
【予告編】『完璧な男』第5話01捕縛【オリジナル小説】
─ 死の代償として、兵装になる ─
【第5話01予告】
2026.01.13更新

※本画像は生成AIによるイメージビジュアルです
※本作には戦闘・制度的暴力に関する描写が含まれます
(詳細は本文下部の注意書きにて記載)





◆年表:剃刀と掟◆
2019:団地→愛宕邸(01-01〜01-05)/監視選定開始
2019:身体改変・声喪失/完璧な男の誕生
2019 4月、嶺征学園高等部2年に13歳で編入
2019 秋、「ドーナツ事件」
2019 晩秋、「桐塚高校事件」
2021:成人式、「成人登載儀礼」
2058:カフェ再会・告白開始(01-01)/過去記録の覚醒

第4話「削除の儀式」05のあらすじ
監視室に映し出された複数の少女たちの中から、制度はひとりを選び出す。
選定の先に想定されている完成形──
六本木と芝浦の抗争を終結させた戦略家。
記録に残る名は、葛城立真。
社会は彼を「完璧な男」と呼んだ。
2058年。その正体を追うジャーナリスト・片瀬の前で、
立真だった彼女は静かに語り始める。
「その名は、いまは使っておりません」
2019年、13歳の少女は突然「男」に作り替えられる。
最初は、ただの命令だった。
父の、「完璧な男を作る」という命令が、すべての始まりだった。
2022年、東亜医学財団の密室で医師が告げたのは、
身体適合を名目とした、不可逆的な改造手術の宣告である。
「俺が、いなくなる」 立真の絶叫と拒絶は、
鎮静剤によって強制的に遮断された。
だがその夜、監視役のタカが病室の鍵を開ける。
「お前が“お前”でいられるうちに」
それは監視者としての任務放棄であり、最初で最後の反逆だった。
地下通路を抜け、竹芝の埠頭へ。
構造の隙間を縫って、二人は海辺へと逃げ延びた。
深夜のコンテナの影。
潮風の中で、タカは自分のジャケットを立真の肩にかける。
言葉はなく、抱擁もない。
ただ背中と腕の体温を分け合うだけの時間が、
「道具」とされた立真が人間として扱われた、
短くも永遠のような夜の記憶となる。
「これは、まだ私だったころの感じだ」
Scene05-01【場所:ひたちなか市・臨海団地/午前10時すぎ、2022年】