
still. be back|知るほど、虚しくなる。
2周目にいくために、
自分の時間と経験を、取り戻しに行くつもりだった。
けれど、知れば知るほど、
自分の無力さにつまずく。
長い間、ガムシャラに
拳を突き上げて進んできた。
それだけは本当だと思っていた。
でも、振り返るほどに思う。
なんと無知だったのだろう。
なんと小さな世界で、戦っていたのだろう。
そんな事実を、静かに突き刺される。
友人や知人の大半は、もう諦めているようにも見える。
今のスピードに乗ろうともしていないように。
それは、かつての自分と重なる。
無理をしない。
期待しない。
現実はこんなものだと、折り合いをつける。
自分もどれだけ諦めてきただろう。
それも、間違いではないのだと思う。
でも、私は嫌だ。
諦めるのは、負けた気がする。
勝ち負けではない。
今はわかっている。
理屈ではない。
ただ、嫌なのだ。
昭和生まれには、
倒れても倒れても起き上がるような、
ど根性みたいなものが、どこかに根付いている。
ダサいと言われても、
古いと思われても、
それはもう仕方がない。
自分で好んで身につけたわけではない。
でも、諦めが悪いことだけは、
今となっては副産物なのかもしれない。
とはいえ、大海は深すぎる。
知れば知るほど、知らなかったことが見えてくる。
潜れば潜るほど、酸素が足りなくなりそうで怖くなる。
本当は、ワクワクしたい。
でも、尻込みもしている。
進みたいのに、怖い。
諦めたくないのに、足がすくむ。
この矛盾を、どう呼べばいいのか。
まだ答えは出ていない。
それでも私は、設計を続けている。
たぶん、人生後半に必要なのは、
何も知らなかった自分を責め続けることではなく、
それでも今から、置き直し続けることなのだと思う。
虚しくなるほど知ったなら、
その虚しさごと、材料にすればいい。
遅れていたなら、
遅れた場所から、設計し直せばいい。
無駄にはしない。
資産に変える。
その技は、身につけたはずだ。
まだ完成していない。
だから、まだ戻ってこられる。

still. be back|知るほど、虚しくなる。

4コマで描くなら、
これは「前向きになる話」ではなく、
止まった手が、
再び静かにノートへ戻ってくる話。
これは、
自分の設計を取り戻すための一歩のひとつ。
コミックエッセイなんて、
これまでの私には無縁だった。
それでも、差し伸べられた一歩なら、
まずは受け取ってみる。
うまくできるかどうかは、まだわからない。
でも、人生2周目は、
そうやって少しずつ置き直していけばいい。