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Photo byvoice_miwa0401

その瞬間、なぜか笑ってしまう

    その瞬間、なぜか笑ってしまう。

    理由はわからない。
    でも胸の奥がふわっと軽くなって、
    お腹の中に何かが舞い上がる。

    そんな感覚に、名前があると知った。


    キリグという言葉

    最近、
    『翻訳できない世界のことば』という本を読んだ。

    世界には、
    一言では訳しきれない言葉がたくさんある。

    その中で、
    一つだけ手が止まった言葉がある。

    タガログ語の「キリグ(KILIG)」。

    ひとたびこの気分になると、
    まともに物が考えられなくなる。

    どんなことにも微笑んでしまう。
    そして、お腹の奥からわくわくがこみあげてくる。

    まるで、
    お腹の中に蝶が舞っているような感覚。

    ロマンチックなことや、
    素敵なことが起きたときに感じるものらしい。



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    なぜ、この言葉に引っかかったのか

    理由はシンプルだった。

    このカタカナ3文字の中に、
    こんなにも豊かな感覚が詰まっていること。

    そして、挿絵に描かれていた蝶。

    私はもともと、
    あの軽やかに舞う存在が好きだった。

    だからかもしれない。

    この言葉は、すっと自分の中に入ってきた。


    自分の中にあった感覚

    そして気づいた。

    自分も、この感覚を知っている。

    幼稚園で担任として働いていた頃。

    特に年長の子どもたちと過ごす時間。

    自分で考えた保育が、うまくいったとき。
    子どもたちが思いもよらない反応を見せてくれたとき。

    あの、予測できない流れの中で、
    一緒に何かをつくりあげていく感覚。

    うまく言葉にできないけれど、
    確かにそこにあった高揚感。

    あれはたぶん、キリグだった。


    名前がついた瞬間

    今までは、

    「楽しい」
    「うれしい」
    「ワクワクする」

    そんな言葉でしか捉えていなかった。

    でも違った。

    あの感覚には、
    もっと細かい輪郭があった。

    名前がついたことで、
    少しだけはっきり見えた気がする。


    言葉は、感情に輪郭を与えること。


    同じような感覚を、
    たぶん何度も経験してきたはずなのに、

    名前を知らなかっただけで、
    気づけていなかったのかもしれない。

    そのことに気づいたとき、
    少しだけ、世界の見え方が変わったよ。


    #LearnJapanese
    #JapaneseCulture
    #JapaneseLanguage
    #日本語学習
    #日本語チューター
    #日本語教育能力検定

     
     
    38歳。幼稚園教諭から日本語講師へ。日本語教育能力検定試験挑戦中。日本語は教えてますけど、 文法オタクではないです。 通じたら、だいたい喜びます(笑) 正しく話す日本語より 「通じた瞬間の日本語」が好きです。人生はレベル上げ中。 #NativeJapanesespeaker

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