何事もなかったように
    終わるのは納得できない。

    でも一方で、もう一人の私がささやく。

    「夫との喧嘩じゃないんだから
    もう許してあげてもいいんじゃない」

    「小学校に入ってまだ2か月。慣れない環境で
    頑張っている反動なのかもしれない。」

    実際、ママとパパと険悪な雰囲気のまま
    学校へ行った。
    それだけでも十分罰を与えているはずだ。

    きっと本人なりに反省もしている。

    頭ではそう分かっている。

    それにしても長男は、本当に謝らない。

    叱られても一切シュンとせず
    延々と歯向かってくる。
    放っておくというのを許してくれないので
    お互い、クールダウンが出来ない。

    そういう態度を取られると
    私は「どうにかして懲らしめなければ」
    という気持ちになってくる。

    懲らしめたい。
    親に歯向かうな。

    はたして、それはしつけなのだろうか。

    それとも、ただ子どもを思い通りにしたい
    私の感情なのだろうか。


    引っ叩けない。脅せない。
    閉じ込められなし、閉め出せない。

    そんな令和の子育てにおいては
    「懲らしめる」という発想が
    もう時代遅れで、ナンセンスなのだろう。

    それに薄々、私は気づいてもいる。

    そんなことをしなくたって
    子どもは反省している。

    少なくとも彼は、全く後悔がないタイプ
    ではないだろう。

    それに彼が荒れ狂うのは、私たちに対してだけだ。

    あの、何も聞こえなくなってしまう
    めちゃくちゃな状態も、言葉にできない気持ちを
    持て余した、彼の心の叫びにも思える。


    でも、同じように私だって
    どうしたらいいのか分からないのだ!

    「苦しいー!誰かー助けてくれー!」

    と、心の中で叫びたくなる。


    こうして私はいつも、自分の感情と
    親としての振る舞いの間で、揺れている。

    正解が分からないまま
    千本ノックのように次から次へと
    飛んでくる問題を受け続ける。

    対策を考える間もなく
    また次のボールが飛んでくる。

    この答え合わせは、ずっと先だ。



    「え、これ、みんなやってんの?」


    最近、何度もそう思う。


    思い返せば、出産したときも
    私は同じことを言っていた。

    あれから6年。

    子どもは成長した。
    少しは親らしくなったつもりだった。

    それなのに今また

    「え、これ、みんなやってんの?」

    と途方に暮れている。



    あぁわたし、まだ、ここにいるのか。







    【後日談】

    帰宅した長男は、夫に何かアドバイスされたらしく、開口一番「ごめんなさい」と謝ってきた。

    荒らした玄関も、自分で元通りにして
    綺麗になっていた。

    悶々としていた私よりも
    子どもの方がずっと素直だったわけで。

    若干の居心地の悪さを覚えながら
    私も「あ、うん」と返し
    元の状態へとぎこちなく
    チューニングを合わせ直したのであった。


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    2児(5y7y)の母の、ままならない日々のエッセイ。ネイルチップを布教&自分で売る人。ネイルチップ仲間を増やしたい…! 作品はストアタブからご覧いただけます。

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