
『犬の散歩中に熊と出会ったおっさん2』
第1話 『またお前か!』
動物王国を救ったあの日から、はや半年。
山田は今日も、ポチと公園を歩いていた。
「いやぁ、平和やのぉ。」
ポチ。
「ワン♬」
あの熊と出会って以来、
何事もない平穏な日々が続いている。
「やっぱり全部夢やったんかな。」
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山田はふとベンチへ目をやった。
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「……。」
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サングラス。
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青い着物。
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見覚えのある大きな背中。
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山田。
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「……。」
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その熊はゆっくりと振り返った。
「よっ。」
山田。
「……。」
「またお前かぁぁぁあ!!」
公園中に山田の声が響いた。
近くで散歩していた犬が驚いて逃げ出した。
ハトも一斉に飛び立つ。
クマジロウは耳を掻いた。
「久しぶりやな。」
「久しぶりやあるかいっ!」
「半年ぶりや。」
「そこちゃうねん!」
「なんで普通にベンチに座っとんねん!」
「落ち着くんや。」
「落ち着くなっ!」
ポチは嬉しそうにクマジロウへ駆け寄る。
ワン!
クマジロウが頭をなでる。
「元気そうやな。」
山田。
「オマエを見て一気にテンション下がった。」
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その時だった。
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ズドォォォォン!!
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公園の真ん中に巨大な穴が開いた。
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山田。
「またぁ!?もうええて。」
土煙の中から現れたのは……
スーツ姿のカバだった。
「社長!!」
山田。
「だれ。」
カバは息を切らして叫ぶ。
「動物王国が大変なんです!」
クマジロウ。
「やっぱり来たか……。」
山田。
「嫌な予感しか勝たん。」
カバは深々と頭を下げた。
「どうかもう一度、王国を救ってください!」
山田。
「断る。」
「お願いします!」
「断る。」
「報酬出しますっ!」
「なんぼ?」
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クマジロウ。
「早いな。」
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つづく。
次回予告
『カバ社長の依頼』
半年振りに現れたクマジロウ。
さらにそこへ突如現れた、なぜかスーツを着たカバ。
再び巻き込まれる感満載の山田とポチ。
動物王国を揺るがす、新たなトラブルとは一体!?