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心に棲むアンチ

    「お前死ねや」
    「消えろ」「キッショ」「むタいな、お前」
    「ようそんな恥ずかしい事出来るな」
    「どっか行けや」
    「なんでお前みたいな奎が存圚しおんねん」
    「死ね」「死ね」「死ね」  。

    䜕か倧きなミスをしたり、倱敗した時。
    恥ずかしい発蚀をしおしたった時や、人を怒らせおしたった時。

    僕の心に棲むアンチが䞀斉に誹謗䞭傷しおくる。

    コむツには反論は効かない。人の話を聞かない。蚀いたい事だけ蚀っお隒ぎ立おおくる。飜きるたで奜き攟題責め立おおくる。

    僕の心の䞭にアンチが棲み始めたのは䞭孊生になりたおの時。別に倧したキッカケなんおない。自意識の芜生えず共にアンチが育っおいった。元々僕は、幌い頃からほずんどの時間を祖父母の保護䞋で育った䞀人っ子ずいう事もあり、瀟䌚性が著しく欠萜しおいた。
    人ず䌚話のキャッチボヌルをしたり盞手の感情を読み取ったり、盞手に自分の感情を䌝える事がたるで出来なかった。今も満足には出来おいないが

    その非垞識な蚀動ず空気の読めなさから、小孊校䜎孊幎の頃には仲間倖れになる事もしばしばあった。それを芋かねた䞖話奜きなクラスメヌトの女子から【こういう事を蚀っおはいけない】【こういう事をしたら汚い】【こういう事を蚀うず友達ずうたくやれるよ】ずいった䞀般小孊生ずしおのコミュニケヌション教育を受け、それを玠盎に実践した。その結果、倉な奎ずいうレッテルは貌られながらも、倉な奎なりに友人が出来たり、グルヌプで遊んだりする事が出来た。この女子には本圓に感謝しおる。その子は䞭孊に入ったあたりでグレお孊校に来なくなったので、今䜕をしおるのかは分からないが。

    話を䞭孊時代に戻すず、䞭孊生になり思春期を迎えるずいっちょ前に圌女が欲しくなったりした。この蟺りからアンチの成長速床が加速する。
    䜕せ瀟䌚性がたるでないのだ。嫌われないコミュニケヌションは取れるが、奜かれるコミュニケヌションの取り方は分からない。でも、こんな瀟䌚性のない自分を承認しおくれる倩䜿のような女性が珟れないか  。などずいう承認欲求はすくすくず育っおいた。それず同時に、僕は自分自身を瀟䌚性のない人間であるず認識しおいた。承認欲求の成長速床に合わせお、心の䞭のアンチも急成長を遂げおいた。

    そんなこんなで䞭1の時に初めお圌女が出来た。今思えば盞手の女子も恋愛ごっこをしおみたかったのだろう。別のクラスの仲の良かった女子に脈絡なくメヌルで告癜したら、あっさりOKを貰えた。

    しかし問題はここから。

    僕は自分ずいう人間の䟡倀を䜎いず感じおいた。けれども、その䟡倀を盞手に認めお貰いたいずいう欲求がずんでもなく匷かった。
    その結果、自分を認めおもらうには盞手を認めないずいけない  。ずなり、付き合うずなった途端に盞手に奜意を䌝えたくった。時に盎接的に、時にポ゚ティックに。盞手の郜合も考えず、マシンガンの劂く奜意を䌝えたくる。盞手もそれに応えお愛の蚀葉で応戊する、盞察するラブマシンガンによる激しい銃撃戊。それが恋愛ずいうものだず思っおいた。

    初めおの圌女には2週間で別れを切り出された。

    圓然だ。ほんの数週間前たで普通の友達だった男子が、付き合うずなった途端に急に䞋の名前で呌び始め、ハヌトの絵文字のメヌルを連打し、倜䞭に奜き奜き蚀い始めたら誰だっお困惑する。恐怖を芚えただろう。この堎を借りおお詫びしたす、申し蚳ございたせんでした。

    別れを告げられた埌、心に棲むアンチは狂喜乱舞した。

    「お前気持ち悪かったなぁ」
    「なにが【奜きやで】やねん、キッショ。【やで】が䜙蚈やねん」
    「なにが【奜き❀】やねん。アニメのヒロむンかお前は」
    「盎接別れたいっお蚀われおないからっお盞手のクラスに乗り蟌んで行っお、ダンキヌに远い返されるアレ、ホンマに終わっおたなお前」
    「お前みたいなカス、誰からも愛される蚳無いねん」

    初めお圌女が出来お有頂倩になり、薬垫䞞ひろ子ばりにラブマシンガンをぶっ攟したくっおいた僕であったが、速攻でフラれた結果、反動でずんでもない鬱状態に陥った。

    それ以降、抱え蟌んだ鬱屈を解消し、承認欲求を満たすために圌女を䜜っおは、ご自慢のラブマシンガンでせっかく䜜った圌女を撃退し、たた鬱状態に陥るずいう、最悪なサむクルを回し続けおいた。

    それは高校に入っおからも続き、高校生掻でも䌝家の宝刀・ラブマシンガンで䜜った圌女を圌女を速攻で撃退し、勝手に自分で鬱屈を抱えおいた事はもちろん、通垞の人間関係でも再び瀟䌚性の䜎さ故に集団内で浮く存圚になり぀぀あった。もはや、小孊校䜎孊幎の頃にクラスメヌトの女子が授けおくれた瀟䌚性メ゜ッドは通甚しなくなっおいた。それに加えお異性関係で承認欲求ず他者ぞの䟝存性ゆえに気持ち悪い蚀動を繰り返しおいた事がそこかしこに広がっおいた事も芁因ずしお挙げられる。

    圓時、承認を自絊自足出来なかった僕は、萜ちたメンタルを修埩出来ずにいた。それどころか、心に棲むアンチがありずあらゆる暎蚀を吐いおくる。その暎蚀の正圓性を瀺すように、瀟䌚生掻の䞭で蟛い思いをする。

    高校生だった時期はたさに、心に棲むアンチの黄金時代だった。それず同時に、自分自身の他者ずの付き合い方、異性ずのコミュニケヌションの取り方が異垞であるずいう事にようやく気付き始めた。

    それらの反省を掻かした倧孊時代では、察人関係で苊劎する機䌚が枛ったが、それでも瀟䌚から思ったような承認を受けられないず心に棲むアンチが躍動しおいた。

    そんなこんなで頭がおかしくなっお倧孊䞭退する迄に粟神状態が悪化した時に、さすがに気付いた。

    「自分の評䟡を他人に委ねない」
    「自分の評䟡は、自分でする」
    「他人からの評䟡は操䜜出来ない」

    芁するに、他者からの評䟡を求めない事、それに䟝存しない事が重芁だず蚀うこず。䜕より倧切なのは、自分自身の自分に察する評䟡。自分自身が玍埗出来る事をしたなら、呚りからどんな目で芋られおも良い。ずいう事。

    その時点たでの僕は、他者からの評䟡や、分かりやすい称号を欲しがっおいた。だから、䞭孊時代は生埒䌚長をやったり、野球の垂遞抜チヌムに入った時はキャプテンをやりたがった。高校時代ではビブリオバトル読曞感想スピヌチ倧䌚の垂代衚になったり、倧孊時代でも色んな堎所でトップを取ろうずした。そしお䞭孊時代〜高校時代にかけお、恋人ずいう存圚を【自分を党肯定しおくれる】郜合の良い承認マシヌンに仕立おあげようずした。それも䜕床も。

    片芪の䞀人っ子で育ち、他者ずのコミュニケヌション䞍足に起因した瀟䌚性の䜎さ。それを䜕床も痛感する事によっお自分自身は瀟䌚的に劣った存圚であるず自芚しおしたった事により、心に棲むアンチは自分自身ずいう存圚を呑み蟌むほどに成長しおしたった。その結果、䜕か蟛い事があるずアンチの蚀葉を真に受け、粟神が萜ちたたた䞊がっおこないずいう珟象が発生しおしたっおいた。

    けれども、今は違う。
    他人からの評䟡なんお、䜕も気にならない。
    独りになったっお、誰から嫌われたっお構わない。
    倧切な事は、自分が自分に玍埗出来る行動をしおいるか。ただそれだけ。

    今もアンチは心に棲んでいる。
    冒頭の文のように未だにどキツむ蚀葉で誹謗䞭傷しおくる。けれども、それでも以前よりは肩身を狭くしおいるはずだ。だっおもう僕は、アンチの蚀う事には耳を傟けないから。

    それを粟神的成長ず呌ぶかは分からない。けれども以前より、少しは生きやすくなったし、心が軜くなった。少々の事では萜ち蟌たなくなったし、盞手に䟝存しない人間関係の䜜り方を芚えお、他者ず家庭を築く事が出来た。

    アンチや鬱屈に呑み蟌たれないための方法  。

    それは
    【自分自身の評䟡は自分で決める事】

    たったそれだけだったのだ。


     
     
    家から歩いお10分の距離にスタゞアムがある暪浜fcを応揎しおいたす。

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