
「信用取引ってそもそも何?」⑧
【第8話】ヘッジを外した後の“攻守の切り替え”
—再び下落しても大丈夫。次のチャンスを待つ技術—
==========
株式信用取引は「難しそう」「危険そう」というイメージが強いですが、
実は“構造”を理解すれば、初心者でも安全に使える場面があります。
この連載では、信用取引の仕組みやヘッジの考え方を、
できるだけやさしく、少しずつ解説していきます。
==========
■ はじめに
前回(第7話)は、株価の反転を確認して、
ヘッジを外すところまで をお話ししました。
ヘッジは“守りの技術”。
外すのは “守りの最終ステップ”。
では、ヘッジを外した後、
相場が上昇したり、再び下落したりしたとき、
どう動けばいいのでしょうか?
今回は、
「外した後の攻め方と、再下落時の守り直し」を、
初心者でも真似しやすい形でお話しします。
■ ① ヘッジを外した直後は、買い100株だけが残る
例として、
1000円で買い(100株)
900円で売りヘッジ(100株)
株価950円で反転確認 → ヘッジ解除
この時点で残るのは、買い100株だけ
含み損はまだある
でも反転しているので、心は落ち着いている
ここがスタート地点です。
■ ② 株価が上昇しそうなら、新しい買い100株を追加する
反転後、
出来高が増えている
板が厚い
下値を割らない
上昇の勢いがある
こうしたサインがそろってきたら、
別に確保していた資金で、新しい買い100株を追加します。
これで、元々の買い:100株
新しく追加した買い:100株
合計 200株の“上昇に乗る体制” が整います。
■ ③ しかし、もし再び下落しても大丈夫
ここが今回いちばん大切なポイントです。
買い100株(または200株)を持っている状態で、
もし株価が再び下落しても──
怖がらなくて大丈夫です。
新たに100株の売りヘッジを組み直せばいいだけです。
つまり、
反転 → ヘッジ解除
上昇期待 → 買い追加
でも下落した → 再ヘッジ
という “二段構えの安全設計” があるので、
初心者でも安心して攻めに転じられます。
■ ④ 再ヘッジを入れたら、また“時間を稼ぐ”状態に戻る
再ヘッジを入れると、
「含み損」は再び凍結される
心が落ち着く
焦って損切りしなくていい
次の反転をゆっくり待てる
つまり、
ヘッジ → 解除 → 攻め → 再ヘッジ → 次のチャンス待ち
という“安全なループ”ができるのです。
これは、
相場に振り回されやすい初心者にとって、
とても心強い技術です。
■ ⑤ 次の反転で、200株まとめて利益化する
再ヘッジで時間を稼ぎ、
次の反転を待ちます。
反転したら──
元々の買い100株
追加した買い100株
この 200株をまとめて売る ことで、
外したヘッジの実現損失以上の利益 を取ることができます。
これが、
ヘッジを使う人だけが実現できる
“逆転の勝ちパターン” です。
■ 今回のまとめ
ヘッジを外した後は、買い100株だけが残る
上昇のサインが出たら、新しい買い100株を追加する
もし、再び下落しても、新たに100株のヘッジを組めば大丈夫
再ヘッジで時間を稼ぎ、次の反転を待つ
反転したら、200株まとめて利益化する
ヘッジは「守り」、
再ヘッジは「守り直し」、
そして利益化は「攻め」の技術
ヘッジを使うと、
相場の荒れに振り回されず、
落ち着いて次のチャンスを待つことができます。
■ 次回予告
次回は、現物株取引と信用取引を組み合わせた
“ヘッジを使った実際のシナリオ” について、ご紹介します。